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毎月季節の野菜を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役魚」。
私は健康なカラダづくりに役立つ海の幸・魚介類を【役魚やくぎょ】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える魚たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。6月の役魚はアジです。
アジ
アジの旬は5月〜7月とされていますが、アジには多くの種類がいてアジ全体だと3月〜10月と長く楽しめます。
アジ(鰺、鯵)
アジ科アジ亜科 Caranginae に含まれる魚の総称。日本ではその中の一種マアジ Trachurus japonicus を指すことが多いが、他にも多くの種類がある。世界各地の熱帯・温帯域で食用に漁獲されている。
アジと言えば最近記事にしてます、
↑アジフライ、美味しい。大好きです!
鯵の味
アジってどうしてアジって名前なんでしょう?味がいいから???
アジの名前の由来
名前の由来ですが、「味が良いからアジ」はほんと? は本当なんです。
「或人の説く鰺とは味也、其の味の美をいふなりといへり」 ( 『東雅』 新井白石 )
アジとは味のこと、味の美味しい魚だからアジというと、1719年江戸時代中期の政治家で儒学者の新井白石が『東雅』という書物で実際に記載しております。(この『東雅』とは国語の名詞を15の部門に分け、語源的な解釈を施したものです。)
ただ、これは諸説であって、他にもいくつかあります。
- アジが群れをなす習性から、群がり集まることを「あち」といい、これが「あぢ」に変わり、「あじ」になったという説
- 「アジ」の「ア」は大量に獲れた魚へ親しみを込めた愛称語、「ジ」は魚名語尾を表すとされ、大衆魚という意味の説
ちなみに、アジが「魚」に「参」なのは「魚」に「操」だったのを書き間違えたからだから、あまり参とは意味がないみたいですけど、「美味しいから参ってしまう」から魚に参るって書いた説もあるそうです。女将としては、美味しい魚って意味の方がわかりやすいので、「味が良いからアジ」と思っています♪
え?本当に味がいいからアジ???他の由来もありました↓
アジ 語源
日本語の「アジ」は味が良いことに由来するといわれる。「魚」に「参」と書く漢字が当てられるが、この由来は諸説あり、「鱢(ソウ、魚偏に「喿」)」の字の写し間違いであるとする説、「おいしくて参ってしまう」の意であるとする説、最も美味の季節が旧暦の3月に当たるので旁に数字の「参」が使われたとする説などがある。
やっぱり「味」のようです!(そーなのか!)
九州でアジと言えば
関アジですよね。
関あじ(せきあじ)
豊予海峡(速吸の瀬戸)で漁獲され、大分県大分市の佐賀関で水揚げされるアジ。関さばとともに、水産品の高級ブランドとして知られている。
佐賀関とはどこかと言うと↓
豊予海峡は瀬戸内海と太平洋の境界に位置し、関崎の沖合いの高島の東にホゴ瀬と呼ばれる瀬があって、その海域は九州と四国(佐田岬)とが接近し海峡をなしているため、非常に海流が速く、一年を通して餌となるプランクトン等が豊富にあることから、ホゴ瀬の周囲に本来は回遊魚であるサバ・アジが居ついているとされる。この瀬付き魚という定説は昔から付近の漁業者の間では知られていた。水温の変化が少なく、潮流が速いため、この海域で生育するアジは肥育がよく身が締まっている。また、関あじは頭が小さく尾が発達した外観と金色がかった体色、腹部に入る線が特徴で、回遊することなく豊予海峡だけに住みつく独立した群れであるとされている。
この海域は、波が高く海底の起伏が複雑で漁網を使った漁に適さないため、伝統的に「一本釣り」が行われてきた。また、重さを量ることなく水面の魚を見て大きさや重さを判断する「面買い」(つらがい)で売買され、出荷に際しては「活け締め」が施される。このような取り扱いにより、関あじは魚にストレスがかからず、魚体に傷が付きにくいため、鮮度が落ちにくいという特徴も有している。
このように大型で鮮度が高いため、関あじは刺身として食されることが多い。
福岡のスーパーでもよく関サバ・関アジを見かけますし、魚が食べられるお店でも普通に見かけます。それくらい関サバ、親しみがあります。
それにしてもなぜ大分なのに佐賀関なんだろう。
「佐賀関」の名称は、古代佐加(さか)郷の地で、「戍(じゅ)」と称する、いわば関が置かれたことに由来する。
佐賀ではなく佐加だったんですね。(本当はまだ理解できていない)
サバの仲間は100種類以上
そんなサバですが、たくさんの種類がいるそうです。
アジの種類は100種類以上!
アジは、アジ科マアジ属の魚で、熱帯・温帯地域に生息しています。世界各国で漁獲され、種類は150種類以上に及ぶともいわれています。スーパーなどでよく見かけるアジは20cmほどですが、中には1kgを超えるアジも存在するんです。日本では、春から夏にかけて釣りを行われることが多く、最も食べられているのがマアジです。
一般的にアジと呼ばれるのはマアジです。他にもマルアジ、アカアジ、メアジ、シマアジなど、見た目は似ていますが、さまざまな種類が存在します。
アジと言えばマアジですが、ほかにもたくさんのアジ仲間がいるようです。
アジの栄養
アジの主な栄養素
アジには、さまざまな栄養素がバランス良く含まれているのが特徴です。代表的なアジ、マアジ100gに含まれる主な栄養素は以下のとおりです。
- エネルギー・・・・・・・・・112kcal
- たんぱく質・・・・・・・・・19.7g
- 脂質・・・・・・・・・・・・4.5g
- 炭水化物・・・・・・・・・・0.1g
- マグネシウム・・・・・・・・34mg
- カルシウム・・・・・・・・・66mg
- カリウム・・・・・・・・・・360mg
- ビタミンD・・・・・・・・・8.9μg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
おいしいアジの選び方!旬の時期や栄養素まで詳しく解説 | クラシル
身体に嬉しい栄養がたっぷり!
アジは、カルシウムやカリウム、たんぱく質をバランスよく含んでいます。また、DHAやEPAなどの脳に働きかける栄養素にも注目してみましょう。DHAとEPA
アジは、オメガ脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含みます。DHAは、脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける役割を果たします。EPAは、血圧の低下や血液をサラサラにし、中性脂肪値を下げる効果があります。カルシウム
アジ100gあたりには、カルシウム66mgが含まれています。カルシウムには、骨の強化や骨粗しょう症の予防の効果があります。身を食べることはもちろん、骨は油で揚げてせんべいにするなど、骨まで食べてたっぷりカルシウムを摂取しましょう。カリウム
カリウムには、細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあります。また、余分なナトリウムを体内から外へ出す働きがあるため、むくみの改善にも効果が期待できます。
アジには身体が喜ぶ栄養がたくさん詰まっています!
アジの干物
アジのフライもいいですが、干物が美味しいですよね!
干物(ひもの)
魚介類の身を干した乾物である。「干物」は「乾製品」(dried product)と同義ともされるが、魚介類以外の食品については、干し肉、干し野菜、ドライフルーツといった呼称もある。本項では主に魚介類の干物について解説する。
干物のアジの栄養ってどうなんでしょう?
アジは干物にすると、アミノ酸などの旨み成分が生成されます。
さらに、ビタミンやミネラルなどの栄養素が濃縮され、たんぱく質や脂肪が生魚のときより、2倍以上に増えるといわれています。また、干物にする際に天然塩を使って干すのでアジの水分が中に閉じ込められ、生の魚を焼いた時よりも美味しくなり、保存がきく食べ物になります。
同じ量を食べるのに栄養素が2倍に増え、しかも生よりもおいしく食べれる!!
と聞いたからには、ぜっったい“干物”にしたアジを食べるほうが、体のためにも自分の満足度的にも絶対“得”だと思いませんか???成分100g中 |生アジ |アジの開き(干物)
たんぱく質 | 14.08| 19.18|g
ビタミンD | 1.36| 1.36|μg
ビタミンE | 0.27| 0.78|mg
ビタミン12 | 0.48| 6.63|μg
鉄 | 0.48| 0.7 |mg
ドコサヘキサエン| 229.2 |1014 |mg
カリウム | 251.6 | 273 |mg
干物の方が含まれている栄養の量が高いですね。これはシイタケと干しシイタケの関係に似ていますね。水分が飛んで各栄養素がぎゅっと詰まった、という感じですね。
★ぴょん!ポイント★
味がよいアジ。
刺身でも揚げても干物でも美味しいアジ。旬の今、たっぷり楽しみましょう。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。