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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

111食目「カロリーは同じ。でも大きく違うものがあります。」

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今日(2018年4月20日)の朝日新聞の朝刊に

マクドナルド社が広告を掲載していました。

QRコードがあったのでスマホで見てみました。

 

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ハンバーガーとそばは

同じ260kcalとしていますが

量が違っています。

 

ハンバーガー 108g

そば    197g

 

大げさに言えば、そばは約2倍の量です。

逆に言えば、そばなら2倍の量を食べられる、

という事です。

 

ハンバーガーとそばでは

ハンバーガーの方が圧倒的に優位な点があります。

それは「栄養素の種類が多い」ことです。

 

つゆなしに食べることはまずありませんが

つゆを考慮しなければ、

そばの栄養成分は(100 gあたり)

カロリー     273 kcal

脂質       1.9 g

ナトリウム    1 mg

カリウム     160 mg

炭水化物     55 g★

 水溶性食物繊維 1.0 g

 不溶性食物繊維 1.7 g

タンパク質    10 g

カルシウム    18 mg

鉄        1.4 mg

ビタミンB6   0.2 mg

マグネシウム   65 mg

を含むとされています。

主な栄養成分は★印「炭水化物」です。

 

一方、

ハンバーガー(108 gあたり)は

カロリー     260 kcal

脂質       9.6 g

ナトリウム    727 mg

カリウム     223 mg

炭水化物     30.2 g

 食物繊維    1.6 g

タンパク質    13.3 g

カルシウム    31 mg

鉄        1.1 mg

ビタミンB6   ー

ビタミンA    16 μg

ビタミンB1   0.09 μg

ビタミンB2   0.10 mg

ナイアシン    2.7 mg

ビタミンC    2 mg

マグネシウム   ー

コレステロール  28 mg

リン       114 mg

を含むと公表されています。

 

ハンバーガーを作る材料は

バンズ   :小麦粉

ビーフパティ:牛肉

オニオン  :タマネギ

ピクルス  :きゅうり

に調味料や油を使うので使用する材料が多い分

様様な栄養素が含まれているのです。

 

 

そばは低エネルギーっぽく、

ハンバーガーはジャンクで高エネルギーな

「イメージ」がありますが、

実はそれほどハンバーガーは悪くありません。

問題はサイドメニューです。

 

例えばセットメニューで

ポテトM(424 kcal / 135 g)

コーラM(140 kcal / 325 g)

で小計564kcalとなります。

それにハンバーガーを足すと784kcalです。

 

ですから、

サイドメニューに

サイドサラダ(10kcal / 65 g)

プレミアムローストコーヒーM(12kcal / 300 g)

を頼めば小計22kcalで

ハンバーガーを足しても282kcalで抑えられます。

 

 

今回の広告は

意外とハンバーガーのカロリーは低いんです

というメッセージだと思うのですが、

食事はカロリーだけではありません。

エネルギー量は大事なチェックポイントですが、

栄養バランスも大事なのです。

 

またカロリー基準で比べると、

量が変わることも判りました。

カロリーの数値だけでなく、

どれくらいの量に対してのエネルギー量なのかを

しっかり見ることが大事です。

 

 

 

★わん!ポイント★ 

私もハンバーガー食べます。

あまり食べる機会はありませんが、食べます。 

 

その時はサイドメニューには

サラダを選ぶようにして

ベジファーストを心がけています。 

 

 

  

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。