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適材適食 -てきざいてきしょく-

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940食目「日本人9万人を17年間調査して判った食物繊維の効果」多目的コホート研究(JPHC Study) 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ@糖尿病ネットワークより

「日本人9万人を17年間調査して判った食物繊維の効果」多目的コホート研究(JPHC Study) 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ@糖尿病ネットワークより【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

ーーー食物繊維をたくさん摂りましょう!

よく訊くフレーズだと思います。食物繊維はカラダによい、と。今回紹介するのは食物繊維がカラダによい証拠、です。

 

こちらの記事からです↓

調査

国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループなどで作られた研究グループが、国内在住者を対象に、食物繊維の摂取量とその後の死亡リスクとの関連について調査したそうです。全国の45~74歳の9万2,924人(男性 4万2,754人、女性 5万170人)を対象に、2016年まで平均16.8年間、追跡して調査した結果をまとめました。 

 

結果 

食物繊維の摂取量が多いほど、男女ともに総死亡リスクが低下することが明らかになった。
死因別では、男女ともに食物繊維の摂取量が多いほど「循環器疾患」の死亡リスクが低下していた。「がん」については、男性では総摂取量が多いほど死亡リスクが低下したが、女性では関連はみられなかった。

食物繊維の摂取源ごとに調べると、「豆類」「野菜類」「果物類」からの食物繊維の摂取量が多い人ほど、総死亡リスクが低下していた。「穀類」では関連がみられなかった。

 

判ったこと

日本人を対象とした研究で、穀類の摂取と死亡リスクの低下との関連は顕著でなく、むしろ豆類、野菜類、果物類からの食物繊維の摂取量は多いほど死亡リスクが低下するという結果になった。これについて、「日本では欧米と比較して、穀類の中心が精白米であることが理由として考えられます。精白米は食物繊維の含有量の少ないのです」と、研究チームは述べている。
日本人では、食物繊維の摂取量を増やすために、豆類や野菜類、果物類由来の食物繊維摂取量を増やすか、より食物繊維含有量の多い、玄米、シリアル、全粒粉パンなどの穀類により、食物繊維の摂取量を増やすのが良い可能性があります」としている。

 

「食物繊維」を摂るほど死亡リスクは低下 糖尿病・高血圧・脂質異常症に良い効果 | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

私なりにまとめると、

1)食物繊維をより多く摂ることで病気を遠ざけ死亡リスクを下げることができる。

2)食物繊維を摂る方法は

  ①豆類、野菜類、果物類などから。

  ②穀物なら玄米、シリアル、全粒粉などから。

ということかなと思います。

 

糖尿病のある人への食事カウンセリングで、食物繊維を多く摂ることを勧めています。食物繊維は血糖値の急上昇を抑えるだけでなく、食物繊維を多く含む野菜にはビタミンやミネラルなどのカラダの調子を整えてくれる栄養成分が多く含まれているからです。また、食事に野菜を多く取り入れていくことで体重を適正に下げる効果も期待できます。

 

 

★ちゅー!ポイント★

今回の調査結果は食物繊維を多く摂ることは、糖尿病だけでなく、がん、循環器系疾患など最悪死に至る病気から遠ざけてくれることを示しています。そして食物繊維を多く含む野菜は、健康を創り維持してくれる食材と言えそうです★

   

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。