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と、ここまで沖縄で見つけた野菜や果物を紹介してきました。でも中には
ーーーベニイモがないじゃん!?
と気づかれた人もいると思います。沖縄の有名なお菓子のひとつに紅芋タルトがありますね。
でも、購入しませんでした。なぜでしょう。今回はベニイモについてお話していきます。
***注意***
この記事内で使用している画像の中には間違えている可能性があります。今回ベニイモやムラサキイモについて調べていますが、明確にベニイモそのものの画像が見つけられませんでした。その点をご理解願います。
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【沖縄土産番外編】
ベニイモ
引き菓子・内祝い|沖縄・ちゅら恋紅芋のパウンドケーキ - RAKUEN Wedding Gift ONLINE SHOP
ベニイモ(紅芋)
ダイジョ。沖縄などで栽培される紫色の芋で、ベニヤマイモ(紅山芋)とも言う。沖縄ではフィリピン語に由来するウベと呼ばれることが多い。サツマイモのうち、紫色の品種。ダイジョ(ベニヤマイモ、ウベ)と区別する場合はムラサキイモ(紫芋)という。沖縄以外の日本本土では紫芋と呼ばれることが多い。イモガイ(芋貝)の一種。
ちょっとややこしいのですが、
- ダイジョ=紅芋=ベニイモは、ベニヤマイモのこと。
- 沖縄ではウベとも言い紫色のサツマイモのこと。
- ダイジョと紫芋とは違う。
ということのようです。
じゃあ、紫芋ってどんなの?というと、こんな感じのようです↓
ムラサキイモ(紫芋)
で、さらにダイジョ=ベニイモについてさらに調べてみると、
ダイジョ(大薯、ダイショ)
ヤムイモ(ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の食用種)の1種の芋類。学名 Dioscorea alata。シンショ(参薯)、デンショ(田薯)、コウシャイモ(拳薯)、オキナワヤマイモ(沖縄山芋)、タイワンヤマイモ(台湾山芋)、ウベ (フィリピン語:ube)、パープルヤム (purple yam)、ウォーターヤム (water yam) とも。奄美方言ではこうしゃまんという。ときおり同属のヤマイモの1種と誤解されるが、ヤマイモ(ヤマノイモ、D. japonica)は同属別種である。ショヨ(薯蕷)とも混同されるが、ショヨはナガイモ(D. polystachya)のことで、これも同属別種である。芋の中身は鮮やかな紫色をしているものが多いが、白色の品種もある。
紫色のものはベニヤマイモ(紅山芋)、ベニイモ(紅芋)とも呼ぶ。紫色の色素はポリフェノールの1種アントシアニンで、ムラサキイモと同じである。ただし、ムラサキイモはサツマイモ(ナス目ヒルガオ科サツマイモ属サツマイモ。学名 Ipomoea batatas。)の紫色の品種で、ダイジョとは近縁ではない。なお、呼び分ける場合はダイショをベニイモ、サツマイモをムラサキイモと呼ぶ。
さらにややこしくなってきました。まとめると、
- ダイジョはベニヤマイモのことだが、ヤマイモではない。
- ダイジョの中で紫色のものをベニヤマイモ(紅山芋)、ベニイモ(紅芋)と呼ぶ。
- ムラサキイモはサツマイモのこと。
となります。
実際にダイジョ(ベニヤマイモ)を調理しているブログを見つけました↓
確かに紅のような紫のような色をしていますが、「とても粘り気がある」のが画像からもわかります。コレをみると、ダイジョがサツマイモというよりも山芋、つまり色が紫色のムラサキイモとは別のものだと直感的に分かりますね。
じゃあ紫芋は?
紫芋
アントシアニンが非常に多くとてもヘルシーなサツマイモであると共に、このイモは一般的なサツマイモと比べ、低唐質であるため、焼き芋にしてもあまり甘みが感じられません。とは言っても、加熱後も非常に濃い紫色が出るので、加工した時の色栄えは非常に綺麗です。
一応、サツマイモについても↓
サツマイモ(薩摩芋、学名: Ipomoea batatas)
ヒルガオ科サツマイモ属の多年草植物。あるいはその食用部分である塊根(養分を蓄えている肥大した根、芋)。別名で、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも)ともよばれる。中南米の原産で、ヨーロッパ、中国、日本などへ広まり、各地で栽培されている。食用される塊根はデンプンやビタミン類を豊富に含み、焼酎原料や飼料にも利用される。また食物繊維が多く、便秘改善にも役立てられる。
なので、沖縄の紅芋を使ったお菓子は「ダイジョ」を使用していることになります。紅と言っても紫色に近いので、余計にややこしくしていますね。
▼切り口の比較が載っていました。
ダイジョの利用
ダイジョ=ベニイモは何に使われているのかについてを調べていると、
利用
ヤマノイモやナガイモと同様にも食すが、本種を用いた料理や食品は紫色を呈す。栽培地の土地柄、沖縄料理や沖縄菓子の食材としても知られる。奄美大島南部では三献と呼ばれる正月料理の雑煮に相当する椀物に使われる。ウベ(Ube)は紫色で粘り気のあるフレーバーとしてアイスクリームに入れることもある。フィリピンではジャムやハロハロのトッピングにもする。なお、沖縄・奄美・南西諸島と小笠原諸島以外へのダイジョそのものの持ち出しは法律により原則禁じられている。これはサツマイモなどに発生するアリモドキゾウウシやイモゾウムシなどの寄生虫の害虫が発生しやすいためとされ、害虫の拡大防止の観点から、消毒や菓子などへ加工したものを除いて、ダイジョそのものの持ち込みは法律により原則禁じられている。
そう!サツマイモに寄生する害虫の拡大防止のため、処理を行ったもの以外は沖縄から持ち出すことが法律により禁止されているのです。
ベニイモを含むサツマイモ類は持ち出し禁止
上記はこちらのPDFから↓
https://www.vill.nakagusuku.okinawa.jp/UserFiles/File/mochidasinituite.pdf
沖縄でファーマーズマーケットやスーパーや八百屋に行くと「ベニイモ」などのサツマイモ類が普通に売っています。普通に手に入れることができます。が、それをお土産として持ち帰ることは法律で禁止されているのです。
通販では?
実際に通販サイトなんかでは生のイモではなく、加工品が売られています↓
では、ここでサツマイモ、紅芋(ダイジョ)と紫色の画像(主に加工品)を貼り込んでみたいと思います。*ただし、キャプションに書いてある名称を信じてるので合っているかの保証はありません。
サツマイモ
見慣れていますね。
でも、サツマイモの品種で「紅はるか」というのもあったりして。さらにややこしい。
ベニイモ
▲コロッケだそうです。
▲チップス
▲ベニイモ
▲ベニイモ
▲鉄板焼きにもするようです。
▲水ようかん
▲紅芋タルト
ムラサキイモ
▲ソフトクリーム
▲イモけんぴ
▲あんこ
▲まんじゅう
▲粉末
▲和菓子
▲洋菓子
▲ムラサキイモ
さて、どうでしょう?私的にはどれがベニイモでどれがムラサキイモなのか区別がつきませんでした。実際に手にすれば判るかもしれませんが、画像で判断するのは難しかったです。
★がぉー!ポイント★
タイトル回収。
結論
- 紅芋と紫芋は違うイモ。
- そして産地である沖縄からどちらも持ち出すことは禁止されている。
- だから加工品の紅芋タルトを食べる=美味しい★
ということです。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。