((( MENU )))

適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

2645食目「自炊vsコンビニ弁当、どちらが安い?」気になる節約術、徹底比較。

今週のお題「勉強していること、勉強したいこと」

「自炊vsコンビニ弁当、どちらが安い?」気になる節約術、徹底比較。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

終わらない値上げ。食品も軒並みプライスアップ中。とは言え、食事は生きていくために毎日必要ですから、何とかしなくてはいけません。

そこでよく話題に挙がるのが「自炊」。自炊をすれば「食費を抑えられる」と言われますが、実際にはどうなんでしょうか。

今回はそんな気になる食費節約術に関してまとめてある記事を紹介します。

f:id:kozonoayumi2018:20200831080448p:plain

「自炊vsコンビニ弁当、どちらが安い?」気になる節約術、徹底比較。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?

一人暮らしの生活では、「食事」の選択肢が重要です。同僚が「コンビニ弁当は光熱費もかからず安上がり」と話していたら、それが本当なのか気になりませんか? 実際、コンビニ弁当は手軽で便利ですが、コストや健康面を考えると必ずしもベストとはかぎりません。そこで本記事では、コンビニ弁当と自炊のコスト面を比較し、自分に合った食生活を見つけるためのヒントをお伝えします。

 

「コンビニ弁当」と「自炊」のコスト比較をしてみる
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」によると、単身世帯の1ヶ月間の食費は4万2049円となっています。この値段を参考に、コンビニ弁当と自炊を比較していきましょう。
 
まずは、コンビニ弁当のコストをみていきます。1食あたりのコンビニ弁当の価格は400〜700円程度です。これを1日3食、1ヶ月続けた場合、1ヶ月の食費は約3万6000〜6万3000円になります。一方、自炊の場合はどうでしょうか? 単身勤労者世帯1ヶ月の平均食費4万2049円から、外食費9690円と調理食品費7618円、菓子類3238円を引くと、食費は「2万1503円」です。
 

自炊の光熱費を計算してみる
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」によると、単身世帯の1ヶ月間の光熱・水道は1万3045円となっています。内訳をみてみると、電気代が6726円、ガス代が3359円、水道代が2239円です。各光熱費のなかで調理に使われる割合は、電気代が10%程度、ガス代が20%程度、水道代が15%程度となっています。これらの数字を参考にして、一人暮らしの自炊にかかる光熱費を算出すると、電気代は約627円、ガス代は約671円、水道代は約335円となり、1ヶ月の自炊にかかる光熱費は「約1633円」です。

先ほど算出した一人暮らしの食費2万1503円と、1ヶ月の自炊にかかる光熱費1633円を足すと、「2万3136円」となります。この結果をコンビニ弁当のコストと比較すると、自炊のほうが1万2000~4万円程度安くなります。自炊の光熱費を考慮した場合でも、1ヶ月にかかる金額が自炊よりコンビニ弁当のほうが安くなるとは考えにくいでしょう。

「自炊vsコンビニ弁当、どちらが安い?」気になる節約術、徹底比較。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「毎日コンビニ弁当」のメリットとデメリット
コンビニ弁当は、便利さが最大のメリットです。温めてすぐに食べられる点や、種類が豊富で飽きにくい点は忙しい人にとって大きな魅力でしょう。しかし、デメリットも見逃せません。栄養バランスが偏りやすく、塩分や添加物の摂取量が増える傾向があります。また、長期間続けると健康面でのコストが増える可能性もあります。高血圧や生活習慣病のリスクが高まり、医療費がかかることも考えられるからです。
 

自炊は実は手軽にできる? おすすめの方法
自炊は面倒と思われがちですが、工夫次第で手軽にできます。これから紹介する、手軽に自炊するポイントを押さえてみてください。

作り置きを活用する
週末にカレーやシチューなどの大量調理を行い、小分けして冷凍保存すると、平日は温めるだけで食事ができます。

買い物はまとめて行う
無駄を減らし、必要な食材を一度にそろえることで手間を省けます。

簡単レシピを取り入れる
レンジで作れる野菜炒めや炊飯器で作る炊き込みご飯などは、初心者でも失敗しにくい方法です。

 

結局どちらがお得? 生活スタイルに合った選択を
コンビニ弁当と自炊には、それぞれメリットとデメリットがあります。コスト面では自炊が圧倒的に有利ですが、忙しさやライフスタイルに応じてどちらが合っているかを考えることが大切です。最も理想的なのは、コンビニ弁当を適度に取り入れつつ、健康面や費用を意識した自炊を組み合わせることです。一度、自炊に挑戦してみれば、意外と楽しく続けられるかもしれません。ぜひ、自分の体に合う、バランスの取れた食生活を見つけてください。

f:id:kozonoayumi2018:20200831080448p:plain

★にょろにょろポイント★

「自炊vsコンビニ弁当、どちらが安い?」気になる節約術、徹底比較。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

自炊しているから健康的な食事、とは言えません。同じようにコンビニ弁当だからと言って不健康な食事とは言えません。
大切なのは「エネルギーと栄養バランス」です。これが自分の身体に合っているか、どうか、です。

例えばダイアベティス=糖尿病の治療として食事療法を行う場合などは(ケースにもよります)自炊の方が上手く行きます。何故なら今の身体の状態に合わせた食材、調理法、食べ方を自分でコントロールしやすいからです。

自炊と言っても完全にゼロから全ての料理を自分で作る、というのではなく、例えばスーパーやコンビニで売っている「カット野菜」や「冷凍野菜」などを利用したり、調理済みの「魚」を加えたりすることも、私は含まれると考えています。

上記の記事の最後にもありますが、「自分の身体の様子、調子を知った上で、それに合わせたものを食べる」というのが大切だと考えます。

特に「食事療法」を行っている人はぜひ「管理栄養士」に相談してみてください!

もちろん食品を得るためには「費用」がかかります。しかもずっとかかるお金です。身体によいと判っていても値段が高すぎて買えない、そんなこともあります、そしてそんな事が増えてきています。

健康でありたい、しかし栄養バランスを整えようとするとお金がたくさん必要。でも、将来、病気になってしまったら、食費以上のお金が必要になるかも知れません。

とても難しい問題です。そのあたりの事情もぜひ管理栄養士に相談してみてください。きっとあなたにとってのベストな提案をしてくれるはずです。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。