今、新型コロナウイルス感染症が話題の中心、なのはご存知の通りです。でも、ウイルスは新型コロナだけではありません。そう、インフルエンザです。
インフルエンザ
インフルエンザ(イタリア語: influenza、ラテン語: influentia)とはインフルエンザウイルス急性感染症。上気道炎症状・呼吸器疾患などを呈する。流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)略して流感(りゅうかん)とも呼ばれる。日本語ではインフル、英語ではfluと略されることも多い。
季節性インフルエンザには、A型、B型、C型 の3種類があり、全ての年齢層に対して感染し、世界中で繰り返し流行している。日本などの温帯では、冬季に毎年のように流行する。通常、11月下旬から12月上旬頃に最初の発生、12月下旬に小ピーク。学校が冬休みの間は小康状態で、翌年の1-3月頃にその数が増加しピークを迎えて4-5月には流行は収まるパターンであるが、冬季だけに流行する感染症では無く夏期にも流行することがある。A型は平均相対湿度50%以下になると流行しやすくなると報告されている。
全世界では毎年300万人から500万人が重症化し、呼吸器系の症状により29万人から65万人の死者を出している。先進国における死者は65歳以上が最も多い。また病欠・生産性低下といった社会的コストも大きい[1]。感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染が主といわれている。抗インフルエンザ薬としてタミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなどが存在するものの、ウイルスはすぐに耐性を獲得するため、その効果も備蓄するに値するかどうかが見直されてきた。
2020年2月半ば、このブログでもインフルエンザについてお話しています。
新型コロナウイルスの話ばかりですが、インフルエンザはどうなっているのでしょう。国立感染症研究所が最新のインフルエンザの流行の状態を公開しています。 日本地図で色分けしてあるので一目でわかります↓
厚生労働省も発表しています↓
こちらのサイトにも詳しい情報があります↓
2020年5月現在、インフルエンザの大きな流行は確認されていないようです。
では、次に症状について考えてみます。
新型コロナウイルス感染症の初期症状については、こちらにまとめてあります。
インフルエンザについては、こちらのサイトから引用したいと思います。
主な症状として、
- 発熱
- 咳
- 鼻水
- だるさ
などが挙げられます。これらの症状が出た時、果たして自分が新型コロナウイルスなのか、インフルエンザなのか、判断が付かないと思います。医療機関でも同じです。問診でこれらの症状だけを訴えられた時、なんの病気なのかは見当が付きません。それは何故か。どちらもウイルスによる感染症だから、です。
こちらの2枚の画像を見て下さい。
上が新型コロナウイルス、下がインフルエンザウイルスの画像です。着色されていますが、どっちがどっちなのか見分けがつかない程、似ていますね。
さてインフルエンザですが、よく〇〇型と訊くかと思います。インフルエンザには大きく分けて3つの種類が知られています。それぞれには、
- A型(高熱、喉の痛み、鼻づまり):流行しやすい、変異しやすい
- B型(腹痛、下痢)A型より軽症 :予防接種による抗体が長く効く
- C型(鼻水) 殆ど症状が出ない :感染力が弱く、4歳以下に感染
という特徴があります。
では新型コロナウイルスも含めて症状を比べてみましょう。似た症状が出るいわゆる風邪やアレルギーなども一緒に比較してみます。
◎顕著 〇時々 △少し □たまに ◆なし
┃コロナ ┃インフル┃ 風邪 ┃アレルギー┃
咳 ┃ ◎ ┃ ◎ ┃ △ ┃ 〇 ┃
発熱 ┃ ◎ ┃ ◎ ┃ □ ┃ 〇 ┃
息切れ ┃ ◎ ┃ ◆ ┃ ◆ ┃ 〇 ┃
体の痛み ┃ 〇 ┃ ◎ ┃ ◎ ┃ ◆ ┃
頭痛 ┃ 〇 ┃ ◎ ┃ □ ┃ 〇 ┃
疲労感 ┃ 〇 ┃ ◎ ┃ 〇 ┃ 〇 ┃
喉の痛み ┃ 〇 ┃ 〇 ┃ ◎ ┃ ◆ ┃
下痢 ┃ △ ┃ 〇 ┃ ◆ ┃ ◆ ┃
鼻水 ┃ □ ┃ 〇 ┃ ◎ ┃ ◎ ┃
くしゃみ ┃ □ ┃ ◆ ┃ ◎ ┃ ◎ ┃
涙目 ┃ ◆ ┃ ◆ ┃ ◆ ┃ ◎ ┃
参考新型コロナウイルス とインフルエンザ、風邪、アレルギーとの症状の違い | ビート・ザ・コロナウイルス
*ここに挙げたのはあくまでも一般的な例=最も多くみられる症状で、人によっては症状が異なることがあります。
いかがでしょう。体調を崩した時、自分が何の病気になってしまったのか、ハッキリ分かるでしょうか。
それを明確にするために、検査があります。
でも、今まではインフルエンザの検査だけだったのが、今後、新型コロナウイルス感染症も疑わないといけなくなりそうです。
Facebookに投稿された医師の書き込みを紹介したいと思います。
今のところ新型コロナは終息しそうだけど、これは前哨戦に過ぎません。この冬が本当のコロナとの戦いです。日本も医療崩壊するかも知れません。冬に問題になるのはインフルエンザの流行と重なることです。発熱患者のコロナとインフルエンザをどうやって鑑別診断するかです。新型コロナの可能性があるため、これまでのようにクリニックでインフルエンザの検査ができなくなります。発熱患者は院外待機となり診察なしでインフルエンザの治療になるかも知れません。これで改善なければ新型コロナの検査を指定の施設で受けるようになるかも。新型コロナの感染者も今より増えるので、今から感染症専門の集中治療室を増やさないといけません。マスク、防護衣の増産。医師、看護師の確保など。今のうちに冬に向けて体制をととのえないと、とんでもないことになりますよ。
これは沖縄・那覇市のながた内科クリニック院長 長田 光司先生の投稿です。
風邪にも一部のアレルギーにも治療方法はあります。インフルエンザについては、感染する前にワクチン=予防接種をすることで症状を和らげることもできますし、感染しても色々な薬があります。
でも、新型コロナウイルス感染症については、現在、専用の薬もワクチンも開発されていません。
では、どうしたらいいのでしょうか。
それは今私たちがやっていること、日本中が、世界中がやっていること。手洗い、うがい、マスク、3密を避ける、不要不急の外出は控える、と言ったことが有効です。
新型コロナウイルスやインフルエンザだけでなく、ウイルスや細菌を体に感染させないような行動をすることで、そもそも病気にならないことが大切です。
どんなに気をつけていても感染してしまうこともあります。その場合は、まず医療機関へ電話をしてください。伝え忘れのないように、メモに症状を細かく書いておきましょう。体調の変化があってからどのような状態がどんな風に起きたのかを書いておきましょう。そのメモは診察に大きく役立ちます。なんの病気なのか特定する時にとても役立ちます。
★ちゅー!ポイント★
健康で過ごすことが最も大事なこと。でも、体調を崩してしまったら、まずは記録を残し、医療機関に連絡をすることです。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。