今週のお題「これに影響を受けました!」

毎月季節の果物を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役果」。
私は健康なカラダづくりに役立つ果物を【役果やくか】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える果物たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。8月の役果はスダチです。

スダチ
スダチの旬は8月下旬から10月頃です。

スダチ(酢橘、学名: Citrus aurantium Sour Orange Group、シノニム: Citrus sudachi)
ミカン科の常緑低木ないし中高木。徳島県特産の果物で、カボスやユコウと同じ香酸柑橘類。果実は直径3 - 4センチメートルで、多くは緑色の未熟果が使われて果汁に多くの酸味がある。

スダチの名前の由来
スダチという名前にはどんな由来があるのでしょうか。

スダチの名前の由来
スダチは昔から酢として料理に使われていたことから「酢橘」と呼ばれるようになったのが由来だといわれています。
酢橘=すたちばな→スダチ
ということのようです。確かにスダチの果汁は酸味が際立っています。

スダチって本当に果物?
酸っぱい。しかもかなりの酸っぱさ。スダチって本当に「果物」なのでしょうか。

スダチは、ミカン科に属し、カボスやユズ、レモンなどと同じ香酸柑橘類の一種。だから「果物」です。ミカンのように実をそのまま食べることはあまりありませんが、ユズやレモンのようにその果汁を使うのです。と考えればスダチ=果物も納得、です。

スダチの酸っぱさはどれくらい?
では、スダチの酸っぱさって他に比べてどれくらいでしょうか。

酸味の比較
香酸柑橘類の味は酸味と、各果実の持つ特有の清々しい香りがミックスされたものでしょう。まずは各果実の酸味を検証してみました。もちろん、柑橘類は熟成するにつれて酸味が弱くなり、さらに同じ種類の果実でも実ごとに酸味は違ってくるので絶対的なものではありません。ここでは一般的に販売されている熟成度の果実で比較になりますので予めご了承ください。
スダチの酸味はかなり強いんですね、レモンよりも酸っぱいんですね。さすが「酢橘」=スダチ、ですね。

スダチ、カボス、ユズの違い
では、ここでスダチとカボス、ユズとの違いを見てみましょう。ちなみに当ブログでカボスとユズは以前取り上げました↓

まず見分け方で一番わかりやすいのは大きさです。大きい方から順に、かぼす、ゆず、すだち。
かぼすはテニスボール、すだちはゴルフボールほど、青ゆずはその中間くらいの大きさとなっています。かぼすとすだちは深い緑色で表面がつやつやしていますが、青ゆずはほんのり黄色が混ざり、ゴツゴツとした手触りなのも特徴です。かぼす、ゆず、すだちはどう違う?味や香り、見分け方、使い分けをわかりやすくご紹介! | edit Oita エディット大分

スダチの香り
味はイメージが沸きました。ではニオイはどうでしょうか。スダチの香りについて調べました。

『すだち』の美味しさの要素の一つ『香り』について
『すだち』は、香りの成分が多く香り高いのが特徴です。香気成分の種類が豊富で量的にも多く「レモン」をはるかにしのぎます。『すだち』独特のすがすがしい優雅な香りは12種類のモノテルペン類の複合香によります。ほかの香酸かんきつ類には全く含まれない2種類のフラボノイド「スダチチン・デメトキシスタチチン」が発見されており、香気の大きな要因となっています。また、その効用は、不安やいらいらの脳波が減少することからストレス解消に大いに役立ちます。

スダチチン
「スダチチン」とは何でしょうか?

スダチチンについて
スダチ果皮には、ポリフェノールの一種であるスダチチンが含まれています。スダチチンは、抗肥満作用などの健康機能性が数多く報告されているノビレチンと構造がよく似ています。
1. スダチチンの体重増加抑制作用
2. スダチチンの免疫調節作用
▼ニュースにもなっていました。
スダチの「スダチチン」肝臓脂肪蓄積抑える効果 徳島大、マウスで
徳島大学大学院医歯薬学研究部の馬渡一諭講師(45)=予防環境栄養学=らの研究グループは28日、スダチ特有のポリフェノール「スダチチン」に肝臓の脂肪蓄積を抑制する効果があることをマウス実験で確認したと発表した。
スダチチンは果皮に多く含まれる成分で、抗菌活性などの性質があることが研究報告されていた。馬渡講師は、シークワーサーなどに含まれるノビレチンという成分に体内時計リズムを調整する作用があるという米テキサス大学の研究に着目。スダチチンにも同様の効果がないか、同大学と共同研究をした。
マウスを使った実験をした結果、まず経口投与したスダチチンが主に肝臓に作用することが判明。さらに高脂肪食で肥満になったマウスに、22週間という長期にわたってスダチチンを投与したところ、肝臓の時計遺伝子が活性化するリズムが変動し、脂肪の蓄積を抑えることが確認できたという。
徳島大学で会見した馬渡講師は、ヒトへの応用研究が課題だとしつつ、「スダチチンの長期投与は、非アルコール性の脂肪性肝疾患の進行を抑える効果が期待できる」と語った。
研究には京都府立医科大学が遺伝子解析などで、池田薬草(徳島県三好市)と徳島県立工業技術センター(徳島市)がスダチチンの精製で協力した。研究成果は海外の学術雑誌のオンライン版に掲載された。
スダチンと似ていると言われるノビレチンとは
ノビレチン (Nobiletin)
柑橘類の果皮等に多く含まれる有機化合物で、フラボンを骨格に持つポリメトキシフラボノイド(O-メチル化フラボノイド)の一種である。
肝臓脂肪蓄積を抑制する効果とは凄いです!

スダチの国内生産量
では、スダチを盛んに栽培しているところはどこでしょうか?

スダチの国内生産量(全国 4,080.4 t)
1位 徳島県・・・・・3,999.8 t(98.0%)神山町、佐那河内村、徳島市
2位 佐賀県・・・・・39.0 t(1.0%) 唐津市
3位 高知県・・・・・23.0 t(0.6%) 四万十町、土佐市
4位 愛媛県・・・・・8.7 t(0.2%)
5位 大阪府・・・・・5.4 t(0.1%)
6位 和歌山県・・・・4.5 t(0.1%)
*都道府県別のスダチ生産量と全国シェア(2018年)
なんと国産スダチのうち98%が「徳島産」なんですね!

スダチ国内生産90%の徳島
スダチの国、徳島にとってスダチとはどんなものなのでしょうか。

▼JA全農とくしま
スダチは徳島原産
徳島県原産の香酸カンキツで,県のシンボルともいえる果樹です。徳島県での生産量は全体の95%を占め全国第一位です。その歴史は古く,宝永6年(1706年)貝原篤信の著「大和本草」に初めて「リマン」という名称でスダチが紹介されています。県内にはスダチの古木が散在していますが,中でも徳島県名西郡神山町には推定樹齢200年あまりの古木が今もなお健在で、毎年たくさん結実しています。「すだち」の異名として漢字では酸橘,酢橘,巣立,酢立,酢断などがあてられています。徳島県では,スダチは料理の名脇役として様々に利用されています。

徳島市公式?!「すだちパッケージ」
すだちパッケージをご利用ください
お土産や結婚式など、すだちを贈り物として利用される徳島市民のみなさんに、すだちパッケージ(3個詰め用)を、徳島市役所3階の農林水産課窓口にて、無償で配布していますのでご利用ください。
配布条件は、次のとおりです。
- 徳島市内在住者
- 徳島市内の事業所・学校等に通勤・通学する者
- 営利目的でないこと
- 政治的または宗教的な活動目的でないこと
- パッケージの使用が徳島県外在住者向けであること
同年度内でのお渡しは、原則お一人につき50個までとさせていただきます。
徳島県外向けのイベントなど、大量にご入用の場合はご相談ください。
なお、すだち果実は配布対象外です。
徳島市民なら「スダチを持ち歩くためのスダチ専用ケース」を徳島市が無料で配布するというほど、スダチを大切にしているのです!

スダチおにぎり?!
なんと徳島には「スダチおにぎり」というのがあるそうです!
すだちおにぎり(徳島県)イミダス編
県を代表する特産を使ったおにぎりとして、1980年頃に考案された新しいおにぎり。古くから親しまれるすだちの香りと酸味がさわやかな一品である。
スダチおにぎり、気になりますよね?こちらです↓しかもレシピつき!
上品な酸味とさわやかな香りをもつすだちは、徳島県を代表する香酸柑橘類の一つ。“すだちおにぎり”は、食欲がないときの食欲増進に役立つのではないかと昭和55年頃に考え出されたもので、さっぱりした口当たりが好評を得ています。
材料(6個分)
- ごはん・・・・・・・・・300 g
- すだち・・・・・・・・・1個
- パセリのみじん切り・・・大さじ5杯
- 塩鮭・・・・・・・・・・1切れ
- 塩・・・・・・・・・・・適量
作り方
- すだちは皮をむき、むいた皮をみじん切りにしてパセリと混ぜ合わせる。
- 塩鮭は焼いて身をほぐす。
- ごはんを6等分して真ん中に塩鮭を入れ、手に塩をつけて丸くにぎる。
- おにぎりの周りに①をまぶし、あればミカンの葉を飾る。
どんな味なのでしょう?香りがいいのは想像できます!

スダチの名産徳島市のちょっと変わった雑学
スダチに関する雑学5選の動画を見つけました↓

徳島とスダチ

阿州(あしゅう)=阿波国(あわのくに)=徳島では、江戸時代には既にすだちを食酢用の果実として栽培していたようです。徳島県では戦後、1960年代に商業生産が本格化し、さらに1980年代にはみかんの転換作物として生産が拡大したことにより、すだちは徳島県を代表する特産物となりました。すだちの花は徳島県の「県の花」に、すだちの木は佐那河内村の「村の木」に指定されています。

スダチの栄養

すだち 果皮 生 100g当たり
- 水分・・・・・・・・・・・・・80.7 g
- 熱量・・・・・・・・・・・・・55 kcaL
- たんぱく質・・・・・・・・・・1.8 g
- 脂質・・・・・・・・・・・・・0.3 g
- 炭水化物・・・・・・・・・・・16.4 g
- 糖質・・・・・・・・・・・・・6.3 g
- 食物繊維・・・・・・・・・・・10.1 g
- ビタミンA・・・・・・・・・・・44 µg
- ビタミンE・・・・・・・・・・・5.2 mg
- ビタミンB1・・・・・・・・・・0.04 mg
- ビタミンB2・・・・・・・・・・0.09 mg
- ナイアシン・・・・・・・・・・0.5 mg
- ビタミンB6・・・・・・・・・・0.16 mg
- 葉酸・・・・・・・・・・・・・35 µg
- パントテン酸・・・・・・・・・0.23 mg
- ビタミンC・・・・・・・・・・110 mg
- ナトリウム・・・・・・・・・・1 mg
- カリウム・・・・・・・・・・・290 mg
- カルシウム・・・・・・・・・・150 mg
- マグネシウム・・・・・・・・・26 mg
- リン・・・・・・・・・・・・・17 mg
- 鉄・・・・・・・・・・・・・・0.4 mg
- 亜鉛・・・・・・・・・・・・・0.4 mg
- 銅・・・・・・・・・・・・・・0.09 mg
- マンガン・・・・・・・・・・・0.18 mg
- 灰分・・・・・・・・・・・・・0.8 g

スダチの注目したい栄養素

食物繊維
食物繊維とは、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない栄養素です。整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、「第6の栄養素」といわれています。β-カロテン
β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。カロテンは脂溶性であることから、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすいため、調理方法を工夫することをおすすめします。カルシウム
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルです。各種ミネラルの中で最も多く存在し、骨や歯を形成します。体重の1~2%を占め、その99%は骨及び歯に存在し、残りの約1%は血液や組織液、細胞に含まれています。カリウム
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。

★にょろにょろポイント★

スダチというと「サンマ」をイメージする人も多いと思います。サンマにスダチ、合いますよねー。サンマの旬は9月。8月下旬から10月に旬を迎えるスダチと時期もぴったり!

サンマだけでなく、爽やかな香りと爽やかな酸味のスダチ。他の食材と合うかもしれません。スダチを見かけたらぜひお楽しみください。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。





