▼前回
実は東北に来たらどうしても手に入れたいものがあったんです。
いわゆる「サバ缶」なのですが品薄状態でなかなか入手困難なんです。
南三陸町へ行く手前に地元スーパーがあったので立ち寄ったのですが
そこでも見つけることができませんでした。
そこで、思い切って製造販売元に連絡してみました。
その会社はここ東北・宮城県内にあるのです。
大変丁寧な対応して頂き商品もあるということだったので
向かうことにしました。
到着です。
木の屋石巻水産です。
こちら美里町工場は缶詰の加工工場なのですが、一般にも小売をしています。
さらに工場内を見学できるようになっています。
見学、というよりは作業しているところを見せてもらっている感じです。
パネルには色色説明があって勉強になりました。
工場見学を終えて販売店の方へ。
ありましたーーー★★★
これ、これです!
「金華さば」です★
これをずーーーーーーと探していたんです!
だけじゃあありません、サバだけでなく、クジラやマグロやイワシなど色色な魚の様様な缶詰がぎっしりーーー★
私があまりにも喜んでいるせいか、お店の人が声をかけてくれました。
そして試食をさせてもらいましたーーー★(やったー)
し、しかも、売り物を開けてくださいました・・・・
これが「金華さば」の「水煮」と「味噌煮」です★
この缶詰が噂になっているのが一口で判りました!
溶けるんです。口の中でふわっと溶けてしまうんです!
サバの味はしっかりします。
でもサバの独特の臭みなんてまったく感じません!
お話によると、
通常サバは足が早いので商品になるまで冷凍するそうなんです。
それを使って加工品、サバ缶を作るのですが
解凍する時に美味しさの詰まった脂がどうしても流れてしまうそうなんです。
ところが、こちら木の屋では
今朝捕れたサバをできるだけ新鮮なうちに処理して
缶詰にしてしまうんだそうです。
缶の中の脂は魚由来のものなんだそうです。
例え冷凍技術が高度になったとしても敵うわけがありません。
ちなみに
金華さば
石巻魚市場で水揚げされ、認められたサバだけが呼ばれる。
南三陸金華山周辺海域で定置網・一本釣り・巻き網によって捕まえた、鮮度が高く、脂ののりのよい重さ500g以上で脂肪率15%以上の大型マサバ。
サバの総水揚げのうちの約10%にも満たない超エリートなサバだけが名乗れるそうです。認証シールやシリアルナンバーまで付いてくるんだとか。
ちなみに金華山とはマウンテンではなく「島」です。
ではなぜ金華山周辺で捕れるサバがいいのでしょう。
一般的にさばは、エサを求めて海を回遊しながら過ごす魚です。ところが、黒潮と親潮が混ざりあう金華山周辺は、エサが豊富なため、この近辺に住むさばはここをほとんど動きません。回遊をせずに豊富なエサをたっぷりと食べられるので、上質な脂が身に入り、そのなかでもさらに選びぬかれた一部のさばのみが、「金華さば」になれるのです。
なるほど!ですね★
私があまりにも美味しい★と感動してしまったせいなのか
他にもたくさんの缶詰を試食させて頂きました。
中でもこの「鯨の大和煮」は驚きの美味しさでした★
木の屋は、今ではサバで有名になっていますが元々は鯨の加工から始めたそうです。なので鯨缶には歴史と自信がある、そんな感じの味です。
たくさんの金華さばに囲まれてシアワセいっぱいの私。
とても名残惜しかったのですが帰りました。
部屋に戻ると「画」が新しくなっていました!
観る度に全然違う表情を見せてくれる「画」です。
抹茶と小さなうさぎさんが2羽、出迎えてくれました。
★ぶー!ポイント★
やっと出会えた金華さばの缶詰。
金華さばの缶詰が美味しいのは、新鮮さだけではありません。
スタッフのひとりひとりが
「美味しいサバを食べて欲しい!」
と願い、そのために頑張っているからです。
遠く九州・福岡から来た私に
目一杯の歓迎とおもてなしをしてくれました。
とても心があたたくなりました。
そんなスタッフのあたたかなキモチがぎゅっと詰まっているから美味しいのです。
本当にありがとうございました。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。