前から噂は聴いていてとっても気になっていた
沖縄第一ホテルの「朝食コース」を頂きました。
沖縄第一ホテルは1955年創業の老舗。
2011年に沖縄随一の繁華街国際通り近くに移転。
たった5室しかないとっても小さなホテルです。
ホテルとしてもとっても魅力的なのですが、
このホテルの
伝統的な食文化を元に考案した
沖縄の旬の素材をふんだんに使った
「薬膳朝食」
が話題になっています。
うれしいのが宿泊している5組だけでなく、
朝食だけもOK!なのです★
ということで、こちらがその薬膳朝食です。
最初から16品がテーブルを飾ります★
なんと20品以上の料理が出てきます★
ひとつひとつご紹介していきます。
「ウコン」
といえばお酒を連想してしまう程、肝臓に効き、漢方の材料となります。
「サトウキビ」
は、その名の通り砂糖の原料です。
「ゆしどうふ」
とは、にがりを入れて、豆腐の型に入れる前の
少し固まり始めたふわふわふわふわした感じの豆腐のことのようです。
このゆしどうふを型に入れると「島豆腐」になるそうです。
そのままでも食感がふわふわふわふわと独特で美味しいのですが、
手作りの唐辛子を入れると味が一気に変わって楽しめます!
が、辛いの案外平気な私がかなり辛く感じたので入れすぎ注意です。
「オオタニワタリ」
こりこりとした歯触りが特徴。若葉の部分を頂きます。
「シマニンジン」
沖縄独自の在来種。
ゴボウのように細長く、黄色いのが特徴で、
黄色いダイコンを沖縄の方言で「チデークニー」というそうです。
「ダッチョー」と呼ばれる島らっきょ。
「ハンダマ」
水前寺菜のこと。沖縄では古くから不老長寿の薬草として親しまれているそうです。
「青パパイヤ」
野菜パパイヤとも呼ばれ、メディカルフルーツと言われるほど多くの栄養素を含んでいます。加熱するとダイコンのような食感です。
「ヒバーチ」
ヒハツとも呼ばれる甘い香りのする胡椒で漢方薬の材料にもなるそうです。
「ニガナ」
は、「ほそばわだん」といい胃腸によいとされる薬草だそうです。
生で食べると名前通りの苦味があるそうです。
「シブイ」
と呼ばれる冬瓜(とうがん)は、 種子や果皮を乾燥させてのどの薬として、また果実は腎臓のためによいとされているそうです。
「もずく」
は、ご存じ糸状の海藻です。
「タイモ」
は田芋とも書き水芋です。子孫繁栄の象徴として祝いの席に欠かせない縁起物です。
「ヘチマ」
は、「ナーベーラー」と呼ばれています。ゴーヤと並んで沖縄の夏野菜の代表です。
「シークヮーサー」
は、レモン似た酸味と爽快さが特徴。
「サクナ」
は、ボタンボウフウ(牡丹防風)で別名「長命草(チョウメイソウ)」とも言われているそうです。夏に海岸沿いに自生し、昔から薬草として知られているそうです。
そしてこちらはジュースではなく、小鉢として出たもの。
生のサクナを千切りにして醤油をかけて頂きました。
チョウメイソウは薬草としてだけでなく、様様なものになっています。
そして、デザート。
「ドラゴンフルーツ」
鮮やかなピンク色と独特の形をしているドラゴンフルーツは、栄養豊富な南国の果物。
「とうがんの砂糖漬け」
は「きっぱん」と呼ばれています。
「緑豆」
リョクトウやリョクズと呼ばれ、夏バテで食欲なない時などに効くとされている漢方の材料だそうです。
ぜんざい
は、お店で食事をすると一緒に出てくることが多いのですが、 こちらの沖縄ぜんざいは甘さ控えめでちょうどよかったです。
薬草茶
こちらのオリジナルブレンドでなんと約40種類の薬草が入っているそうです。
★わん!ポイント★
全部ではありませんでしたが覚えているものを紹介しました。
ご覧の通り、
沖縄の旬の特産物を全部満喫してしまう程、
たくさんの地場の野菜や果物を使った料理でした★
今まで行ってきたいわゆる「食堂」の沖縄らしさとは違って
味覚にとても新鮮な食材と感覚でした★
なんとなく、
薬膳にしようとしたのではなく、
地場のものを集めたら薬膳になった、
そんな感覚です。
主なタンパク質と言えばタマゴぐらい、
あとはほとんど野菜や果物です。
何よりもたくさんの食材を少しずつが「とってもすてき」でした。
色色な食材から様様な栄養を頂けた感覚です。
まさにカラダが喜ぶ朝ごはん、です。
「琉球素材満喫」させて頂きました。
ごちそうさまでした★
本編はこちらから↓
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。