今週のお題「海」
***前回***
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さていよいよ近江町市場おうみちょういちばを「探索」です。近江町=おうみちょうと紹介しましたが、地元の人は「おみちょ」と呼び親しんでいる300年の歴史を持つ市場です。ここで「アレ」を探しに来ました。「アレ」とはなんでしょう!果たして見つけることはできるのでしょうか。とっても期待しています!
まさに「所狭し」と北陸・石川の海の幸が競い合っています★どっちを観ても新鮮な魚介類がたくさん並んでいて、どれも美味しそう・・・?!
って、捜し物はお魚では「ありません」。
今回探しているのはこちらのお店にあるものです↓
そ!探し物は加賀野菜です★
加賀野菜かがやさい
石川県金沢市で生産される、金沢市農産物ブランド協会が「加賀野菜」と認定した野菜。「加賀」とは加賀国を指している。
加賀野菜の認定の条件は、
- 1945年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されていること
- 需要に応じて供給できる体制が整っていること
である。良品は認定シールを貼って出荷している。
種類は全部で15あります。
打木赤皮甘栗かぼちゃうつぎあかがわあまぐりかぼちゃ
「打木」は地名である。その名のとおり、皮が赤くクリのような形をしたカボチャ。福島県で栽培されていた「会津栗」をもとに、金沢市打木町(金沢市西部の砂丘地である)の篤農家松本佐一郎が改良した品種。甘栗のような自然な甘み、風味がする。
さつまいも
内灘町との境にある五郎島(ごろうじま)町で採れる『五郎島金時』は特に有名で、焼き芋に適している。糖度が一般的なさつまいもに比べて高い。また、この五郎島金時を使用した「五郎島金時」という銘柄の焼酎が、販売店を限って流通している。
源助だいこんげんすけだいこん
愛知県の篤農家井上源助が育成し、松本佐一郎が改良した品種。スイカ・カボチャの裏作として作られ始めた。柔らかいが煮崩れしない肉質と甘みが持ち味で、おでん・風呂吹きに適している。平成16年には「煮込んでおいしい品種」であることに着目したセブン-イレブンのおでん種に採用され、「源助大根」と明記して首都圏で販売された。当時、一般的に栽培されている青首大根もおでん種として並売されたが、それら70円/個に対して源助大根は90円/個の販売価格が設定された。
二塚からしなふたつかからしな
「二塚」は地名で、二塚村があった地域を指す。
加賀太きゅうりかがふときゅうり
太さ5~7cmほどにもなり表面はなめらか。だし汁で煮てあんかけにしたり、味噌汁の実にして食べる。
金時草きんじそう
葉の裏が紫色で、茹でるとモロヘイヤのような粘りが出る植物。酢の物や天ぷらにして食べる。和名は「水前寺菜」といい、古くは熊本市で栽培されていたものだが、2012年現在はほとんど金沢でのみ栽培されている。とくに天ぷらにすると癖のない味わいで、万人受けすると言われている。紫はアントシアニンの色。
加賀つるまめ
白花のインゲン。油揚げなどと一緒に煮物にする。和名は「フジマメ」。「千石豆」とも呼ばれ、こちらの呼び名のほうがポピュラーである。
ヘタ紫なす
その名のとおり、ヘタの下まで紫色になる短卵形の小なす。市民には「丸なす」とも呼ばれている。
加賀れんこん
生産地の名をとり「小坂れんこん」とも。加賀藩五代藩主前田綱紀のころから栽培されていたと伝えられている。すりおろして蒸した「はす蒸し」は代表的な郷土料理である。
金沢一本太ねぎ
たけのこ
加賀藩割場足軽の岡本右太夫(1809年死没)が江戸より持ち帰り、自宅と菩提寺である金沢市寺町の妙福寺に植える。その縁で現在でも春先にJA主催の「たけのこ感謝祭」が妙福寺で行われている。市内では朝とれたタケノコが夕方には小売店に出回るため、他の地方より新鮮で美味しいタケノコが食べられるという。
せり
赤ずいき
サトイモの葉柄で赤いもの。茹でて酢の物にして食べる。
くわい
金沢春菊
ということで、こちらです!どこにあるのか探して捜してみてください。
ヒントはこちら↓
お店の人に「野菜の話」「食べ方」について訊くことができました。
加賀太きゅうりかがふときゅうり
ブロックに切って、煮物に。
薄くスライスして、酢の物に。
漬物でも良い。
*酢の物にするとシャキッと仕上がる
*甘味がある
金時草きんじそう
代表的なのは酢の物。
天ぷらもおいしい。
軸は食べずに葉だけ食べる。
湯を沸かして、塩をひとつまみ、葉を30秒茹で、酢を加えて食べるのがオススメ。
ヘタ紫なす
最近では作り手が少なくなり、とても品薄に。
打木赤皮甘栗かぼちゃうつぎあかがわあまぐりかぼちゃ
甘味が強いのが特徴。一般的なカボチャのほくほく感がない。
天ぷらやスープがオススメ。
昭和20年以前に食べられていたカボチャで、今のようなほくほくしたものではなく、当時はしっとりとする肉質のかぼちゃでその時の食感を今も残っているカボチャ。
ということでした!
アレ=加賀野菜は無事見つけることができました★
とりあえずこの時あった加賀野菜をいくつか連れて帰ってきました。その話はまた後日、紹介も兼ねてお話したいと思っています、お楽しみに。
★ぶー!ポイント★
探す・・・欲しいものを追い求める時
捜す・・・見えなくなったものを尋ね調べる時
の両方の語句を使ったのは、以前熊本で伝統野菜「ひご野菜」をさがした時、ほとんで見つけることができなかった、ということがありました。
加賀野菜は見つけることができて本当によかった!です。今から食べるのが楽しみです!
初金沢の旅⑥へつづく。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。