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適材適食 -てきざいてきしょく-

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704食目「柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました」@福岡県柳川市

「柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました」@福岡県柳川市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

2019年11月22日金曜日、福岡県柳川市で行われた柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました。

 

「柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました」@福岡県柳川市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

キモチを育てるカウンセリングというテーマで

 

「柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました」@福岡県柳川市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

頑張っているけど結果に結び着かない。

あまり前向きとは言えない。

取り組むがなかなか長続きしない。

そんな患者さんのキモチに注目して、食を見直すきっかけを探していくにはどうしたらいいのか、という話をさせて頂きました。

「柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました」@福岡県柳川市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

たとえばツールをきっかけに、話題を拡げ、より詳しい日常を知る手がかりとするのと同時に、キモチのやりとりを行うことで、患者のやる気を見つけ、育て、見守っていく、という提案をさせて頂きました。

 

質疑応答を記します。

 

ーーー野菜ジュースを勧めてもよいのか。

野菜ジュースを積極的に勧めるよりも、やはり季節の野菜、旬の野菜は栄養価も高く、美味しく、安いのでオススメです。

野菜ジュースを勧める場合には「糖質」に注目するようにしてください。野菜ジュースを摂る理由はビタミンやミネラルなどが目的になることがほとんどだと思います。ビタミンやミネラルに目を奪われて糖質を見落とすことも多いので注意喚起が必要です。

野菜ジュースの種類にもよりますが意外と多くの糖質が含まれています。よって、血糖コントロール不良の方にはオススメできません。ただし、血糖コントロールに問題がなく野菜がどうしても摂れない場合や、一時的に利用するのであれば問題ないと思います。

野菜ジュースについてはよく尋ねられます。以前の講演会での回答も参考までに。

 

 

ーーードイツではジャガイモをたくさん食べる文化。ということは、ドイツ人は野菜の摂取量が多いととらえてよいのか?

日本の糖尿病食事療法の考え方として食品の栄養素によって分類している「食品交換表」というものがあります。それによると、ジャガイモはごはん、パン、麺と同じグループに分類されていて糖質が多い食材とされています。

一方野菜は、キノコや海藻、コンニャクなどと一緒に区分されていて、エネルギーが低くビタミンやミネラルが多く含まれる食材として分類されています。

今回お話したものはこれに基づくものでジャガイモを多く食べることは糖尿病の食事療法では推奨できません。もし食べるようであれば、ごはん、パン、麺等の主食の量を適量まで減らす必要があると考えます。

たとえば、パスタ+ポテトフライ+スイートコーンの場合、パスタは小麦粉、ポテトフライはジャガイモ、スイートコーンはトウモロコシが主原料で、すべて糖質が高い食材となってしまうので注意が必要です。

 

 

ーーー高齢者にも野菜を食べさせた方が良いのか?

高齢者で、

食欲がしっかりあり量も食べられる場合には、野菜を先に食べさせても良いと考えます。

しかし、あまり量が食べられない場合は注意が必要です。なぜなら野菜を先に食べてしまうとそれだけでお腹いっぱいになってしまい他の主食や主菜が食べられなくなります。そうなると筋肉や骨の維持が難しくなりサルコペニアを引き起こし兼ねません。高齢者で食が細い人には、タンパク質を先に食べさせるなどの工夫が必要です。

 

 

ーーー痩せてる人も野菜を食べた方がよいのか?
野菜を食べることは、痩せるツールではなくカラダに必要な栄養素を摂るためのです。痩せていても野菜は必要です。だからといって「野菜だけ」を食べることは推奨しません。食事は、主食・主菜・副菜をバランスよく摂ることが健康維持には必要不可欠です。痩せてる、太っているに関わらず、バランスよく食べることを推奨しています。野菜を勧めているのはバランスを考えた時、野菜が足りていない場合です。そして野菜が足りている人が少ないため、野菜を摂ることを強く勧めています。

 

 

ーーー 野菜と果物は一緒のように扱って良いのか?
野菜や果物には旬があり、ビタミンやミネラルが含まれているという共通点はあります。一方で、果物は野菜に比べて果糖やブドウ糖が多く含まれており、中性脂肪の上昇なども考えなければいけません。また、果物を食べているから野菜を食べなくて良いというわけでもありません。そして、野菜は食べ過ぎても一般的には問題がないとされていますが、果物は食べる量に注意する必要があります。

厚生労働省のサイトにより詳しい解説がありますのでリンク先を載せておきます。

 

 

 

 

★ぶー!ポイント★

「柳川山門医師会学術講演会で講演させて頂きました」@福岡県柳川市【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

最後になりましたが、

参加頂いた医療従事者のみなさま、

石橋 興介 先生 (石橋病院 院長)

小野 恭裕 先生 (高木病院 内分泌代謝・糖尿病 内科部長

そして講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。

参加頂いたみなさま、ありがとうございました。

 

   

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。