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みんな大好きトマト。
そんなトマトが今SNSを若干騒がしているようです・・・。
「プチトマト」が大バズり…!実は多くの人が勘違いしていた事に「え!?」「じゃあ一体何」ネット騒然
小さくて美味しい「プチトマト」。しかし、「もうプチトマト君はいない」という衝撃の事実が明かされ、ネット上で話題を呼んでいます。プチトマトはもう存在しない?じゃあ私たちが食べているあの小さいトマトって一体…
あるTwitterユーザーが「プチトマト」についてツイートしたところ、別のユーザーがそのツイートを引用する形で「もうプチトマト君はいないから プチトマトっていうだけでオッサン認定されるから気をつけてな」と返信。すると、他のユーザーたちから「え!?!?!?!?知らなかったそんなの…」「これは知らなんだ…最近聞かないと思ったら…」と驚きの声が上がり、注目が集まっています。小さく手軽に食べられて、サラダやお弁当にも重宝されるプチトマト。「それじゃあ自分たちが今も食べている小さいトマトは一体何?」と驚いた人が多いようです。
そう、プチトマトって実はもう存在しないのです。
なぜ「プチトマト」は消えたのか
さて、1975年頃に発売されたプチトマトは、日本の高度経済成長期に伴いマンションや団地のベランダで手軽に育てられるトマトとして大ヒット。それ以降、全国的に様々な品種のミニトマトが作られるようになります。すると、次第に糖度が高くて美味しい品種も多く作られるように。そうした中で2007年、タキイ種苗の「プチトマト」は販売を終了することになります。よって、「もうプチトマト君はいない」は正しいというわけです。
存在しない理由は「プロトマトの種の販売が終了してしまっている」から、なんです。しかも、2007年。もう15年以上も前のお話なんです。
販売は終了しても…「ずっとプチ言い続けるよ」
「プチトマト」はとっくに販売終了してしまいましたが、美味しい“初代ミニトマト”として全国的に食べられていたことから、小さいトマトのことを「プチトマト」と呼ぶ人はまだたくさんいます。中には「プチトマトが品種名だったなんて…もう存在しない品種だとしてもずっとプチ言い続けるよ」という声も。すっかり言い方が定着している「プチトマト」。15年以上前に販売が終了していたのは驚きでしたね。しかし、ネットの声を見るとこれからも「プチトマト」という呼び方はずっと続くのではないでしょうか。
では、一回整理したいと思います。
ミニトマトとは?
まずはトマトから↓
トマト(蕃茄; 英語: tomato; 学名: Solanum lycopersicum)
南アメリカのアンデス山脈高原地帯原産のナス科ナス属の植物、また、その果実のこと。アカナスなどの別名でもよばれる。多年生植物で、果実は食用として利用される。緑黄色野菜の一種である。リンネの『植物の種』で記載された植物の一つである。
では、最初に「ミニトマト」とはどんなトマトの事を指す言葉なのでしょうか。トマトには色々な種類があります。
果実の大きさによる分類では
- 大玉トマト(200 g以上)
- ミニトマト(10 - 30 g)
- 中玉(ミディ)トマト(50 g内外、前2者の中間)
に分類される。ただし、栽培方法によって果重は変化するため、品種とは関係ない分類である。
「ミニトマト」というのはトマトのサイズの呼び方のひとつで、10g〜30gの間のものを呼びます。だからトマトの種類や品種ではないのです。もちろん大きくならず小さく育つ品種はありますが、重さが該当すれば品種関係なく「ミニトマト」と呼ぶのです。
これと同様の言い方がトマトにはあります。それが↓
フルーツトマト
フルーツトマト
小さく甘みの強いフルーツトマトとは、栽培の工夫によって糖度8以上に高糖度化をはかったトマトの総称のことであり、品種名を示すものではない。
フルーツトマトは種類や品種、重さは関係なく糖度8以上のものを指す言葉なのです。ですから、大きなトマトでもフルーツトマトだし、ミニトマトでありフルーツトマトでもあるものも存在します。
トマトの歴史と種類
南アメリカを原産とし、大航海時代以降ヨーロッパに広まったトマトはヨーロッパでは「毒がある」と考えられ、観賞用として扱われてきました。しかし、しばらくしてイタリアの貧困層の間でトマトを食べてみようという人が現れ、毒がないことがわかるとヨーロッパでも食用として広がっていきます。
原種のトマトは小さなミニトマトでしたが、食用として広まるにつれて品種改良が進み、18世紀ごろには現在のようなトマトが栽培されるようになったといわれています。トマトは現在も品種改良が盛んにおこなわれており、黄色やオレンジ、緑など赤以外のトマトや、フルーツトマトと呼ばれる高糖度トマトなども登場していますが、大きさ・重さで種類分けすると「大玉」「中玉(ミディトマト)」「ミニトマト」「マイクロトマト」の四つに分類されます。
大玉と中玉は生食用と加熱用の両方に使われるトマトです。中玉はトマトソースなどの加工用品種が多いので、スーパーなどで見かける機会は意外と少ないかもしれません。マイクロトマトとミニトマトは主に生食用として使われます。プチトマトは品種名
大きさ・重さでの区分には「ミニトマト」は含まれていますが「プチトマト」は含まれません。実は、プチトマトはミニトマトのような区分名ではなく、ミニトマトに含まれるトマトの品種だからです。
トマトが日本に伝わったのは江戸時代ごろ。当初はヨーロッパ同様「鑑賞用」として扱われていました。時代が下って大正時代になると洋食文化の広まりからトマトが食用されるようになり、19世紀から日本でも食用のトマト栽培が始まり、トマトソースやトマトケチャップなどトマトを使った商品なども広まっていきます。日本でトマトが普及するようになった当初、トマトといえば大玉や中玉が中心で、ミニトマトは流通量も少なくあまり一般的ではありませんでした。
しかし、高度成長期に入って生活の場が一戸建てからマンションやアパートに移り変わると、ベランダで育てられるトマトとしてミニトマトの需要が増え始め、そのニーズにこたえる形でタキイ種苗が1975年に「プチトマト」という名称のミニトマト品種を発売。従来のミニトマトよりも酸味が少ないことなどから大ヒットとなり、プチトマトを含むさまざまなミニトマトが普及するきっかけとなりました。現在は「ミニトマトの愛称」として定着。
ミニトマト普及の火付け役となった「プチトマト」ですが、ミニトマトの品種改良が進んで高糖度のミニトマトの品種が登場したことなどから、2007年に販売を終了し、ミニトマト品種としての歴史に幕を閉じます。
しかし、ミニトマトの代表品種であったプチトマトは「スーパーで見かける小さなトマト」と強く記憶され、現在では商品としてはなくなったものの、「ミニトマトの愛称」として定着しています。
トマトの呼び方まとめ
- 大玉トマト・・・・・200 g以上
- ミニトマト・・・・・10g〜30 g
- 中玉トマト・・・・・50 g内外、前2者の中間
- ミディトマト・・・・50 g内外、前2者の中間
- フルーツトマト・・・糖度8以上
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トマトは何かと話題になりやすく、それだけ身近な野菜ということですね。
私の部屋のベランダ農園
2023年。今年もトマトを育てています。ミニトマトとフルーツトマトです。
★ぴょん!ポイント★
トマトは夏が旬の野菜。これからますます美味しくなります。さらにトマトについての動画も紹介します↓
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。