2069食目「Meet The Specialist 〜糖尿病治療を考える〜」オンラインで講演させて頂きました。

今週のお題「朝ごはん」

「Meet The Specialist 〜糖尿病治療を考える〜」オンラインで講演させて頂きました。【適材適食】小園亜由美（管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ）糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務＠福岡姪浜・福岡天神

2023年6月26日月曜日19時から行われたオンライン糖尿病学術講演会 Meet The Specialist 〜糖尿病治療を考える〜で講演させて頂きました。

座長は岡田憲明 先生（博慈会記念総合病院院長）に務めて頂きました。

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私は特別講演Iとして、

適材適食〜食事カウンセリングの時に私が気を付けていること〜

をテーマとしてお話させて頂きました。オンラインということで今回私は二田哲博クリニック[ 福岡・天神 ]の食事カウンセリング室からの講演させて頂きました。

私が管理栄養士として日々行っている食事カウンセリングの中で気を付けていることを挙げてひとつひとつ考察を掘り下げていきました。

以下、講演時に使用したスライドのキャプチャーの一部です。

質疑応答を記します。

問　（講演会で紹介していた）食事運動カレンダーがつけられない人にはどのようにアプローチしているのか？（例えば、高齢者など）
答　食事運動カレンダーはひとつのアプローチ方法です。別のアプローチ方法があっても、もちろん良いと思います。場合によっては高齢者ほど食事運動カレンダーを利用すべきだと判断することもあります。医療スタッフから患者の日常生活の様子を聞き取る時、頻度や量を尋ねることがあります。その時患者の回答が曖昧だったりする場合、食事運動カレンダーを使うことで、食事カウンセリングで管理栄養士と一緒に設定した目標について明確に患者に確認することができ、前回受診から現在までの様子をしっかりと把握できることになります。ゆえに、食事運動カレンダーを利用する上で、目標設定を患者としっかり話し合った上で決めること、また達成できなかったときは再度患者と話し合いながら目標設定をすることが最も大事だと考えています。

問　野菜をどう食べるのがおススメか？調理法など。
単に「野菜を食べましょう」と言った場合、大多数の患者が「野菜サラダ」をイメージするようです。2型糖尿病治療においては、食物繊維をしっかり摂ることが大事なので、サラダにこだわる必要はないと思います。もちろん、これから暑くなる時期なのでサラダのほうが調理で熱くならない、冷たいものを食べたいという希望があればサラダでもよいのですが、炒めたり、蒸したり、といったような加熱した料理は一回に生の野菜に比べより多くの野菜が摂取できるというメリットもあります。また、野菜は生だけでなく加熱した様々な調理法を楽しむことができる、ということも改めて認識させることも必要だと考えています。患者のこれまでの生活の中での嗜好やできそうな料理を提案することで、野菜を摂取する機会が増えていくのだと考えています。