私たちを苦しめている新型コロナウイルス感染症。
その名の由来は、その姿、見た目から名付けられています。ウイルス本体から外に向かって無数の突起が見られるその様子が、太陽のコロナのように見えるため、コロナウイルスと呼ばれるようになったそうです。
コロナ(英:Corona)
太陽の外層大気の最も外側にある、100万度を超える希薄なガスの層である。「太陽コロナ (たいようコロナ、英:solar corona)」との呼び方もある。主な成分は水素原子が原子核と電子とに分解されたプラズマである。普段は光球や彩層からの光が強いため見ることができないが、皆既日食の際やコロナグラフと呼ばれる機器を使うことで観測できる。6,000度程度の光球から遠く離れたコロナが100万度を超える温度まで加熱される機構(コロナ加熱)には不明な点が残っており、「コロナ加熱問題」と呼ばれている。
太陽の燃えさかる炎をコロナと呼ぶのです。
2020年4月24日金曜日、ホワイトハウスである発表がありました。
米国土安全保障省長官の科学技術顧問を務めるウィリアム・ブライアン(William Bryan)氏はホワイトハウス(White House)で記者団に対し、「太陽光には、物質の表面と空気中の両方に存在するウイルスを不活性化する作用があるとみられる」と明らかにした。
要するに 新型コロナウイルスは太陽光に弱い という事のようです。
内容をまとめると、
新型コロナウイルスが半分に減るまでに
▼ステンレスの上にいる場合
気温21〜24度 湿度20%・・・・・・・18時間
気温21〜24度 湿度80%・・・・・・・ 6時間
気温21〜24度 湿度80%+太陽光・・・ 2分
▼空気中にいる場合
気温21〜24度 湿度20%・・・・・・・ 1時間
気温21〜24度 湿度20%+太陽光・・・ 1分30秒
という事が判ったそうです!
これらの結果は新型コロナウイルスは太陽光にとても弱いことを意味しています。
では、気温21度〜24度 湿度80%とはいつぐらいでしょう。気象庁のデータを見ると、東京で言うと6月頃になります。
つまり、梅雨の時期ということです。でも、考えてみると梅雨というぐらいだから雨が降っているため、湿度は高くなっているのですが、空には太陽はありません。雨雲で覆われています。つまり太陽光は私たちには届きません。
となると、夏になります。東京の7月の平均気温は28.3度、湿度77%です。まさに強烈な日射しと蒸し暑さ。新型コロナウイルスだけでなく、私たちにとっても、厳しい条件です。
ーー太陽の光に当たれば新型コロナウイルスをやっつけることができるなら積極的に外に出て日光を浴びなくちゃ!
ちょっと待ってください!
日光に含まれている紫外線を浴びすぎると皮膚にとってよくありません。また汗によって水分が奪われ、熱中症を引き起こすこともあります。
そもそも家の外に出るということはヒトと接すること。ヒトと接するということは感染のリスクがあります。新型コロナウイルスをやっつけるつもりで外出して、感染してしまっては意味がありません。
また、今回の発表では僅かな時間で死滅することが示されています。
健康維持のため、気分転換のため、外出し身体を動かすことは大切です。でも、今回の発表を見れば、生活必需品を買いに近くのスーパーやコンビニに出かける間に浴びた日光である程度効果が期待できるのではないか、という事がわかります。それよりも、日光を浴びに長時間外出する方が感染のリスクが高まってしまいます。
★ちゅー!ポイント★
どこかへ行く必要はありません。ベランダや庭に出てみたり、玄関先で軽く体操するだけでもリフレッシュになります。
しっかり考えて行動したいですね。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。