今週のお題「変わった」
先日、地下鉄に乗ろうと駅に行ったら、こんなポスターが貼ってありました↓
プラスワンベジタブル
健康のために必要な野菜の量は、1日に350グラム。
料理にすると5皿が目安です。
日本人の野菜摂取量の平均は約280グラムで、1皿分が不足しています。第4次福岡市食育推進計画を策定しました。
気になったのでアクセスしてみると↓
基本理念
家庭、地域、学校、職場などとの連携のもと、子どもから高齢者までのすべての市民が食に関する適切な判断力を養い、心身の健康増進を図るとともに、福岡の豊かな農林水産物の活用を通し、食の大切さへの理解を深めることにより、豊かな人間性を育むこと、並びに、食育の推進を通して、持続可能な社会の実現に寄与することを目指します。基本目標
- 食を通じた健康づくりをすすめましょう
- ふくおかでとれる食材を日々の食事に活かしましょう
- 食を楽しみ、ふくおかの食文化を伝えましょう
- 環境に優しい食生活を送りましょう
とのこと。
ここで言う「食育」とはこどもたちに対して食の大切さを教えるという意味ではなく、あまねくすべての人たちに対して、のようです。
資料が公開されていますが、
市民の食育に関するアンケート(PDFファイル)
が興味深かったです。
食育の日?食育月間?
中でも「食育の日」「食育月間」。
(3)食育月間・食育の日の認知度
問2 あなたは、「食育月間(毎年6月)」「食育の日(毎月19日)」を知っていますか。食育月間・食育の日の認知度(前回比較)
「食育月間」・「食育の日」の認知度について、「「食育月間」のみ知っている」は4.8%、「「食育の日」のみ知っている」は4.0%、「両方知っている」は3.2%で、『食育月間を知っている』(「両方知っている」+「「食育月間」のみ知っている」)は8.0%、『食育の日を知っている』(「両方知っている」+「「食育の日」のみ知っている」)は7.2%となっている。なお、「両方知らない」の割合(85.7%)が最も高く、全体の8割を超えている。
前回の調査結果と比較すると、「食育月間」と「食育の日」の認知度はいずれも前回とほぼ同程度で、大きな変化はみられない。【性別】
性別にみると、「食育月間」の認知度は、男性5.7%、女性9.0%。「食育の日」の認知度は、男性4.7%、女性8.2%で、どちらも女性の方がやや高くなっている。【年齢別】
年齢別にみると、40代は他の年代に比べて認知度がやや低く、「食育月間」は2.9%、「食育の日」は5.1%となっている。【性・年齢別】
性・年齢別にみると、サンプル数の少ない10代を除き、女性の20代は「食育月間」が12.6%、「食育月間」が14.9%と、どちらも認知度が最も高くなっている。なお、認知度が最も低いのは男性の40代で、「食育月間」が1.8%、「食育月間」が0.9%となっている。【食育への関心度別】
食育への関心度別にみると、関心がある人の「食育月間」の認知度は10.2%、「食育の日」は8.9%、一方、関心がない人は「食育月間」が2.5%、「食育の日」が1.8%と、関心度によって認知度に差がみられる。https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/97307/1/questionnaire.pdf?20220719100913
↑福岡市民に向けたアンケートでも85%の人が「どちらも知らない」と回答しています。「食育の日」「食育月間」、恥ずかしいことに私も知りませんでした。
そこでGoogle先生に「食育の日」で検索したところ、
今治市、筑後市、大阪市、飛騨市、秦野市、八王子市、下妻市、など市町村のサイトがヒットしました。市町村単位ではアクションがあるようです。そして農林水産省の公式サイトには全国の「食育の日」のプロモーションがまとめられていました↓
そして政令指定都市である「福岡市」では以下のような取り組みを行っているとあります↓
「学生が考えた「食育の日」に関するメッセージを発信」(啓発)
① 若者から若者へのメッセージ
② 庁舎内での食育の啓発毎月19日
① 福岡市内にある大学・短期大学で、管理栄養士や栄養士を目指している学生が考えた「食育の日」に関するメッセージを学生本人の声でレコーディングし、毎月19日に福岡市地下鉄の駅構内(35駅)で放送(12回/日 程度)。知っている学校の同世代の声を耳にすることで、食育に興味を持つきっかけとした。
② 毎月19日(休日の場合は前開庁日)の午前11時50分頃、「食育の日」と「健康的な食生活」に関するメッセージを市庁舎内で放送。あわせて市庁舎内で弁当販売を行っている業者(「健康・食育パートナーズ」に「野菜いっぱいメニュー」ほか登録)に依頼し、「食育月間」「食育の日」を啓発する割り箸を配布。(100膳/回 程度)食育の日に食生活を見つめなおすきっかけとした。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/gekkan/r3/attach/pdf/r03_3-4.pdf
福岡市営地下鉄の駅構内でメッセージが流れていたそうです(覚えていない)。
やはり農林水産省が中心になって「食育」を進めているようです。
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。
農林水産省は、健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与することを目的として、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な実施を担う官庁として、関係各省と連携・ 協力して、積極的に取り組んでまいります。
↑このサイトには食に関する様々なデータや情報、ツールも掲載されています。
★ぴょん!ポイント★
たまたま偶然出会ったポスターですが、大変興味深い資料を見つけることができました。福岡市民の実態調査、ちょっと読み込んでみたいと思います。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。