オレンジ色で粒々がキラキラしてて口の中でぷちっとはじける『イクラ』。
イクラと言えば2018年11月に北海道・函館で食べた時の事を思い出します。
美味しかった・・・★
イクラとはご存じ「サケ」のタマゴ、魚卵です。
サケの魚卵。筋子の卵巣膜(卵を包む薄い膜)を取り除き、産卵前の熟した卵を1粒ずつに分けたものを特に指して呼ぶ。バラ子とも呼ばれる。一般的には加熱加工せず、塩漬けや醤油漬けにして食べる。
結構みなさん知ってますよね。
でもイクラがロシア語だということはご存じでしょうか。
「イクラ」の語源は、ロシア語の「魚卵」「小さくて粒々したもの」から。
ロシア語で「イクラ」はサケに限らず、魚卵であればキャビアもたらこもすべて「イクラ」である。
日本では、サケ科の卵をばらした物のみを指すが、サケの卵は、ロシアでは「赤いイクラ」(красная икра クラースナヤ・イクラー)と呼ばれる。一方、「黒いイクラ」(чёрная икра チョールナヤ・イクラー)はキャビアのことである。
もともと日本では、サケの卵巣から取り出したもの(筋子)と粒状にばらしたもの(イクラ)を区別する名称がなかったが、あるとき、ロシア人が粒状にばらしたサケの卵を「イクラ」と呼んでいるのを見た日本人が、これを「イクラ」と呼ぶものと思ったことに由来するとされ、実際、筋子と区別するのに都合がよかったために「イクラ」と呼ばれるようになったとされる。
ということなのです!
ロシアの人は「あ、魚のタマゴだ」と言っているのを
日本の漁師が「これ、イクラって言うんだ」と
勘違いしちゃった?!らしいのです。
Google翻訳を使ってみます。
原文)日本語 :イクラ
訳文)ロシア語:Икра лосося
これを反対にしていると
原文)ロシア語:Икра лосося
訳文)日本語 :鮭の卵
となります。
ロシア語の「Икра」は”イクラー”と発音します。
(Google翻訳では発音も聞けます)
Икраだけだと和訳は「キャビア」になります!
ロシアの人に「イクラ」と言うと
「え?キャビア」ってなってしまうようです!
こんな話も見つけました
日本では、日露戦争出兵時にロシア人がキャビアの代用品として食べた事に始まり、昭和初期まで日本の市場で「キャビア」として出回っていたのは「イクラ」であったといわれる。
ま、ロシア語的には間違っていない、ということになりますね。
ちなみに英語だと
「salmon roe」(サーモンロー)
になるそうです。
イクラ
栄養価(100gあたり)
エネルギー・・・・・・・272 kcal
炭水化物・・・・・・・・0.2 g
脂肪・・・・・・・・・・15.6 g
飽和脂肪酸・・・・・・2.42 g
一価不飽和・・・・・・3.82 g
多価不飽和・・・・・・4.97 g
タンパク質・・・・・・・32.6 g
と、
- 高エネルギー
- 高タンパク質
だと言えます。特に
- 成長ホルモンの分泌促進
- 免疫力向上
- 末梢血管疾患
に作用すると言われている
必須アミノ酸「アルギニン」の含有量は魚介類の中でもトップクラス。
また、
ビタミン類
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB12
- ビタミンD
- ビタミンE
ミネラル類
- マグネシウム
などを多く含みます。
一価不飽和脂肪酸「オレイン酸」を100g中2600mgと多く含んでいます。
- オレイン酸は
- LDLコレステロールを抑える
- 動脈硬化予防
- 高血圧予防
などの効果があります。
多価不飽和脂肪酸=オメガ3系
- エイコサペンタエン酸(=EPA)・・・100g中1600mg
- ドコサヘキサエン酸 (=DHA)・・・100g中2000mg
が含まれています。
つまり
イクラは大変栄養価の高い食材!
でもエネルギーも高い(←ここ重要★)
・・・でもやっぱり美味しい★
ということです。
ところで
「人工イクラ」
ってご存じでしょうか。
人工イクラ
人造イクラ(人工イクラ)とは、いわゆるコピー食品の一つである。世界で初めて、富山県魚津市の日本カーバイド工業が人造イクラの生産に成功した。収穫量の少ない天然物の代わりとして、サラダ油と海草エキスを主原料とした人造イクラも出回ったことがある。皮にはカラギーナンやアルギン酸ナトリウムなどが用いられる。
見た目、口当たり、味、ともに本物のイクラとほとんど見分けがつかないが、本物のイクラは熱湯をかけるとタンパク質が変化して表面が白く濁る。コレステロール値が低いため、広義のダイエット食品としての利用も可能である。しかしながら現在では、人造のコストよりも天然ものを利用したほうが安いので、市場に流通することはまずない。従い、回転寿司のイクラはほとんどが人造であるといった風評は、誤りである。
ということなのです。
いくらコレステロールが低く、ホンモノのイクラと遜色ない味わいとは言え、サラダ油+海藻エキスだと、栄養価は一気に変わってしまいます。
なんで人工イクラを開発したのでしょう。
きっとその理由のひとつが「漁獲量が年々減っている」から。
感謝して
美味しさを楽しみながら
しっかり栄養は摂りつつ
食べ過ぎに注意しましょう。
醤油など塩分にも注意が必要です。
★ぶー!ポイント★
日本で「イクラ」と言えばやっぱりこの子↓
波野イクラちゃんです。
サザエさんではイクラちゃんの母親は「タイ子」ですが
イクラはサケの卵。。。
あ、ロシア語の「イクラ」は「魚卵」「小さくて粒々したもの」だから
タイの子どもで合っている!?
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。