給食の話をしていた時のことです。
私は給食にはちょっとほろ苦い思い出があります。今もそうなのですが、当時から私は食べるのに時間がかかりました。同級生はさっさと食べて、おかわりも終わり、片付ける時間になってもメニューによってはひとり残って食べていました。
# 今は「早食いはよくない」という事を知っていますし、
# 特に悪いこと、ではありません。
# 午後の授業が始まってしまうくらい遅いのは問題ですが。
また嫌い、ではないのですが苦手なものがありました。これ↓
牛乳です。よく背が高いと言われます、私を知っている人は少し意外と思うかも知れません。牛乳、嫌いではないのです、でもそれほど好きではなかったのです。そんな私にとってのまさにヒーロー、それがミルメークだったのです★
ーーーわかるっ!!!
と画面の前でうなずいてくれた人、多いはず!と思っていました。
ところが、です。
この話をした関東出身の人は私の子ども時代のこのほろ苦い思い出話を
ーーーミルメークってなにそれ?おいしいの?
というまさかの塩対応!!!
ということがきっかけでミルメークについて調べることにしました!
ミルメーク
ミルメークは、大島食品工業株式会社(本社:愛知県名古屋市守山区)の製造する牛乳用調味料で、同社の登録商標(第1097971号)である。
ミルメークが発売されたのは、1967年(昭和42年)のことである。名称は「ミルクで作る(メークする)」ことに由来する。商品発売の時代背景としては、昭和30年代に学校給食が脱脂粉乳から牛乳(ガラス瓶入り)への移行が進んだことが挙げられる。カルシウムやビタミンなどの栄養価が高い脱脂粉乳から牛乳への切り替えには、栄養士から子供の栄養不足を危惧する声があった。
大島食品工業(当時の名称は大島製薬所)は学校給食用食材の製造を手がけており、小分けしたふりかけや、牛乳と混ぜて作る「プリンのもと」などを製造していた。昭和40年代初頭、栃木県の学校給食会より、移行によって不足する栄養を補い、また子供がおいしく残さず飲めるための商品開発の依頼を受けた(脱脂粉乳を残す子供への対策であったとする記事もある)。
1967年(昭和42年)に「コーヒー牛乳の素」としてミルメーク(粉末タイプ)を発売した。牛乳が苦手でもミルメークを混ぜると飲める子供が増えたため、全国の学校給食に普及した。
当初はコーヒー味、いちご味、ココア味といった粉末状の商品のみだったが、テトラパック牛乳の普及に伴い、1978年(昭和53年)ストロー差し込み口から注入できるチューブ入りの液体タイプも開発された。1993年(平成5年)からは市販展開によりスーパーや百円ショップで店頭販売されている。
佐賀では私はもちろんのこと、母まで『飲んでいた』というレベルで普及しています。さすがに毎回の給食には出てきませんでしたが、逆にミルメークでる日はクラスがざわつく程、輝いていました★
でも、先程引用したWikipediaにこんな記事が載っていました↓
2016年(平成28年)時点での報道によれば、ミルメークは全国47都道府県すべてにおいて、いずれかの市町村が小学校の給食に採用している。
愛知県でも名古屋市以外の全市町村が採用しているが、製造元の本社のある名古屋市では採用がない(2018年の報道によれば校長の裁量で採用している学校もあるという)。これは、名古屋市教育委員会に「牛乳は白いまま、本来の味を味わって飲んでほしい」という方針があるためとされる。
え・・・。本社のあるのに名古屋市ではミルメークは出ないの?えーーーー!!!
ではどこで出てどこで出ていないのでしょう。すでに調査してありました。
これは意外でした。他にもネット上には色色な話が展開されていました。
なんと瓶入りまで発売している!という情報まで★そしてついに名古屋市でもミルメークを採用する方向に!
ちなみにこちらが製造元 大島食品工業のサイトです↓
さて、これだけ盛り上がってくると実際に飲みたくなるもの。でも福岡にあるか不安でしたが、見つけました!こちらです↓
いちご味、コーヒー味、キャラメル味の3種類をゲット!私は真ん中のコーヒー味だけ飲んだことがあるのですが、いちご味とキャラメル味は初めまして!です★
一応、裏を撮ります(管理栄養士なので)。
▲ミルメーク いちご味
▲ミルメーク コーヒー味
▲ミルメーク キャラメル味
▲中身は小袋になっています。
では、ミルメーク飲み比べをやってみたいと思います!!!
これは牛乳。
まずはイチゴ味から↓
封を開けるととってもいいイチゴの香り。さっそく牛乳めがけてさらさらさら。あっというまに牛乳の白い色の中に消えていきます。スプーンでかき混ぜるとたくさん底に残っていました。でもぐるぐるしているうちに粒は消えてほんのりイチゴ色に。
次はコーヒー味です↓
封を開けるとコーヒーのいい香り。ああ、思い出の香りです。牛乳に溶けている感じもなんとなく覚えています。懐かしいです!いちご味に比べてすぐに溶けました。
そしてキャラメル味↓
封を開けるとキャラメルの香り。どれも香りは抜群によいです!キャラメル味は溶けにくかったいちご味と、溶けやすかったコーヒー味のちょうど中間って感じです。
3つのミルメーク、いちご味・コーヒー味・キャラメル味ができました★ では早速飲み比べてみます。
いちご味はほんのりイチゴの風味がします。イチゴ牛乳の少しイチゴ感が弱い感じ。コーヒー味はひたすら懐かしかったです。ヒーローの味です。キャラメル味はホンモノのキャラメルを口に入れたあの強い甘味がやさしくなった、そんな味です。
結論、どれも美味しい★
牛乳なんですけど、こんな小さなこんな少ない粒々を入れるだけで、しかもぐるぐるぐるぐるかき混ぜるだけ、たったそれだけで牛乳が全く違う飲みものになりました!(と私は思いました)
とにかく懐かしかったです★ 飲んだことのない人は百均で売ってる(かも知れない)のでぜひ飲んでみてください!!!
ちなみに今回給食ということでレンタルポジを探したところ、こんな画像が!
ミルメーク。真っ白な牛乳をとても美味しい飲みものに変えてくれる、子どもたちのヒーローなのです★
★ぶー!ポイント★
幼い頃、子ども時代によく食べたり飲んだりしたもの。それはおふくろの味と同じで、記憶の味です。舌はもちろんですが、頭の中で記憶と一緒に保存された味です。
大人になり、色色な食べものや飲みものを知り、経験したとしても、記憶の味は変わらず、ただ懐かしい、それだけで美味しく感じます。
子どもの頃の食体験は、一生関わってきます。大事にしたいですね。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。