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適材適食 -てきざいてきしょく-

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366食目「検査結果に書かれている【mg・µg】ってどれくらいの量?」ミリグラムやマイクログラムなどの単位について

「検査結果に書かれている【mg・µg】ってどれくらいの量?」ミリグラムやマイクログラムなどの単位について【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

 

検査をすると色色な数値が書かれた紙をもらいます。

数字が大きかったり、小さかったりで

喜んだり、落ち込んだり。

 

でも、その数値ってどれくらいなのか、

ちゃんとイメージできていますか?

 

検査結果だけでなく、

栄養の中にもたくさんの単位が出てきます。

 

今回は単位の確認をしたいと思います。

 

 

■g(グラム)

親しみ深い「グラム」という単位は主に重さの単位です。

1gはちょうど1円玉の重さです。

ちなみに

  • 5円玉・・・・3.75g
  • 10円玉・・・4.5g
  • 50円玉・・・4.0g
  • 100円玉・・・4.8g
  • 500円玉・・・7.0g

なんだそうです。

グラムの上の単位は「キログラム」、

1kg = 1,000g

ですね。

ということは

体重60kgの人は、60,000g。

「6万グラム」ってちょっと嫌ですね。

 

ところで検査結果の表には

「mg(ミリグラム)」

「μg(マイクログラム)」

と書かれています。これらはそれぞれ

1mg = 0.001g

1μg = 0.000001g

です。

 

「ビタミンC1000mg配合」というのは、

「ビタミンCが1g入っている」のと同じです。

 

例えば、

1日に必要とされるビタミンの摂取推奨量・目標量は

成人男性で30〜49歳の場合、 

ビタミンA・・・・900 μgRAE/日 推奨量

ビタミンD・・・・5.5 μg/日 目標量

ビタミンE・・・・6.5 mg/日 目標量

ビタミンK・・・・150 μg/日 目標量

ビタミンB1・・・1.4 mg/日 推奨量

ビタミンB2・・・1.6  mg/日 推奨量

ナイアシン・・・・15 mgNE/日 推奨量

ビタミンB6・・・1.4  mg/日 推奨量

ビタミンB12・・2.4  μg/日 推奨量

葉酸・・・・・・・240  μg/日 推奨量

とされています。

# μgRAEやmgNEはここでは気にしなくてOKです。以下省きます。

 

これを全てmgで統一してみると、

ビタミンA・・・・0.9 mg

ビタミンD・・・・0.0055 mg

ビタミンE・・・・6.5 mg

ビタミンK・・・・0.15 mg

ビタミンB1・・・1.4 mg

ビタミンB2・・・1.6  mg

ナイアシン・・・・15 mg

ビタミンB6・・・1.4  mg

ビタミンB12・・0.0024  mg

葉酸・・・・・・・0.24  mg

となります。

さらにgにしてみると、

ビタミンA・・・・0.0009 g

ビタミンD・・・・0.0000055 g

ビタミンE・・・・0.0065 g

ビタミンK・・・・0.00015 g

ビタミンB1・・・0.0014 g

ビタミンB2・・・0.0016  g

ナイアシン・・・・0.015 g

ビタミンB6・・・0.0014  g

ビタミンB12・・0.0000024  g

葉酸・・・・・・・0.00024  g

となります。(0が多過ぎて間違っているかも知れません)

 

 

たとえば「イチゴ」には

(61g=Mサイズ5個の可食部) 

ビタミンA・・・・0.00000061 g

ビタミンD・・・・ー

ビタミンE・・・・0.00024 g

ビタミンK・・・・ー

ビタミンB1・・・0.0002 g

ビタミンB2・・・0.00001 g

ナイアシン・・・・0.00024 g

ビタミンB6・・・0.0002 g

ビタミンB12・・ー

葉酸・・・・・・・0.0549 g

が含まれているとされています。

 

1日に必要だ!とされているビタミンって

「もの凄く少ない量」だと思いませんか?

 

逆に言えば

ビタミンもミネラルもほんの僅かな量で

身体を左右する重要な栄養素なのです。

ミネラルもビタミンと同様にmgやμgという単位を使います。

 

 

『あるかないか判らないくらいなら別に気にしなくていいんじゃない?』

ーー逆です。

 小さな差が大きな変化に繋がるのです。

 

 

 

 

■cal(カロリー)

ご存じの通り熱量を表す単位です。

単位なので、

「エネルギー」「熱量」

と表現した方が正しいのですが、

カロリーという言葉が普及しているので、

「摂取エネルギー量」ではなく

「摂取カロリー量」という言い方をします。

熱量はJ=ジュールという単位で示しますが、

食品の栄養価に限ってはcal表記が認められています。

1calとは

1気圧中の1gの水を摂氏1度高めるのに

必要な熱量

です。

1L(リットル)の水を1度上げるには、

1Lは1,000 gなので、

1,000 cal=1 kcal(キロカロリー)

の熱が必要ということになります。

 

おにぎり1個=250 gで215 kcalですから、

熱量だけ考えると

0度の水 1Lが215 度になる!!!

凄いエネルギーを秘めていることが判ります。

 

あまり使われてない単位ですが、

k(キロ)の上は

M(メガ)

G(ギガ)

T(テラ)

という単位があります。

パソコンやスマホで使いますね。

calも同じです。

1 kcal = 1,000 cal

1 Mcal = 1,000 kcal

1 Gcal = 1,000 Mcal

1 Tcal = 1,000 Gcal

です。

 

成人男性が1日に必要とされる摂取カロリーは

1,800〜2,200 kcalとされています。

 

1Lの水が2,200度にもなる熱量です!

それだけ生きていくためにはエネルギーが必要なのです。

例えば「体温」。

36度を保つためにエネルギーが使われています。

何もしなくても

生きている、それだけでエネルギーは消費されるのです。

 

 

人は体内でエネルギーを生みだすことはできません。

全て食べものから得ています。

 

 

僅かな量で大きな作用のあるビタミンやミネラル。

生きていくためには多くのエネルギーが必要。

だから、食事はとても大事なのです。

もちろん、忘れてはいけないのは

食事は身体そのものを創る素でもあります。

 

 

検査の数値の単位のお話が

生きていく話にまで拡がってしまいました・・・。

 

 

改めて検査の結果を見るときには

本当に小さな差が大きな症状の違いになるんだな、

そんな風にイメージしてもらえたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

★わん!ポイント★

単位変換、

特にゼロがたくさん並んでいるので

間違っているかも知れません。

間違いがあったら教えて頂けると助かります。

 

今回単位を日常的なものに変換したのは、

よりイメージしやすくするため、です。 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。