2019年1月9日、
厚生労働省はインフルエンザの流行が本格化してきた
と発表しました。
全国でインフルエンザの流行が本格化している。厚生労働省は9日、全国5千カ所の定点医療機関から報告された直近1週間(2018年12月24~30日)の1医療機関あたりの患者数が11・17人となり、「注意報」レベルとされる10人を上回ったと発表した。
1週間で推計約44万6千人の患者が医療機関を受診した。前週の約31万3千人から10万人以上増えた。今シーズンの推計患者数の累計は約106万4千人となった。
都道府県別で1医療機関当たりの患者数が最も多いのは北海道(32・07人)。次いで愛知(30・45人)、岐阜(20・33人)と続く。43都道府県で前週よりも患者数が増えた。
インフルエンザについては今までも記事にしてきました。
2018年は1月20日前後から福岡では流行出しました。
そして2018年9月末頃再び流行りました。
風邪も同様ですが、インフルエンザを治す薬はありません。
インフルエンザには
「かかりにくく」したり
かかってしまっても「症状を軽減する」ための治療方法があります。
ただ風邪と症状が似ているので、
インフルエンザとの違いを知っておくことは重要です。
こちらにまとめた記事があります↓
ちなみに市販の風邪薬は
子どもに対しての使用方法について変更があります。
インフルエンザの予防接種については
「打っても効かない」
との声を訊くことがあります。
インフルエンザの原因はウイルスです。
強い症状が出ない程度のウイルスを身体に注射で打ち、
体内の免疫細胞に抗体という
そのウイルスが侵入してきた時に対抗する用意をさせるのが
予防接種です。
インフルエンザウイルスには
「大きく分けて」A型、B型、C型の3種類あって、
主にA型、B型が流行の原因になります。
本来であればA型とB型のウイルス用予防接種をすれば
体内に抗体ができるのでインフルエンザにかからなくなるはずですが、
しかしウイルスは常に変化しているのです。
同じA型でも少しずつ形を変えているため毎年流行してしまうのです。
参考:インフルエンザとは@国立感染症研究所ウェブサイト
ーーーどうせかかるなら予防接種なんてしなくていい
そう思うかも知れません。
確かに予防接種のワクチンは「今年はこれが流行るであろう」という予測で作られているので、外れる可能性はあります。
が、最近では【90%】の確率でその年流行るウイルスの型に適合しています。
しかも予防接種をした場合60%〜80%の人にはその効果が表れるのです。
参考:インフルエンザ予防接種について医師が見解 「9割以上の精度で的中、接種すべき」|ニフティニュース
特に【糖尿病のある人はインフルエンザには注意が必要】です。
特別なことがない限り、当院では予防接種を勧めています。
個人差はありますが、効果の目安として予防接種後
- 1〜2週間後・・・効果出始め
- 1ヶ月後・・・・・最大効果
- 3ヶ月後・・・・・効果が低下
- 4ヶ月後・・・・・効果切れる
という感じですので今予防接種してもすぐには効果は得られません。
インフルエンザはとても感染力の強いウイルスです。
かかったら、すぐに医療機関を受診してください。
そしてうつすことのないように配慮願います。
★ぶー!ポイント★
まずはかからないこと。
- 手洗い+うがい
- 栄養バランスの摂れた食事を3食きちんと食べる
- 適度な運動
- 充分な睡眠
健康的な生活は
ウイルスだって寄せ付けないからこそ
健康的に過ごすことができるのです。
お互いに気をつけましょう。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。