((( MENU )))

適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

703食目「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

2019年11月26日火曜日、岩手県北上市で行われた北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました。

 

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

適材適食〜目的はひとつ〜ブレない療養指導と題して、食事療法についての体験や取り組み、工夫、提案などの話をさせて頂きました。

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

その中で「糖尿病を絶対に悪化させない!糖尿病合併症にさせない!」という決してブレない変わらない目的のためには、手段を選ばず、可能性や有効性があればどんどん取り入れていく、ということお話させて頂きました。

 

ディスカッションの時間があり、そこでは色色な意見や話がでました。

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

一部を記載します。

 

ーーー栄養指導拒否の人へはどのようにアプローチするのか?
私たちの施設では診察時に医師より「食事の話は大事なので受けてください」と声をかけてもらっています。その後、管理栄養士が声をかけると「受けたくない」という人もいます。中には栄養指導の有無を言われる前に「栄養指導はもう聞かない」と言われる場合さえあります。そういう患者さんは、他の医療施設ですでに何度も栄養指導を受けている場合が多い傾向にあります。

そんな風に断られた時。大事なのは、患者さんがなぜ「嫌だ」と感じているのかという点を考えます。患者さんが糖尿病をどのように感じているのか。治療に対してどう向き合っているのか。それらを理解することから始めます。ハッキリ断られているので、ストレートに「なぜ嫌なのか」の理由を訊きます。大抵不満があります。原因があります。

理由さえ判れば、対応はできます。
例えば「食品交換表を覚えさせられるのが嫌」なのであれば、交換表を使わない食事療法を提案してみる。「お酒をやめるのは無理」なのであれば、お酒以外のことで改善できることを提案してみる、などです。これこそがその患者さんに合わせた治療方法ではないかと感じています。栄養指導を拒否している人には必ず理由があります。その理由を知り、そこから原因を解き明かせば、その人にあった方法を提案していくことができると私は考えています。

 

 

ーーー1日に1食の人はどのように対応するのか?
1日、朝昼夕の3食食べた方が血糖コントロールがうまくいくことをほとんどの患者は知っているようですが、まずその確認をします。もし知らなかった場合はその理由をきちんと説明します。もし知っているにもかかわらず、1日に1食ということは、1食にしている何らかの理由があるはずです。その理由を訊きます。そしてその理由に合わせた方法を提案していきます。

例えば、時間が取れないことが理由の場合には、短時間でさっと食べられるものや準備の時間が短縮できるように保存の利く食べ物を紹介する、などです。

理由が「痩せるため」という場合は注意が必要です。食事を抜けば摂取するエネルギーは確かに減りますが、その分健康なカラダを維持することができなくなっていきます。栄養とエネルギーのバランスを考えて提案をしなければなりません。
どこまでできるのか。患者さんのできる!という言葉を鵜呑みにせず、無理せず、確実にできることを積み重ねていくように心がけてカウンセリングを行っています。

 

 

ーーーサプリメントは?
サプリメントを積極的に勧めることはしていません。

サプリメントを利用している患者さんがいる場合は、危険性がないかは必ずチェックするようにしています。中には血糖降下薬やインスリンを使っているにもかかわらず、「このサプリメントを使うと血糖値が下がって糖尿病が治る」というふれこみで、高額で科学的根拠のないものを利用している人もいます。そのような場合には理由を説明して納得してもらった上で使用を中止してもらっています。
サプリメントを使いたがっている人の場合、使って良いか悪いかよりも、サプリメントを使ってもよくなろう!というキモチがあることを理解することが大事だと考えます。そんな患者さんにとってのサプリメントは、少しでも健康になりたいという気持ちの現れなので、サプリメント全てを否定してしまうと、せっかく患者自身が良いと思って見つけたことさえ否定することになってしまいます。大事なのは良くなりたいというキモチの部分です。そのキモチを実現させるための代替案としてカウンセリングを行うようにしています。

 

 

 

 

★ぶー!ポイント★

「北上糖尿病医療従事者セミナーで講演させて頂きました」@岩手県北上市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

最後になりましたが、

参加頂いた医療従事者のみなさま、

写真左より

瀬川 郁夫 先生(日高見中央クリニック 糖尿病センター/健康増進センター長
姉帯 由佳 先生(きたかみ駅前内科クリニック 管理栄養士)
菅原 和枝 先生(坂の上野 田村太志クリニック 管理栄養士)
高橋 香純 先生(日高見中央クリニック 理学療法士)

田村 太志 先生(医療法人アンビシャス 坂の上野田村太志クリニック理事長)

そして講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。

参加頂いたみなさま、ありがとうございました。

 

   

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。