2023年9月22日金曜日。糖尿病に大きな変化の第一歩が訪れました。
以下、NHKのWebサイトより転載↓
糖尿病の新たな呼称「ダイアベティス」とする案発表
2023年9月22日 18時11分糖尿病に対する誤解や偏見を払拭(ふっしょく)しようと「日本糖尿病協会」などは、糖尿病の新たな呼称として英語の病名に基づいた「ダイアベティス」とする案を発表しました。これは、22日に専門医などの団体、日本糖尿病学会と医師や患者で作る日本糖尿病協会が会見を開いて発表しました。
糖尿病は血糖値が高い状態が続いて、悪化すると腎臓病や失明、神経障害などにつながる病気で、国内の患者はおよそ1000万人に上るともされています。
2つの団体では、現在の糖尿病という病名は、
- 糖が尿に出ない患者も多く症状を正確に表していないうえに
- 「尿」ということばが不潔なイメージにつながり誤解や偏見を生んでいる
などとして、新たな呼び方を検討していました。
その結果、学術的に正しく、国際的にも受け入れられやすいことなどから英語の病名をカタカナにした「ダイアベティス」とする案でまとまったということです。一方で、病名自体の正式な変更はすぐには難しいことから「ダイアベティス」という呼称は病気の啓発活動などの中で使っていくということで、今後1年程度をかけて、患者や行政をはじめ社会全体の合意を得ていきたいとしています。
会見に出席した日本糖尿病学会の門脇孝 理事は「将来的には正式な病名の変更も視野に入れている。呼び方として定着することで、行政的なことばも変わっていくと考えている」と述べました。
ダイアベティスとは?
多くの人が聞き慣れない言葉だと思います。例えば「世界糖尿病デー」などのロゴマークには↓
「diabetes」という単語が使われています。日本語に直訳すると「糖尿病」を意味します。
diabetesってどう発音するの?
では「diabetes」ってどんな風に読めばよいのでしょう。発音してくれるサイトからデータを作ってみました↓
なんて聞こえましたか?
ダイヤビティース???
発音記号「dὰɪəbíːtiːz(米国英語)/daɪʌˈbi:ti:z(英国英語)」
発音 「dai·uh·bee·teez」
となるようです。日本語にはない英語独特の発音って感じがします。正しく発音するのには練習が必要なくらい難しい音節の単語という印象です。
だから「ダイアベティス」
なので、私たち日本人でも発音しやすく、記述しやすいカタチということで「ダイアベティス」になったのではないでしょうか。間違えそうなのは「ア」の部分。「ダイヤベティス」ではなく「ダイアベティス」です。
なぜ呼び名を変えるの?
それは多くの糖尿病のあるひとたちが病名に抵抗を感じているからです。
↓こちらは、二田哲博クリニックのWebサイトに連載中の野見山崇先生のコラム「糖キング」よりお借りしてきました。
★ぴょん!ポイント★
病名が「糖尿病」というだけで、不利益を受けてしまう。嫌な思いをしてしまう。そんなことはあってはならない。だからこそ、糖尿病という病名を変えていこう!としているのです。
今回のダイアベティスという名称は正式決定ではないものの第1候補となっています。もっとよい名称があれば変わるかも知れません。目的は「糖尿病を表す正しい表現を持った語句」です。
今後、糖尿病の新しい病名が決まった時、ぜひ積極的に新しい呼称を使って頂きたいと心からお願いします。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。