10月4日はトウガラシの日。
10(とう)+4(し)でなんとなく語呂合わせっぽいですね。理由を探してみると、なぜか新宿御苑がヒットしました・・・?↓
本日10月4日は「とう(10)がらし(4)の日」とし、前後10日間の10月1日(日)~9日(月・祝)「とうがらし」をテーマに新宿の新しい歴史、文化、観光、産物を紹介するフェアを開催しています。新宿御苑では、レストランとカフェで内藤とうがらしを使った御苑オリジナルメニュー料理をご提供しています。
レストランがあるんですねー。「内藤とうがらし」という謎キーワードがさらに出てきました。しかも特設サイトがあるようです↓
ここに内藤とうがらしとは何か書かれていました。
江戸時代に一大ブームを巻き起こした唐辛子が、現代に復活!
内藤とうがらしは、江戸時代の宿場町、内藤新宿で育てられた野菜のひとつ。当時、蕎麦が流行していた江戸では、薬味として瞬く間に人気となり、新宿近郊の農家がこぞって栽培をしていました。内藤とうがらしは地域ブランドとして確立されていましたが、やがて新宿宿場の繁栄の中で、畑がなくなり、新宿から唐辛子の栽培がなくなりました。それから約400年経ち、2010年に内藤とうがらしプロジェクトが発足。長い眠りから目覚め内藤とうがらしは現代に復活しました! 現在では、伝統の江戸東京野菜に認定され、歴史ある新宿の名物として再び脚光を浴びています。
内藤とうがらしの内藤とは今の新宿のあたりの地名なんですねー。
トウガラシ
唐辛子(とうがらし、唐芥子、蕃椒)
中南米を原産とする、ナス科トウガラシ属 (Capsicum) の果実あるいは、それから作られる辛味のある香辛料である。栽培種だけでなく、野生種が香辛料として利用されることもある。トウガラシ属の代表的な種であるトウガラシには様々な品種があり、ピーマン、シシトウガラシ(シシトウ)、パプリカなど辛味がないかほとんどない甘味種(甘唐辛子・あまとうがらし)も含まれるが、ここでは辛味のある品種から作られる香辛料について述べる。
まっかっか。
こちらの画像をご覧ください↓
どんな味がすると思いますか?
ーーーか、からそう・・・というか絶対に辛い・・・
トウガラシを使った料理は多種多様ありますが、どれもまっかっか。しかも赤ければ赤いほど辛さが増していきます。私は辛いものは得意というか好きなので「美味しそう」なんて思ってしまいますが、苦手な人は苦手ですよね。
ところで「辛味」というのは味覚ではないって知ってましたか?
辛いの正体
味わう=味覚には5つの種類があります。
味覚(みかく)は、動物の五感の一つであり、食する物質に応じて認識される感覚である。生理学的には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の五味が基本味に位置づけられる。基本味の受容器はヒトの場合おもに舌にある。基本味が他の要素(嗅覚、視覚、記憶など)で拡張された知覚心理学的な感覚としての味は、風味(ふうみ)と呼ばれることが多い。また、認識の過程を味わう(あじわう)と言う。
他にも舌で感じることのできる感覚=味覚はあります↓
このように辛味は基本味とされる5つから外されています。では辛味の正体とは何なんでしょう?
辛い=痛い
辛味は味覚か
辛味は、料理を調理したり食べたりするに当たって、重要な味覚の一つと考えられている。しかし生理学的定義に基づく味覚は、味覚受容体細胞にとって適刺激である苦味、酸味、甘味、塩味、旨味の5種(五基本味)を指しており、辛味はこれに当てはまらない。神経刺激としての辛味の核心は舌・口腔のバニロイド受容体(カプサイシン受容体)で感じる痛覚、または冷刺激受容体で感じる温度覚(英語版)であり、これに他の条件(トウガラシであれば、発汗および発熱)が統合されたものを辛味と呼んでいる。近年、カプサイシン受容体が単離されたが、口腔内に特異的なものではなく全身に分布しており、また従来の味覚受容器とは別のものであるため、5基本味が6基本味になることはない。辛味とは、
トウガラシやコショウ、サンショウ、ショウガ、ワサビなどの刺激的な味のことをいいます。前回までに紹介した5種類の基本的な味「甘味、塩味、酸味、苦味、うま味」は、味覚神経で感じます。
これに対し辛味は、痛みなどと同じような刺激として、痛覚や温度覚で感じ取る味なので、基本味とは別のものとされています。辛いものを食べて「口から火が出そう」などと表現しますが、辛味を熱さや痛さで感じているためです。
このように、広い意味では味に含めますが、厳密な意味では、辛味は味ではないのです。
つまり辛さとは味覚とは違って痛みを感じたり、温度を感じる器官で感じ取っているということ。痛い、冷たい、熱いに辛さは似た感覚なんだということなのです。
カプサイシン
トウガラシと言えばカプサイシン。知っている人も多いと思います。
カプサイシン (capsaicin)
アルカロイドのうちカプサイシノイドと呼ばれる化合物のひとつ。部分構造にバニリン由来のバニリル基を持つために、バニロイド類にも属す。唐辛子の辛味をもたらす主成分で、辛味の指標であるスコヴィル値における基準物質。化合物名はトウガラシ属の学名Capsicum に因む。
このカプサイシン、農林水産省からも注意が出されています↓
カプサイシンに関する情報
トウガラシを使った料理や調味料による適度な辛さは食欲を増進させ、おいしく食事をする助けになります。 しかし、トウガラシの辛みの主成分であるカプサイシンをとりすぎると、粘膜が傷つき、のどや胃が荒れてしまうことがあるので、辛いものを食べ過ぎないように心がけましょう。農林水産省では、国民の皆様の健康の増進に役立てていただきたいと考え、カプサイシンに関する情報をまとめましたので紹介します。
他にもあります↓
カプサイシンを取りすぎると?
辛いものを取りすぎると、粘膜が傷つきやすくなり、のどや胃が荒れます。気管支が刺激され、咳が出たり、息切れしたりすることもあります。そのほか、吐き気、腹痛、下痢などの症状が現れる場合も。食べすぎには気を付けましょう。
上記の医療機関ではこんなアイディアも↓
辛いものを食べるときの注意点
人によって刺激の感じ方、体への影響は異なります。他者にとっては平気な辛さでも、自分にとっては体調不良の原因になることも。一度に辛いものを口にするのではなく、少しずつ食べ進め、自分に適した辛さを把握することが大切です。また、体の調子が悪いときや刺激を感じやすい子どもなどは、辛いものの摂取は控えたほうが良いかもしれません。辛さが気になるときは、料理にヨーグルトを加えたり、ラッシー(ヨーグルト飲料)や牛乳と一緒に食べたりするのも手です。辛さが和らぐといわれています。
★がぉー!ポイント★
トウガラシはとても強い香辛料です。塩分を減らす代わりに適量のトウガラシを使うなんてこともあります。紹介してきた通り、辛い物が好きだからとは言え、たくさん摂り過ぎると支障が出てくる場合があります。適量を心がけるようにして、トウガラシのぴりっとした辛味を楽しみましょう。
ちなみにこんなものが九州にはあります↓
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。