今週のお題「最近壊した・壊れたもの」
今週のお題「ゾッとした話」
2023年7月23日日曜日。
▼前回
早朝の旅ランを終えて一旦ホテルに戻ってリフレッシュ。そして、お出かけです。
↑私と目的地は一緒。全国各地、様々な医療施設からたくさんの人たちが向かっています。その先は、
第10回糖尿病協会年次学術集会
2日目です。
↑スモールグループディスカッションにファシリテーターとして参加します。
ファシリテーター(英語: facilitator)
グループや組織がより協力し、共通の目的を理解し、目的達成のための計画立案を支援する人のことである。ファシリテーターは活動の中で、参加者の様々な意見や考えを公平に扱い、特定の側に立つことはなく、また、自身がイメージする意図や落とし所に参加者たちを誘導しないよう、2つの意味で中立の立場を保つ。狭義には会議や議論の際に、司会を行い場を促進する人を指す。ファシリテーターの手法には、グループが行動するための確かな基盤を持てるように、前から存在していた、あるいは、会議の中で現れた意見の相違について、合意に達するよう支援をしようとするものもある。
テーマ 状態に応じたサポート 腎症合併
病期が変わる時に「ギアチェンジ」がうまくいかない患者にどう向き合うか?
馬場園 哲也 先生(東京女子医科大学糖尿病センター センター長)よりレクチャー
- 腎臓の病期分類でいつからタンパク制限が必要か検討することはとても難しい。
- ランダム化比較試験行っても、実際に患者がタンパク制限ができていないことも多く試験自体が困難である。
- 現在のところ、高齢者はタンパク質制限するとエネルギー不足などもありサルコペニアになりかねないため「食べられるものを食べてもらう」
- 若年で体力のある人はタンパク質0.8g/kgと伝えている。
グループディスカッションででた意見
(ファシリテーター:医師、管理栄養士小園 グループメンバー:看護師、管理栄養士、臨床検査技師、MR)
- 患者が医師からどんな説明を受けているかわからない
- 透析予防の依頼が来ていても経済的理由で患者が拒否することもある
- メディカルスタッフのレベルアップのために無料で勉強できるツールはたくさんあるので知識アップすべき
- 患者の数が多く十分フォローできない場合がある
- 患者教育は必ずしも医療者が行わなければいけないことはなく、患者会などで経験した患者が未経験の患者に体験談を話すことも有効
- 患者会は若い人が集まりにくい、WEBで患者会を検討している施設もある
症例検討しながら様々な意見交換ができました。施設や職種が違っても腎症に移行する時に混乱する患者に対応しなければいけないということは同じように存在している。戸惑いの原因として病態を受け入れられない、食事内容が大きく変わるということもあるため、管理栄養士としてどのように患者と関わるかが大事だと感じました。
▲リーダー3人と記念撮影
楢崎 晃史 先生(鳥取県立中央病院 糖尿病・内分泌・代謝内科 部長)
武田 直子 先生(医療法人平和会平和病院 栄養課)
小林 康子 先生(杏林大学医学部附属病院 薬剤部)
お世話になりました。ありがとうございました。
地域に密着した糖尿病診療の実現に向けて
〜これからのCDEを語りつくそう〜
↑壇上には
野見山 崇先生。
今回会場でスマートフォンを利用した会場参加型の即時結果アンケートが行われました↓
最後に会長 清野 裕先生からの総括の要点
- 2型糖尿病という病名変えてほしいという患者からの声が多数ある。
- 2022年は糖尿病協会年次学術集会に1600名登録500名現地参加
- 2023年は3500名会場参加!
- 若いドクターからの企画で「体験型のプログラム」が増えた。
- 2024年はさらに多くの人に参加してもらいたい!
そして2024年の会長を務める矢部 大介 先生から
- 学ぶだけではなく、いかに患者に生かすか。
- サイエンス=知識
- アート=経験
- 糖尿病の今後を考える上で地域の保健師や管理栄養士にも関わってほしい。
そして、みなさん自分の家へと。日本全国へ散らばっていくのでした。
★ぴょん!ポイント★
やはり糖尿病協会年次学術集会は、とても意識が高い人たちがたくさん集まっていることもあり、刺激を受けます。特に職種の垣根を越えて、ただひとつ「患者さんを良くするんだ!」という目標に向かっている人たちばかりなので、いつも「私も負けてられない!頑張るぞ!」と思わせてくれます。私はとてもこの学会が好きです。
次回、夏の京都2023その10【定番!琥珀流し】です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。