血圧が高めな人は「塩分を控えましょう」と言われます。
【なぜ】でしょう。
塩はカラダにとって必要な成分で、重要な役割を担っています。
①細胞内の浸透圧を一定に保つ。
②体内の水分の調整。
簡単に言えば
塩は水を引きだしたり、水を含んでしっとりさせる
というのが塩の特徴です。
私たちのカラダを創る細胞は
多過ぎたり少なすぎたりしないように
この特徴を上手に利用してを水分を調整しているのです。
では、
【なぜ塩分を摂り過ぎると血圧が高くなってしまう】のでしょう。
■塩を摂り過ぎる。
↓
■喉が渇く。
↓
■水をたくさん飲む。
↓
■血液量が増える。
↓
■血圧が上がる。
という流れです。
水を飲む度に血圧が上がってしまうのでは危険なので、
腎臓が余分な水と塩分を尿と変えて排出し
バランスを保っています。
しかし、
塩分が多過ぎた場合、
腎臓の処理が追いつけず、
なかなか血圧が下げることができずに
血圧の高い状態が続いてしまうのが
高血圧状態です。
# 人によっては違う場合があります。
では、
【血圧が高い状態が続いているとどうなる】のでしょう。
■血圧が高い状態が続く。
↓
■血管の内側を痛めてしまう。
↓
■動脈硬化になる。
↓
■血管に弾力性がなくなり、血液が通る部分が細く、もろくなる。
↓
■血栓ができたり、血管が詰まる。
↓
■脳卒中、心筋梗塞などの原因となる。
ということになりかねません。
塩は健康なカラダを維持するために必要ですが
必要以上の塩分は命を脅かす病の原因になりかねないのです。
1日の適量は
成人男性・・・8g未満
成人女性・・・6g未満
とされています。
特に高血圧のある人は1日6g未満に抑えるようにとされています。
塩分が多く含まれている食品と言えば「加工品」です。
- ハム
- ソーセージ
- 漬け物
- 練り物
などは味でわかるのですが、意外に
- 清涼飲料水
特に
- スポーツドリンク
などは塩分が多めなので注意です。
これから夏に向かいます。
水分の他に汗とともに失われる塩分も補給しましょう
と言われますが、その通り補給は大事です。
ですが、摂り過ぎは注意です。
★わん!ポイント★
塩と見た目が似ている砂糖。
どちらも適量であれば「栄養素」となりますが、
どちらも多量になると「病気の素」になります。
適量が大事です。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。