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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

105食目「葉っぱしか食べないゴリラはどうしてムキムキなんだと思う?」

葉っぱしか食べないゴリラはどうしてムキムキなんだと思う?【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

ゴリラって大きくて凄く筋肉質ですよね。

身体の大きさはというと、

 

オス 170〜180 cm 150〜180 kg

メス 150〜160 cm 80〜100 kg

ゴリラ - Wikipedia

 

なんだそうです。

体重は

あれ?意外と身長は低い?

私たち日本人はというと、

 

男性 167.3cm 66.0kg

女性 154.2cm 53.0kg

身長 - 日本人の平均値は男性167.3cm&女性154.2cm|メディチェ

 

だそうです。

ちなみに大人気のマツコ・デラックス氏は

身長178cm 体重140kg

なんだそうです。

 

大きい身体を維持するためには

それだけのエネルギーと栄養を摂らなければなりません。

 

ゴリラは1日に

オス 35kg

メス 18kg 

ほどの食事をするそうです。

何を食べているのかと言うと、

 

  • 葉っぱ
  • 木の皮
  • 根っこ
  • 果物
  • アリやシロアリなどの昆虫

 

なんだそうです。

それを1頭あたり35kg/日も食べているんですね。

ものすごい量です。

自分の体重の1/4にもなる食料を1日で食べている。

人間で言ったら体重66kgの人が

1食あたり5kg以上を1日に3回、

16kg以上食べていることになります。

しかも野菜や果物限定で。

 

だから寝ている以外はずっと食事をしているんですね。

 

ゴリラに限らず、

草食動物=馬、牛、羊、山羊、キリン、象。

身近なところでウサギなんかもずっと何か食べてますよね。

草食動物たちは

あのペースで食べないと身体が維持できないのでしょう。

 

1日中何かを食べている草食動物のうさぎ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

 

今度はあの「筋肉」について考えてみましょう。 

 

ゴリラは筋肉質。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

全身が毛で覆われているとはいえ、

しっかり筋肉質だと判ります。

 

でも、不思議じゃないですか?

もし人間がゴリラのような筋肉質な身体を手に入れたいと思ったら、

 

スポーツジムで鍛えなければゴリラのような体つきにはならない。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

毎日欠かさずスポーツジムへ通って

厳しいトレーニングをして、

食事も気をつけてなければいけません。

 

ゴリラはスポーツジムに通い、

筋トレをやっているのでしょうか???

 

実はゴリラの身体が筋トレをせずに

筋肉質であり続ける理由は判っていません。

彼らは日常をただ過ごすだけであの身体を維持できているのです。

 

うらやましい、ですね。

というのは人間の勝手な考えで、

ゴリラの身体が強くたくましいのには

外敵から身を守るため、

些細な事でケガをしないために進化してきたので当然ですね。

 

 

それにしても、

野菜や果物(と少々の昆虫)だけで

あの身体を維持できるのは謎です。

 

その秘密を解く鍵は、【腸内】にありました。

 

ゴリラの腸内には

植物や果物からアミノ酸を合成することのできる微生物

がいるのです。

 

筋肉を作るためには「タンパク質」が必要です。

植物や果物にはタンパク質は「ほぼ」含まれていません。

(植物の中で「大豆」は良質なタンパク質が含まれています)

タンパク質を構成するのが「アミノ酸」です。

色色なアミノ酸が互いに結び付いてタンパク質となります。

 

ゴリラは食べた植物から腸内にいる微生物たちに

アミノ酸に変化させてそれを体内でタンパク質として使って

筋肉を作っているのです。

 

 

『ゴリラ、いいなー』

 

 

そんな風に思った人、

実は私たち人間もゴリラのように

植物からアミノ酸を作ってタンパク質に変えることが

できるのです。

 

例えば、

ジャングルや南の孤島に住む人々は

滅多に肉を食べる機会はありません。

でも彼らは筋肉質だったりします。

また、

ベジタリアン(菜食主義)の中にも

筋肉質の人はいます。

 

 

つまり

「食生活」

によって変化する、という事です。

 

だからと言って明日には!というワケにはいきません。

 

長い時間をかけて野菜中心の食生活を

たくさん続けていくことで、

徐徐に腸内環境が整い、

植物からアミノ酸を作り出す微生物が

住み着いてくれるようになる、そうです。

 

何を

どれくらい

いつ

どんな風に

食べているのか。

それがとても大事、です。

 

生物は

活動するため、

身体を維持するため、

生き続けるために必要な栄養を

外部から食事として摂取する必要があります。

 

好き嫌いで食べものを決めることは

人生の中で大切な喜びです。

 

でも健康な身体のためには

必要な栄養素を過不足なく摂取しなければなりません。

 

ビタミンCはレモンだけを食べるのではなく、

ビタミンCは様様な食材に含まれているので

様様な食材からビタミンCを摂る。

様様な食材にはビタミンC以外の栄養素も含まれています。

様様な食材を食べることで、

色色な栄養を上手に摂取していることになるのです。

 

毎回の食事でどんな栄養素を摂っているのか意識しておくと、

多過ぎた分は減らし、

足りない分は増やすことで

調整し、栄養バランスを取りやすくなります。

 

バランスのよい食事とは、

過不足のない「栄養バランス」が整った食事、

という意味なのです。

 

 

 

ということで、

 

葉っぱしか食べないゴリラがムキムキなのは、

生存環境が創り上げた生き抜くための仕組み

 

が答えじゃないかな、と私は思います。

 

 

 

★わん!ポイント★ 

ゴリラにとって、野菜は筋肉を維持するためのもの。

私たち人間にとっては、身体の調子を整えてくれるもの。

 

人間にとっては低エネルギーで健康的な野菜も、

ゴリラにとってはステーキのようなものなんですね。

 

生活環境によって、同じ食材も意味が変わるのは

とても面白いです。

 

 

 

栄養素について興味があれば動画で説明しています。 

ただし、ゴリラ用ではなく、人間用です。

 


ep004 野菜がカラダによい理由【適材適食】小園亜由美(管理栄養士)

 

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。