海の幸。美味しいですよねーーー★ 私大好きですーーー★
2018年11月に北海道へ行った時、函館のきくよ食堂で『元祖函館巴丼がんそはこだてともえどん』を頂きました★
もう本当に美味しかったですーーー★★★ この時、私が頂いたのはコチラ↓
他にも画像検索をしてみると、
どれもイクラ、ホタテ、ウニが載っていますねっ★ もう最高のトリプル!!!ですが、実はこの3つのうち、相性があまりよくない組み合わせがあるんですけれど、判りますか?
実はホタテとイクラなんです!
まずは栄養素から観ていきましょう。
イクラ(ロシア語: икра, ikra イクラー)
サケやマスなどの魚卵である。筋子の卵巣膜(卵を包む薄い膜)を取り除き、産卵前の熟した卵を1粒ずつに分けたものを指して呼ぶ。バラ子とも呼ばれる。一般的には加熱加工せず、塩漬けや醤油漬けにして食べる。
100 g あたり
カロリー・・・・・・・・・・・272 kcaL
脂質・・・・・・・・・・・・・16 g
飽和脂肪酸・・・・・・・・・2.4 g
多価不飽和脂肪酸・・・・・・5 g
一価不飽和脂肪酸・・・・・・3.8 g
コレステロール・・・・・・・・480 mg
ナトリウム・・・・・・・・・・910 mg
カリウム・・・・・・・・・・・210 mg
炭水化物・・・・・・・・・・・0.2 g
水溶性食物繊維・・・・・・・0 g
不溶性食物繊維・・・・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・・・・33 g
ビタミンB1(チアミン)・・・・0.42 mg
ビタミンC・・・・・・・・・・6 mg
カルシウム・・・・・・・・・・94 mg
鉄・・・・・・・・・・・・・・2 mg
ビタミンD・・・・・・・・・・44 µg
ビタミンB6・・・・・・・・・・0.1 mg
コバラミン・・・・・・・・・・47.3 µg
マグネシウム・・・・・・・・・95 mg
イクラにはビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は主に糖質をエネルギーに変える時に補酵素の役割をします。コエンザイムという単語は聞いたことがあると思います。コエンザイム=補酵素です。イクラは牛肉のはつ(心臓)やスジコと同量程度のビタミンB1が含まれています。ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が滞り、疲労物質である乳酸がたまって疲れやすくなってしまいます。そしていよいよ足りなくなると病気になります、その代表が脚気かっけ。初期症状は、食欲不振、手足のしびれ、むくみ等が起こりますが、偏食をせず普通に食事をしていればまず不足することはありません。
そんなビタミンB1ですが、実は生のホタテに含まれているアノイリナーゼという物質がビタミンB1を破壊してしまうそうです。
アノイリナーゼ(チアミナーゼ)aneurinase
チアミナーゼ(Thiaminase)は、チアミンを2つの分子に代謝する酵素である。かつてはアノイリナーゼ(Aneurinase)と言った。
淡水魚,貝類,微生物などに存在するビタミン B1 分解酵素。日本人によって発見された。ビタミン B1 分解菌が寄生すると,このアノイリナーゼが働き,腸管内で食物中のビタミン B1 を破壊するため,ビタミン B1 欠乏症の原因の一つになる。
さらに詳しい解説を転載すると↓
チアミナーゼ
チアミン(ビタミンB1)をピリミジン残基とチアゾール残基とに分解する酵素をいう。チアミンピリジニラーゼthiamine pyridinylase、アノイリナーゼaneurinase、ピリジントランスフェラーゼpyridine transferaseともよばれている。なお、藤田秋治(あきじ)(1895―1985)らは1942年(昭和17)、ハマグリ、アサリ、シジミなどのビタミンB1含有量を測定中、ビタミンB1が消失することからビタミンB1を分解する酵素のあることを発見、アノイリナーゼAneurinase(ドイツ語)と命名したが、同じころアメリカでも発見されてチアミナーゼと命名された。チアミン部分をピリジンとその他の適当な塩基に転移する反応を触媒する。その結果チアミンは分解され、ヘテロピリチアミン、その他の塩基置換体に変換される。チアミンの分解型式から、チアミナーゼⅠとチアミナーゼⅡの2種に分けられる。チアミナーゼⅠは、チアミンのチアゾール部分を塩基物質(ピリジンやアニリンなど)と置換するもので、貝類、甲殻類(エビやカニ)、魚類(海水魚より淡水魚に多い)、シダ植物に含まれる。チアミナーゼⅡは、チアミンをピリミジンとチアゾールに加水分解する酵素である。腸内細菌のチアミン分解菌Bacillus thiaminolyticusには、チアミナーゼⅠとⅡが多く含まれている。しかし哺乳(ほにゅう)動物組織には証明されていない。したがってその生理的意義は不明である。酵素活性は基質チアミンの残存率で測定するか、アニリンを置換基質として生成するアニリノチアミン〔N-(4-アミノ-2-メチルピリジン-5-イルメチル)アニリン〕を248ナノメートルの吸収で測定する。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
と、ちょっと脅してしまうような言い方になってしまいましたが、心配することはありません。先程も書いたように、 偏食をせず普通に食事をしていればまず不足することはありません、ので、ホタテを食べても大丈夫、です。むしろ、ホタテにはたくさんの栄養が含まれています。
ホタテガイ(帆立貝、学名:Mizuhopecten yessoensis)
二枚貝綱- 翼形亜綱- イタヤガイ科のMizuhopecten 属に分類される軟体動物の一種(1種)。通称、ホタテ(帆立)。寒冷海洋性食用としても重要な貝類の一つ。
自然に育てられたほたてには、蛋白質、脂肪、カルシウム、ビタミン、糖質、鉄分、リンその他のミネラルなどたくさんの栄養成分が含まれています。 特に貝柱の主成分として蛋白質で、含有量は魚肉蛋白質標準量(20±2)に匹敵します。これらは、たいら貝、はまぐりに比較しますと倍量多いということです。それに比べて脂肪量は非常に少なく、あっさりした味覚でうま味の多い貝と言えるでしょう。 その他栄養効果の期待できる成分はビタミンB1とタウリンというアミノ酸です。ビタミンB1は「心臓と神経のビタミン」と呼ばれ、神経や心臓に影響力に大きなビタミンです。又、タウリンは、目や脳の発達を助け、その他コレステロール(LDLコレステロール、悪玉コレステロール)を減らす効果があり、血圧を下げる働きがあります。 蛋白質はプロテインスコア66で、あまり蛋白価は高くはないが低脂肪の食品で消化もよく動脈硬化防止にもつながるこれからの健康食品です。又、最近の研究(青森県産業技術センター)によるとほたてのグリコーゲンがガンを抑制することが発見されています。
なので、心配せずに美味しく頂きましょう★
★モゥー!ポイント★
イクラとホタテ、私は残さずとても美味しく頂きました★ (また食べたい 願)
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。