特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
今週のお題「あったかくなったら」
毎月季節の魚介を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役魚」。
私は健康なカラダづくりに役立つ海の幸・魚介類を【役魚やくぎょ】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える魚たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。1月の役魚はキンメダイです。
キンメダイ
キンメダイは年間を通して水揚げされますが、旬は12月〜2月。6月〜7月にも旬が来ます。
キンメダイ(金目鯛、Beryx splendens)
キンメダイ目キンメダイ科に属する深海魚。
キンメダイの特徴はなんと言っても真っ赤な体に大きなまんまるな目ですよね。まるで海に棲む大きな金魚って感じ。ちなみに真っ赤になるのは海から揚げられた後で、海の中では桜色なんだそうです。水槽の中を泳ぐキンメダイ↓
大きな目は「深海魚」だから暗い海の中でもよく見えるように目が大きくなったんでしょうか。キンメダイが棲む深海ってどれくらい深いのかと言うと水深200m〜400mなんだそうです。
魚群探知機ってこんな風に海の中が見えるんですね。海底近くや岩場などをキンメダイは好むようです。他にもキンメダイ釣りを愉しんでいる人のサイトを多く見つけました。みなさん立派なキンメダイを釣り上げています。ちなみにキンメダイを釣る時のエサは
エサはサバの切り身、スルメの切り身、ぐるぐるさんま等を使用しました。
水深350m!高級深海魚!キンメダイ行ってきました。 | フィッシングマックス 関西の釣果|大阪・神戸・和歌山の釣果情報
だそうです。
タイではないキンメダイ?
漢字で金色の目の鯛と書いて金目鯛なのですが、タイの仲間ではないそうです。
特徴
目が金色に輝き、魚体の色が赤いことから「キンメダイ」の名があるが、マダイやクロダイなどのスズキ目スズキ亜目タイ科とは異なる種類である。
鯛の名前は付いていても「マダイ」とは全く別の種類、なんだそうです。でも見た目?も味?もタイっぽい気がします。
キンメダイの魚生は15年。
キンメダイは15年くらい生きる魚と言われており、大きいものだと50cmほどにもなります。年齢による成長は尾叉長(上顎の先端から尾ビレの中央部の外縁まで)でみると、おおむね以下のようになります。
- 1歳・・・・・15cm〜17cm
- 2歳・・・・・19cm〜22cm
- 3歳・・・・・25cm〜28cm
- 4歳・・・・・28cm〜32cm
- 5歳〜8歳・・・32cm〜35cm
- 10歳・・・・・38cm 前後
確かに小さいのだったり大きいのだったりがお店に並んでいますが大きさで魚年齢が判るんですね。
キンメダイの栄養
キンメダイ
分量 100 g あたり
カロリー・・・・・・・・・・・・159 kcaL
脂質・・・・・・・・・・・・・・9 g
飽和脂肪酸・・・・・・・・・・・2.2 g
コレステロール・・・・・・・・・60 mg
ナトリウム・・・・・・・・・・・59 mg
カリウム・・・・・・・・・・・・330 mg
炭水化物・・・・・・・・・・・・0.1 g
水溶性食物繊維・・・・・・・・0 g
不溶性食物繊維・・・・・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・・・・・18 g
ビタミンC・・・・・・・・・・・1 mg
カルシウム・・・・・・・・・・・31 mg
鉄・・・・・・・・・・・・・・・0.3 mg
ビタミンD・・・・・・・・・・・2 µg
ビタミンB6・・・・・・・・・・・0.3 mg
コバラミン・・・・・・・・・・・1.1 µg
マグネシウム・・・・・・・・・・73 mg
まずタンパク質ですね!
良質なタンパク源
キンメダイは白身の魚で、脂肪分やコレステロールの量に対してタンパク質が多く、消化もしやすいので、胃腸にも優しい重要なタンパク源です。
そしてDHAとEPA。
キンメダイ(金目鯛)に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)
キンメダイにはオメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)が870mg/100g、EPA(エイコサペンタエン 酸)は270mg/100g含んでいます。DHA(ドコサヘキサエン酸は脳の働きを活性化し、EPA(エイコサペンタエン 酸)は血液をサラサラにする働きがあると言われています。
キンメダイの主な産地
キンメダイは主に関東東沖から小笠原諸島、沖縄までの太平洋沿岸で漁獲されています。中でも房総沖から伊豆半島、伊豆諸島周辺で底立延縄、立縄、樽流し、一本釣り等によって獲れたものが下田港に水揚げされ、水揚げ量では日本一となっています。
その他高知県室戸岬周辺でも同様の漁獲法で水揚げされている他、小笠原、南西諸島、天皇海山周辺海域など南の海域では底立延縄、底刺網、トロール等によっても漁獲され長崎県などに水揚げされています。
現在のキンメダイの主な産地は静岡県、神奈川県、千葉県、東京都、高知県の1都4県と長崎県など南洋産のものが加わります。
- 静岡県
- 神奈川県
- 千葉県
- 東京都
- 高知県
- 長崎県(南洋産)
東京都が入っているなど関東で多く水揚げされているのはちょっと意外でした。
キンメダイ美味しい!
キンメダイの煮付け
キンメダイのにぎり、刺身
キンメダイの干物
キンメダイの味噌汁
と、色々な料理にも合うキンメダイって本当に美味しいですよね。でも、キンメダイを食べるには注意が必要です↓
キンメダイは週1まで
食料として見た場合、キンメダイの体内に含まれる微量の水銀に注意する必要がある。 厚生労働省は、キンメダイを妊婦が摂食量を注意すべき魚介類の一つとして挙げており、2005年11月2日の発表では、1回に食べる量を約80gとした場合、キンメダイの摂食は週に1回まで(1週間当たり80g程度)を目安としている。
なので、食べ過ぎ注意です。
★ぴょん!ポイント★
キンメダイは週1回
美味しいキンメダイですが週1回までをちゃんと守って愉しみましょう。特に冬の今の時期のキンメダイは脂が乗っていて美味しいです★
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。