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適材適食 -てきざいてきしょく-

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279食目「どれくらい【野菜】を食べているの?」厚生労働省[ 国民健康・栄養調査(平成29年)]のデータからその⑤

「どれくらい【野菜】を食べているの?」厚生労働省[ 国民健康・栄養調査(平成29年)]のデータからその⑤【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

厚生労働省より平成29年についての国民健康・栄養調査が発表されました。

国民健康・栄養調査(平成29年)結果の概要 PDF形式(1604 KB)

 

管理栄養士の私なりにデータを読み解いてみたいと思います。

# あくまでも私見ですので参考までに。

# 注釈も含めたより正確なものを求める場合は

# 上記のリンク先のPDFのデータを確認してください。

 

 

今回は「野菜」です。

いったいみんなどれくらいの野菜を摂取しているのでしょう。

 

1日に350g以上の野菜を摂取している人の割合 厚生労働省[ 国民健康・栄養調査(平成29年)]のデータから【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

1日に350g以上の野菜を摂取している人の割合 厚生労働省[ 国民健康・栄養調査(平成29年)]のデータから


健康日本21では

健康的な生活に必要な野菜の摂取量の目標値として

  1日に350 g

とされています。

実際に達成しているのは、

  男性 32.3 %

  女性 29.0 %

という結果でした。

 

 

野菜というとヘルシーで女性が好むというイメージがありますが

実は男性の方が圧倒的に野菜をたくさん食べています。

例えば20代では

  男性 27.4 %

  女性 14.6 %

と大きな差があります。

 

これは

「若い20代の女性が野菜を食べない」

のではなく、

「若い20代の女性は野菜は食べるが量が足りていない」

ということなのではないか?と推測します。

食べてはいるが350gに達していないのでは?ないでしょうか。

全体的に男性の方が割合が高いのも、

女性より男性の方がたくさんの量を食べているのが理由かも知れません。

 

各世代ごとにどれだけの野菜を摂取しているかの調査結果を見てみると、

 

世代別 野菜摂取量の平均値 厚生労働省[ 国民健康・栄養調査(平成29年)]のデータから【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

世代別 野菜摂取量の平均値 厚生労働省[ 国民健康・栄養調査(平成29年)]のデータから


先程の表は

  1日に350 g以上の野菜を食べている人

でしたが、こちらは

  1日にどれくらい野菜を食べているのか

の表です。

各世代とも残念ながら350gまで届いていませんが、

男女ともに年齢を重ねるごとに

野菜を多く食べるようになっているのが判ります。

 

特に60代は興味深いです。

それまで男性がより多くの野菜を食べていたのが

急に女性が逆転しています。

そして70代は男性はそのままの量を維持してますが

女性は減少してしまっています。

何が60代女性にあるのでしょうか。

面白いです。

 

 

★わん!ポイント★

 

野菜に含まれる栄養素、

ビタミンやミネラルや食物繊維は

身体の調子を整える働きを持っています。

 

60代が元気なのは、

積極的に野菜を食べているから、

なのかも知れません。

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。