特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
今週のお題「試験の思い出」
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2日目(1月14日土曜日)
入山豆腐店の後、学会出席。そして夕食の時間となりました。なので移動中。
和装の若い人たちが隣に座っていました。今回、結構見かけました。京ならでは。
ということで、これから頂く夕食は「お茶漬け」です。
ーーーえ?お茶漬け???
と思いますよね。普通お茶漬けと言うと、軽くささっとかき込んだり、小腹が空いた時だったり、あまりメインになることってないですよね。大体はご飯にお茶をかけて、漬物なんかで食べるこんなイメージ↓ですよね。
茶漬け(ちゃづけ)
主に米飯に茶をかけた料理のことである。一般にお茶漬けと呼ばれることが多い。
炊き干しされた一般的な飯に白湯やスープ(出汁など)を合わせる食べ方は米食の慣習がある地域で広く見られるが、茶を合わせる食べ方は世界的に珍しい。茶粥は大和国の寺院で古くから食べられていたとされる。
レシピによっては、茶ではなく出汁をかけた料理や、出汁に限らず何らかのスープをかけた料理を「茶漬け」と呼ぶ場合があり、呼称には幅がある。本稿ではこれらについても記述する。
さて、どんなお茶漬けを頂けるのか、楽しみです!
丸太町十二段家まるたまちじゅうにだんや
到着しました、こちらがお茶漬けのお店です↓この看板だけが光っていて、うっかりすると見逃してしまいそうです。
冬場なのですっかりあたりは真っ暗。ということで、実は今日、入山豆腐店に行く途中でこの店の前を通ったので、写真を撮っておきました。こちらです↓
丸太町十二段家
素敵な建物ですね。でも名前が気になります。十二段?ってどういう意味があるのでしょうか。
京都御所近くの丸太町通り沿いに佇む「丸太町 十二段家」。多くの文化人も通ったお茶漬けの名店です。 創業は大正元年。丹後出身の初代が京都の和菓子屋で修業後、祇園・花見小路四条に甘党の店を開いたのが始まりです。もとは「丹後屋」という名でしたが、歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の幕にちなんだ12段の甘味コースが人気を集め、屋号も「十二段家」に改められたそうです。早朝、近くのお茶屋で遊んだ帰りに立ち寄る馴染み客のために、お茶漬けや味噌汁を出したところ、これが評判を呼び、昭和の初めに現在のような料理店になりました。 看板を目立たぬようにしているのは「店やお茶漬けのことを知っている方に来ていただきたいから」と、3代目主人の秋道賢司さん。その言葉に店の味を守り続けてきた矜持が窺えます。 名物の元祖お茶漬けは全3コース。値段は20年据え置きというから驚きです。「すずしろ」は、旬の露地もの野菜などを用いた季節の漬物盛り合わせに、新潟産コシヒカリのご飯、出汁巻、味噌汁付きの手軽なコース。まず一膳目は漬物と一緒にそのまま、次にほうじ茶をかけお茶漬けで楽しむのがおすすめ。漬物は自家製を中心に8種あり、どれから味わおうかと迷うほど。風味豊かで、柔らかめに炊いたご飯との相性も抜群です。注文後に作る熱々の出汁巻は、濃厚な味の卵にたっぷりの出汁が決め手の逸品。ファンが多いのも頷けます。 目の肥えた常連客が通うここでは、さりげなく飾られた大家の陶器や版画、骨董なども必見。歴史を感じさせる素朴な雰囲気の空間で伝統の味を楽しみましょう。
元々は歌舞伎にちなんで12段の甘味を出していた、それがきっかけでお客さんから「十二段家」と呼ばれ親しまれ、その名を屋号にしたとのこと。
看板が目立たないのも、お茶漬けを愉しんで欲しいから、だそうです。
ほかにも十二段家の話が載っていました↓
早速店内へ。
画面左側に一部椅子席がありますが、基本は正座?して頂くのです。
そしてメニュー。
私は「水菜」をお願いしました。
水菜
- 季節一品物
- お漬物盛り合わせ
- 出し巻き
- 赤だし
- ご飯
↑出汁巻き
ふわふわでお出汁がシミ出てくる感じ!絶品です!美味しかった★
↑お漬物盛り合わせ
大根二種、ゴボウ、赤蕪、日野菜、千枚漬け、水菜、柴漬け
大根は切り方が違うだけで食感がまったく変わって感じられました。
日野菜=京都の野菜。
量が多く見えたので食べられるかな?と心配しましたが、塩分がそこまで強くなかったので全て美味しく頂く事ができました。
↑季節の一品物
蕪蒸し。蕪でお魚のうまみを包み込み、とろりとした餡がかかっててふわふわで優しい味わい。
↑大根と揚げの煮物
お出汁の味をしっかり吸い込んで、じわじわと美味しい。
お茶漬け屋さんですが、「最初からご飯にお茶をかけずに普通に召し上がっていただき、終わりにお茶をかけてサラサラとお召し上がりください。」とのこと。
最後にお茶漬けにして頂きました。
お茶なしとお茶ありで、味も変わり、さらさらと口の中に入っていく感じ。漬物盛り付けは季節によって変わるらしいのです。それだけで楽しみです。
ちなみにご飯とお茶はおかわり自由なので、配分?を気にせず愉しむことができます。私はおかわりできませんでした。充分にお腹いっぱいになりました。
とっても美味しいお茶漬けでした。当然お昼は並ぶことが多いらしく、売り切れもあるので、電話で問い合わせするのがおススメです。
★ぴょん!ポイント★
京都のお茶漬けというと有名な話があります。
「ぶぶ漬け」とは、お茶漬けのこと。
「ぶぶ漬け、どうどす?」と、訪問先で勧められたら、そろそろお帰りくださいというあいさつで、本気にとれば笑い物になるというのが京都のぶぶ漬け伝説です。京都人のイケズを象徴する話として、落語「京の茶漬」のように、まことしやかに語られますが、実際に経験したという話は聞いたことがありません。本来は、「何にもないけど、ぶぶ漬けでも食べてゆっくりしていってくださいね」という京都流の控えめなやさしさの表現のようです。こんな話が生まれたこと自体、きっと昔から京都の人々の暮らしの中でお茶漬けが身近な食べ物だった証しなのでしょう。試しに歴史をひもとくと、江戸時代の商家などでは、朝や晩にしょっちゅうお茶漬けを食べていた記録が見られます。それも、なぜ朝晩かというと、当時の京都では昼にご飯を炊く習慣があったからです。お茶漬けは、冷めたごはんをおいしく食べる知恵でもあったに違いありません。京都には、ちりめん山椒、漬物、塩昆布など、お茶漬けの友がたくさんあります。好みの「ぶぶ漬け」を味わってみるのも楽しいですね。
ぶぶ漬けは京都でお茶漬けのことを指す言葉です。
本題の「ぶぶ漬けいかがどす」という言葉には、「早く帰ってほしい」という意味が込められていると言われています。しかし、この話はあくまでも伝説であり、本当に早く帰ってほしいと思って言っているわけではありません。
「一緒にいて楽しかったので、お茶漬けでも食べながらもう少しお話ししたいです」の意味が込められており、楽しい時間を過ごしましたという気持ちを表現した京都人の優しさの表れです。
お茶漬けは手軽に作れるメニューなので、「手間をかけない=おもてなしする気はない」というイメージにつながり、早く帰ってほしいという意味でとらえられるようになったと言われています。
巷で伝えられている「ぶぶ漬けいかがどす」は、早く帰ってほしいという意味ではないようです。「楽しい時間を過ごしました」という意味が込められており、お客様が良い気持ちで帰れるような心遣いといえます。
意地悪な意味で使われているという伝説が広がっていましたが、実際は正反対の意味でした。「ぶぶ漬けいかがどす」は、京都人の優しさそのものです。
悪意ある解釈だと、お構いしない=早く帰って欲しい、という意味。善意ある解釈だと、もう少しいませんか?こんなものですみません、という意味。のようです。
私の行った丸太町十二段家さんのお茶漬けは京の人の優しさを感じる味わいでした★
ホテルに戻って、入山豆腐店の豆乳を頂きました。美味しかったー★今日は京の食を堪能できました、大満足!
次回は3日目、朝から走ります。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。