ニンジンとダイコンとゴボウが主人公の昔話があるって知っていますか?
私も最近知ったのですが、こんな話のようです↓
にんじんとごぼうとだいこん
昔々、神様がこの世にいろいろな物をお作りになったばかりの頃でした。山また山のその奥に、優しい神様がおられました。キュウリにナスビにホウレンソウ、みんなこの神様がお作りになったという、野菜の神様でした。ある日、もっと野菜の種類を増やしたい、そう思った神様は、絵の具を取り出し、何やら紙に書き始めました。「一つは小さくて短いの、もう一つは細くて長いの、もう一つは丸くて大きいの。さて、どんな色にするかな。そうだ、模様を入れてみよう。ぺたぺたぺた・・・」
こうして、新しい野菜ができあがりました。「名前はどうしようか。そうじゃ、おまえはにんじん、おまえはごぼう、おまえはだいこん、というのでどうじゃ」神様が絵を指さすと、絵の野菜たちが飛び出しました。「にんじんごぼうだいこん、仲良くするんじゃぞ」「はーい神様、綺麗な着物をありがとう」他の野菜たちは、この綺麗な模様をうらやましがりました。にんじんごぼうだいこんは、大得意になって見せびらかしていました。
それから。
年に一度、国中の野菜が神様の家に集まる日がやってきました。にんじんごぼうだいこんは、これに備えてお風呂に入りました。ところが熱いお湯に入った途端、ごぼうはポーンと飛び出して、その上泥の中で転んでしまい真っ黒け。だいこんはゴシゴシ体を洗いすぎて、着物ごと洗い流して真っ白け。にんじんはいつまでもお湯に入りすぎて、真っ赤になってしまいました。神様に、前のような綺麗な模様の着物を書いてほしいとお願いしましたが、「おまえたちは、あの着物を他の野菜に自慢しておったから、このままでよろしい」そう言われてしまいました。それからのことでした。にんじんは赤、ごぼうは黒、だいこんは白、になってしまったのは。
ニンジンはオレンジ色、ダイコンは白色、ゴボウは黒色になった理由のお話のようです。
ところが、です。別の話も存在するのです↓
【しつけ絵本】野菜嫌いのお子様へ |だいこん にんじん ごぼう・三枚のお札 【日本昔ばなし】
【絵本読み聞かせ】にんじんとごぼうとだいこん/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】
微妙に言い回しやシチュエーション、きっかけ、展開などが違っています。そして肝心のタイトルも「ニンジン、ゴボウ、ダイコン」の場合もあるようです。
ただ話の筋的には、お風呂がキーになっていて、
- ニンジンは熱くても我慢したので真っ赤に
- ダイコンは綺麗好きなのでよく洗ったので真っ白に
- ゴボウはお風呂が好きではないので黒いままに
なったという展開のようです。
諸説あるのはいいとして子ども達がニンジン、ダイコン、ゴボウに親しみを持ってくれたなら、嬉しいです★
ちなみにこんなのも売ってました↓
仲良し、ですね★
★ちゅー!ポイント★
ニンジンもダイコンもゴボウもよく食卓に上る親しみのある野菜。ふと思ったことですが、この3つをすべて使った料理って、野菜スープぐらいでしょうか。あまり思いつきませんでした。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。