今週のお題「冷たい食べ物」
天気予報を見ていると「最高気温34℃」が目立つ様になってきました。いやいや体温を超える気温も一部記録されたようです。そろそろ今年も夏が始まります。暑くなってくると、キンキンに冷えた炭酸飲料はとても美味しい季節ですね。
色々な炭酸飲料がありますが、福岡にもご当地サイダーがあります。博多湾に浮かぶ能古島にある能古島サイダーです。
サイダーと言えば、ラムネ。サイダーとラムネの違いってなんでしょうか?
「ラムネ」と「サイダー」何が違う? 時代によって変化…違いは「味」ではなく…
汗ばむ陽気にピッタリなのが「ラムネ」と「サイダー」。この2つの違いを説明できますか?実はラムネとサイダーは、明確なルールによって使い分けられています。しかもそのルールは、時代によって全く違うのです。
ラムネとサイダー、「過去」と「現代」の変化
ラムネとサイダーの違いは「過去と現代で変化している」とのことです。明治時代から炭酸飲料を製造販売している「トンボ飲料」に、違いを聞きました。一体、どう変化しているのでしょうか。まずは、「過去」のこの2つの違いを見てみましょう。ラムネは、黒船に乗ってやってきたペリーによって日本に伝えられた「レモネード」が由来だといわれています。「Lemonade(レモネード)」がなまって「Ramune(ラムネ)」と変化し「ラムネ」と呼ばれ、明治時代に広まったとされています。ですので、当初のラムネはレモン風味だったのです。一方で、サイダーも明治時代に広まりました。フランス語でリンゴ酒を意味する「シードル」が語源になったと考えられていて、フランス語だと「Cidre(シードル)」ですが、英語だと「Cider(サイダー)」になります。そして、アルコールが入っていなくてもリンゴ風味の炭酸飲料を「サイダー」と呼ぶようになったといいます。つまり、当時のラムネとサイダーの違いは「味」でした。両者の違いは「味」ではなくなる…
しかも、違いは味だけではありません。当時は、リンゴのフレーバーのほうが高価だったため、ラムネは庶民の飲み物、サイダーは高級品という違いもあったそうです。しかし、それが「現代」になると、両者の違いは「味」ではなくなります。元々はレモンとリンゴしかなかったフレーバーも、時代の流れとともに様々な風味の炭酸飲料が登場。そうなると、レモンとリンゴだけの区別は意味がなくなって、境界線があいまいになっていったといいます。その結果、様々な風味の炭酸飲料をラムネともサイダーとも呼ぶようになり、新たなルールで区別するようになりました。
その新たなルールは「ビー玉で栓をしているかどうか」です。ビー玉で栓をしているのがラムネ。ビー玉で栓をしていないのものはサイダーと呼ぶようになったということです。ラムネが日本に広まった当初から、ビー玉で栓をしていたため、その文化が残った形です。久冨慶子アナウンサーは、コップに入れたラムネとサイダーを見比べていましたが、トンボ飲料の担当者は、あくまでも個人の主観としつつ「ビー玉が入っていない容器に移した時点で、サイダーと呼んだ方がいいかもしれない」と話していました。
(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年5月20日放送)
ラムネの語源はレモネード
もともとは「レモネード」。
レモネード、ないしレモンエード(lemonade)
レモンの果汁に蜂蜜やシロップ、砂糖などで甘味をつけて冷水で割ったエード。冷水の代わりに熱湯を用いればホットレモネードになる。また飲料とは別にレモンの品種の一つに「レモネード」という果物があり、果実は皮をむいてそのまま食べることができる。
それが訛って?「ラムネ」になったそうです。
ラムネ(Ramune)
玉詰びんに詰められた炭酸飲料のことである(「玉詰びん」の詳細については後述)。「ラムネ」という名称は英語の「lemonade」が転訛(日本で音が変化)したものである。別の言い方をすると、ラムネとは「玉詰びん」という特徴ある瓶に詰められた レモネード(サイダー)のことである。実際、サントリーのFAQではラムネとサイダーの違いについて「経年で定義の差は曖昧になり、容器で区別している」としている。
戦前の文献では「ラム子」という表記も見られる。
でも、レモネードは冷水で創るので炭酸飲料ではないようです。
日本でのレモネード
アメリカなどと同様にレモン果汁に水と砂糖を加えたものを指すことが多い。レモン水とも呼ばれる。はちみつレモンはそのバリエーションである。また、ラムネはこのレモネードの名前が訛ったもの。
そして日本では本来の「レモネード」を「レモン水」と呼んでいます。
サイダーの語源はシードル
一方「サイダー」の語源となったのは「シードル」のようです。
シードル(仏: cidre、アストゥリアス語: Sidrina 、西: Sidra、バスク語: Sagardo、英: ciderサイダー)またはリンゴ酒(林檎酒)
リンゴを発酵(アルコール発酵)させて造られるアルコール飲料。
シードルは英語だとサイダー。
サイダー(英: lemonlime)
甘味と酸味で味付けされ、香味がつけられた炭酸飲料。砂糖液に香料やクエン酸などを加えたものと、炭酸水とを混合した清涼飲料水。和製英語で、欧米圏のciderとは意味が異なる。
シードルはアルコール飲料ですが、サイダーは違うようですが、炭酸飲料のようです。
まとめ)
- レモネード:レモン+甘味料+冷水
- ラムネ :ビー玉が入った瓶に入った炭酸飲料
- シードル :リンゴを発酵させたアルコール飲料
- サイダー :甘味+酸味+香味+炭酸飲料
そして
ラムネとは「玉詰びん」という特徴ある瓶に詰められた レモネード(サイダー)のことである。
ということは↓
▲サイダー
▲ラムネ
ふたつの違いは、
「ビー玉」があるか、ないか、ということのようです。
★Grrrrrrrrrr!(グォーーー)ポイント★
キンキンに冷えたラムネもサイダーも炭酸のしゅわしゅわが喉を心地よく刺激して爽快にしてくれます。
ただ、どちらもたくさんの砂糖が溶け込んでいますので、飲み過ぎには注意が必要です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。