2019年11月11日月曜日、福岡県久留米市で行われた糖尿病療養指導と早期治療を考える会で講演しました。
私は「適材適食」〜野菜を食べましょうと「言わない」アプローチ〜を演目に、
弊院姪浜院長下野は、糖尿病の早期治療に適した薬物療法と療養指導を演目にお話させて頂きました。
質疑応答の内容を記します。
ーーー野菜を嫌いな人へどのように指導すればよいのか?
まず野菜を食べる、その目的について確認してみます。なぜ野菜を食べた方がいいのか。なぜ糖尿病のある人に野菜を勧めるのか。それについては講演の中でもお話した通り、一番大きな目的は食物繊維の摂取になります。野菜には食物繊維を多く含んでいるものが多いので、野菜を勧めるわけです。
しかし、野菜が苦手な人はいます。そんな時は食物繊維を含んでいる野菜以外の食材を提案します。たとえばキノコ、海藻、コンニャクなどです。
これらの食材も苦手、ということであれば、炭水化物の精製度の高い食材=雑穀米、もち麦などを勧めています。
ただ苦手だからというだけで、私は諦めません。
まずはなぜ野菜を食べないのか。食べない理由を聞きます。これは食事カウンセリングを行う上でとても大切なポイントだと考えています。
その答えが「野菜を使った料理が面倒」ということであれば、惣菜を利用することを提案したり、レンジを使って5分で出来るような簡単なレシピを紹介したりすることもできます。
理由を知ることにより、野菜を食べて貰える方法が見つかる可能性があります。
「はいそうですか」と簡単に受け入れてしまったり、「絶対無理」と諦めてしまうことはしません。もちろん、理由によっては勧めることがかえって逆効果になることもあります。そうならないためにも患者さんに信用してもらえるような関係づくりも大切、だと私は考えています。
★ぶー!ポイント★
最後になりましたが、
参加頂いた医療従事者のみなさま、
稲田 千鶴子 先生(稲田内科クリニック 院長)
そして講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。
参加頂いたみなさま、ありがとうございました。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。