今週のお題「何して遊ぶ?」
▼2023年ゴールデンウィークシリーズ
2023年5月3日水曜祝日、憲法記念日。
まだまだ寄り道は続きます。現在は八女市から筑後市に入ったところ。九州新幹線の筑後船小屋駅付近です。そこで面白いスポットに寄りました↓ そのスポットの名前は、
長田鉱泉場
長田鉱泉場(ながたこうせんじょう)
新船小屋温泉(福岡県みやま市瀬高町)内にある温泉水を得ることが出来る施設。泉質は含鉄泉鉱泉(冷泉)。有料だが、水質はそれなりによく、地元の人や愛好家に飲料用としても用いられている。筑後市側の船小屋温泉にある同様の施設は無料だが、こちらより水質が劣る。
ーーー鉱泉って何?
鉱泉ってあまり聞き慣れない言葉、ですよね。
鉱泉(こうせん)
地下からの湧水(わきみず)で、医学的見地から治癒成分を含んだ水のことである。
一般には、地表の気温より著しく温度の高い(日本の温泉法では25度以上)湧水を温泉、それ未満の温度の湧水を鉱泉(冷鉱泉)と呼んで、常用水と区別される。しかし、環境省が定める「鉱泉分析法指針」では以下のように定義されている。
鉱泉とは何らかの効果のある湧き水のことで、温かい場合は温泉、冷たい場合は鉱泉と呼ぶんだそうです。長田鉱泉場は、何らかの効果のある冷たい湧き水ということですね。
↑のぼり?旗?がハタハタとはためいています。手書きの案内板もありました。近くに長田鉱泉場の案内がありました↓
長田鉱泉のご案内
この源泉は、一丈六尺ほどの地中より湧出る炭酸含有量日本一を誇る冷鉱泉です。(源泉二十二・八度)「長田鉱泉」の効果を高める飲み方
この鉱泉は、胃腸病、慢性消化器病、慢性便秘に効果があるといわれている健康の水です。続けて飲むことで効果がでてくると思われます。朝起きてすぐ、空腹時にコップ一〜二杯飲むと吸収が良く特に効果的です。「長田鉱泉」のおいしい飲み方
この鉱泉は、カルシウムやマグネシウムなど天然ミネラル・イオン分が豊富に含まれていて、よく冷やして飲むと、とてもおいしいですよ。又、自然の味覚と共に、お茶・炊飯・コーヒー・焼酎ウイスキーの水割、甘味を加えて天然サイダー等に愛飲すればとてもおいしいですよ。又、容器に入れて、非常用保存水に最適です。「長田鉱泉」のおいしい秘密
地質学者によると、天然鉱泉水は海中で回転しながら順番に堆積して出来た山地というおとです。この地層には海中のいろんなミネラル成分や人智では分からない成分が含まれています。又、体に良い水の条件として、カルシウムはマグネシウムと二対一のバランスで体内に存在する時、最も良い作用が発揮できるとされています。「長田鉱泉」は、豊富なミネラル分とマグネシウム・カルシウムイオンが理想のバランスになっていますので、まさに自然の恵みを身体の中に取り組む水といえます。(各種分析表をご参照下さい。)
「とてもおいしいですよ」とか、何だかフレンドリーな案内板です。美味しい飲み方までアドバイスが書かれています。
ということで、こちらが長田鉱泉場です↓
↑というか、青地に白文字で看板があるから判るけど、オシャレなお店?風にしか見えません。しかも周りを見ると判ると思うのですが、民家が普通に建っていて、言ってしまえば普通の街角です。何の変哲もありません。そんな場所に突然「鉱泉」が沸いているという何とも不思議な空間です。
のぼりや看板がなければ記憶にも残らない普通の街角です。
↓建物の中に入るとこんな感じ。
↑蛇口がいくつか並んでいます。
↑鉱泉を利用する場合は有料です。
20円と100円のコインタイマー式の蛇口がある。20円のものは5Lほどの水が出る。容器は近隣の商店において販売しているが、持参して構わない。
これとは別に試飲専用の無料の蛇口がある。
営業時間は午前7時から午後7時まで。
20円でも5L以上らしいので結構な量です。
↑壁には長田鉱泉の成分表が貼ってありました。
↑読みにくいので、長田鉱泉の成分が書かれているサイトから転載すると↓
長田鉱泉
泉質 単純二酸化炭素冷泉(炭酸性低張性冷鉱泉)1Kg中に含まれる成分表
陽イオン
- ナトリウム・・・・・20.1mg(42.05%)
- カリウム・・・・・・ 1.4mg( 2.93%)
- マグネシウム・・・・ 2.6mg( 5.44%)
- カルシウム・・・・・23.2mg(48.53%)
- 鉄・・・・・・・・・ 0.4mg( 0.84%)
- マンガン・・・・・・ 0.1mg( 0.21%)
陰イオン
- 塩素・・・・・・・・・16.5mg(15.76%)
- 硫酸・・・・・・・・・24.0mg(22.92%)
- 炭酸水素・・・・・・・64.2mg(61.32%)
そ!!!長田鉱泉は単なる湧き水ではなくて、炭酸水なのです!!!しゅわしゅわしゅわの炭酸!!!スゴくないですか????蛇口から炭酸水が出てくるなんて!!!
それもそのはずで、天然の炭酸を含む水が湧き出てくる場所というのは大変少ないそうです。
希少な天然炭酸泉
天然炭酸泉はさまざまな効能を持ち、魅力的である一方でとても希少です。
下の図は日本の主な天然炭酸泉の分布ですが、数が非常に少ないことがわかります。
その数はなんと温泉全体の0.5%にも満たないといいます。さらに多くの天然炭酸泉は、山間部にあることから温泉までたどり着くのがとても大変です。しかし、船小屋温泉郷はそんな中で、山間部ではなく、平地にあるのです。そんな数少ない天然炭酸泉の中での足の運びやすさも船小屋温泉ならではの魅力ではないでしょうか。
上記の説明の中にもありましたし、地図を見ても判るように、鉱泉は水温が高ければ「温泉」と呼びます。つまり、多くの場合、温泉場にあるのです。そして温泉はほとんどの場合、近くに山があります。そして火山があってその熱で地下水が温められて、温泉になる、というのが普通ですよね。が、ここ長田鉱泉場は平らな場所山ではなくむしろ住宅街。特に温泉場特有の鼻を突く硫黄の香りもしません。不思議ですよねー。
しかも貴重な炭酸を含んだ水が湧いています。
みやま市の新船小屋温泉郷にあるレトロな小屋が目印の鉱泉場。そこで汲めるのはカルシウムやマグネシウムなど天然ミネラル・イオン分が豊富な炭酸湧水で、江戸時代末期から愛飲されているという長い歴史を誇ります。ここの水は炭酸ガスを含みながらも飲みやすいと評判で、胃腸疾患や便秘などに効く効能が期待されると地元だけでなく県外からも多くの人が訪れています。試飲は無料ですが、水汲みは有料で6リットル20円、30リットルは100円、ペットボトルは近くの売店「ふれあい館」で購入できます。
しかも、ここ長田鉱泉場の近くにもう一箇所、炭酸を含む鉱泉が湧いているところがあるのです↓ 地図の右中あたりが現在地の長田鉱泉場。
↑そこから左上の赤いピンのところ、船小屋鉱泉場です。
船小屋鉱泉場
船小屋鉱泉場にある豊富な炭酸泉は「砂糖を入れたらラムネになる」と言われるほど。鉄分が多いのも特徴の一つ。大勢の人たちがこの鉱泉を飲みに訪れます。
で、判るように、温泉が湧いている場所が近くにあったりするようです。何もないように見えて、足元にはマグマがあってぐつぐつと沸く温泉があるんですねー。不思議。
★ぴょん!ポイント★
さて、気になる長田鉱泉はどんなものなのかというとこんな感じです↓
見た目ただの水、です。無色透明。そして市販の炭酸入り飲料にようにしゅわしゅわしゅわもしてません(ちょっとがっかり)。
飲むと、水道水とは違って「ミネラルウォーターだ」というなんとなーくの感覚と、しゅわしゅわ感があります。あるんです。多分、水に溶け込んでいるんだと思います。
鉱泉を名乗るためには「効果」が必要なのですが、長田鉱水は
含鉄炭酸泉
飲泉時、胃腸に対する効能がある。鉱泉の用途
飲料用として。
炭酸泉のため、焼酎やカルピスなどを割る水として使うと美味い。
なんだそうです。
それにしても炭酸水が湧き出てくるって面白い!ですよねー。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。