新型コロナウイルス感染症対策としてすっかり定着しつつあるアルコール消毒。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止に有効ですが、これからの季節注意しなくてはなりません。
消毒用のアルコール、夏場の取り扱いにご注意を-。新型コロナウイルス禍で、県内の一般家庭にも普及している手指消毒用のアルコールが、高温になると引火性が高まるとして、消防関係者は「保管場所や取り扱いには十分注意して」と呼び掛けている。
消毒用のアルコールは、度数60%以上のものが主に流通している。新潟県上越市の上越地域消防局予防課が先日実施した引火点を確認する実験では、度数60%のアルコール液を26.5度まで温めたところに火種を近づけると、一気に燃え広がった。度数70%で約24度、度数80%では約22度でそれぞれ引火した。
同課は、防火の注意点として(1)火気の近くで使わないこと(2)直射日光を避け冷暗所に保管すること(3)車内に置かないこと-を挙げる=表参照=。また、詰め替えて使用する際には、アルコール耐性のある容器を使うことも求めている。
同課の担当者は「夏は常温でも引火点を超える日が多くなるため、非常に危険になる。小さな火種でも引火する恐れがあり、取り扱いには十分気を付けてほしい」と訴える。
総務省消防庁によると、全国で消毒用アルコールが原因となった火災は現時点では確認されていない。同省は、消毒用よりも度数の低いアルコールがひれ酒やフランベといった飲食物の調理にも使われていることを踏まえ、「簡単に点火するということを改めて注意してほしい」(危険物保安室)と呼び掛けている。
新型コロナウイルスなどの手指消毒のためにはアルコール濃度は60%以上が有効としています。
アルコールは濃度が高まれば高まるほど燃えやすくなることはご存知の通りです。では、どれくらいの濃度だと火が点きやすくなるかというと、記事によると、
- 度数60%のアルコール液 26.5度
- 度数70%のアルコール液 24.0度
- 度数90%のアルコール液 22.0度
という結果だったそうです!!!26.5度なんて1日の中で最も気温の下がる時と同じです。つまり室温ってことです!実験では近くに火種がある状態なので、自然発火ではありませんが、夏場は常にアルコール液は火が点きやすい状態なのです。
引火を防ぐために記事では、
- 火気の近くで使わないこと
- 直射日光を避け冷暗所に保管すること
- 車内に置かないこと
- 詰め替えて使用する際には、アルコール耐性のある容器を使うこと
としています。加えてアルコール濃度が高いものは、蒸発して空気の中に混ざる揮発性が高いので換気にも注意したいですね。
★ちゅー!ポイント★
アルコール=お酒、というイメージが強いかも知れません。実際にアルコール濃度の高いお酒を緊急時の消毒液代用として特例で認められました。でも、とても燃えやすいという事を常に頭に入れて取り扱うようにしましょう。
小さなボトルに入れて持ち歩いている人も見かけますが、バッグを真夏の車内に置くなんてことのないように。安全第一です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。