今週のお題「お米買えた?」
あなたはペットを飼っていますか?
私は飼っていませんがランラン♪ランニング中にたくさんのお散歩中のワンちゃんを見かけます。
ペット(英語: pet)
愛玩を目的として飼育される動物(愛玩動物)である。
とてもかわいいペットですが、中でもワンちゃん=犬を飼うととても大きな効果を得られるという研究結果が発表されました。では国立環境研究所が発表した内容をみていきましょう。
犬がいる生活で死亡リスクが23%抑制、国立環境研究所研究チーム報告
猫や鳥、魚ではなく犬との生活が死亡リスクを抑制する
国立環境研究所環境リスク・健康領域の谷口優主任研究員らの研究チームは、オーストラリアの1万5000人以上を対象とした追跡研究から、伴侶動物(※1)の中でも犬との生活が人の死亡リスクを抑制していることを明らかにした。
※1 伴侶動物:友達や家族と近い存在の動物。この研究により、動物が人にもたらす健康効果に関するエビデンスが蓄積され、人と動物が共生できる社会の仕組みづくりに貢献することが期待される。本研究の成果は、2024年8月14日(日本時間2024年8月15日4時)付でPublic Library of Science社が刊行する学術誌『PLOS ONE』に掲載された。
研究の背景と目的
ゲノム解析を用いた最新の研究により、1万1000年以上前の氷河期末期に人が伴侶動物(犬)と共生していたことが報告されている。我々の祖先が伴侶動物と共生してきた長い歴史は、人と伴侶動物の双方にメリットがあることを示唆している。
近年、人が伴侶動物から得られるメリットが科学的に証明され、疫学調査に基づいたエビデンスが蓄積されてきた。発表者らの先行研究では、犬との生活が高齢期のフレイル(※2)や認知症、自立喪失の発症に対して保護的に作用することを明らかにしている。
※2 フレイル:加齢により心身が老い衰えた状態。
また、犬との生活が死亡に保護的に作用することを示唆する研究が報告されている。しかし、犬以外の伴侶動物を調査し、それぞれの伴侶動物と生活する人がもつ特徴を十分に考慮した上で死亡との関連性を分析した研究は、報告されていなかった。
そこで、国立環境研究所環境リスク・健康領域の谷口優主任研究員らの研究チームは、犬、猫、鳥、魚、その他の伴侶動物と生活する人の特徴として社会学的要因、身体的要因、心理的要因、社会的要因について15の尺度から評価。伴侶動物の有無で背景要因の影響を考慮した上で死亡リスクを分析した。
この研究により、伴侶動物が人にもたらす健康効果に関するエビデンスが蓄積され、人と動物が共生できる社会の仕組みづくりに貢献することが期待される。研究手法
オーストラリア国民を代表する調査であるThe Household, Income and Labour Dynamics in Australiaの1万5735名のデータを用いて、2018年の伴侶動物との生活状況や社会学的状況、身体的状況、心理的状況、社会的状況を収集。また、The National Death Index から2022年までの死亡情報を突合した。
統計解析は、伴侶動物(犬、猫、鳥、魚、その他)別に、社会学的要因、身体的要因、心理的要因、社会的要因から算出した傾向性スコア(※3)を用いた解析モデルにより全死亡発生リスクを算出した。
※3 傾向性スコア:因果効果を推定するために用いられるバランス調整の統計手法。
4年間の縦断研究(※4)の結果(図1)から、伴侶動物なし群に対する伴侶動物あり群の全死亡発生オッズ比(※5)は0.74(95%信頼区間0.59-0.93)であり、伴侶動物との生活が死亡のリスクを抑制することが示された。
※4 縦断研究:追跡調査を行い、同じ参加者から繰り返しデータを収集する研究
※5オッズ比:リスクが何倍増えるかを近似的に表す指標。伴侶動物の中で、犬飼育群のオッズ比は、伴侶動物なし群に対して0.77(95%信頼区間0.59-0.99)であり、犬飼育者がもつ社会学的要因、身体的要因、心理的要因、社会的要因の影響を考慮しても、犬との生活により死亡のリスクが23%抑制されることが明らかになった。これは、犬の世話を通じた運動習慣(身体活動量)の維持が、心血管疾患による死亡のリスクを抑制していると考えられる。
一方、猫、鳥、魚との生活では、オッズ比だけを見ると犬と同等、もしくはそれ以下の動物もあったが、いずれも飼育と死亡のリスクとの間に意味のある関係性(有意差※6)は見られなかった。
※6 有意差:データのばらつきを考慮しても関連していると判断できること。
その理由としては、これらの伴侶動物との生活による運動習慣への影響が小さいことが考えられる。今後の展望
国立環境研究所では発表に際して「今後の研究では、伴侶動物との生活と健康アウトカムとの間にあるメカニズムを解明したいと考えています。また、これまでの研究成果に基づいた、人と動物が共生できる社会の仕組みづくりにも寄与したいと考えています」とコメントしている。
ドッグセラピー(英語:Dog Therapy)
動物を使った治療方法であるアニマルセラピーの一種で、高度に訓練された「セラピードッグ (Therapy dog) 」を介在させることにより、高齢者や認知症、自閉症など様々な障害を持つ人々に対し心や身体のリハビリテーションを目的としたプログラムを実施することである。広義では、一般の人々が犬と触れ合うことによって精神的情緒的安定や、身体的な運動機能回復効果が得られることを目的とした活動。もしくは様々な虐待、遺棄、ストレス等によって傷ついた犬に対し、人間社会との共存を目的とするリハビリテーションに対しても使われることがある。
ドッグセラピーが効果的だという話は知っていましたが、まさか死亡リスクを下げる程とは思いませんでした。ペットなら何でもよいのではなく、犬に限るというのも驚きです。
高齢者のフレイル予防に効果があるというのは納得できます。毎日のお散歩だけでなく、生きものである以上お世話が必須なので、常にワンちゃんと触れ合っていかなければならないですし、責任だけでなく、愛情が生まれていくことで認知症も遠ざけられるというのも納得です。
調べたら他にもこんな記事がありました↓
▼犬を飼う高齢者は認知症リスク4割低く 都健康長寿医療センターが1万人調査
▼犬と暮らせば老後も元気 世話や散歩で?介護・死亡のリスクが半減 東京で1万人以上を調査
▼ペットとの共生が人と社会にもたらす効果
だからこそ、いつまでもワンちゃんには元気でいて欲しいものです↓
▼犬が「長生き」するために大切なことは? 飼い主さんが日頃から意識したいお世話のポイント|獣医師解説
大リーガー大谷翔平選手が大活躍できているのも愛犬デコピン効果、なのかもしれませんね。
★Grrrrrrrrrr!(グォーーー)ポイント★
オオカミを先祖に持つ犬。今から5000年〜10000年前から私たちヒトと一緒に暮らしてきたといわれています。
確かに、走っている時に出会うお散歩中のワンちゃんたちも飼い主さんたちもみんな幸せそうです。ワンちゃんたちは私たち人間の大切で最も古いパートナーなのかも知れません。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。