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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

1313食目「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)

「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

2021年6月2日水曜日、ZOOMを使ったオンライン講演会「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」で講演させて頂きました。

「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

一般講演として私は
適材適食 ~自己治療力に着目してみよう~
を特別講演として弊院 二田哲博クリニック姪浜院長 下野は、
今、糖尿病療養指導を再考する~チーム医療と運動療法を中心に~
をテーマにお話させて頂きました。

「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「第2回メディカルスタッフの為の糖尿病連携セミナー」講演させていただきました(ZOOMオンライン配信講演)【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

講演中ご質問を頂きました。改めてここに記したいと思います。

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野菜教室について

ーーー野菜教室と料理教室の開催頻度と募集人数は?

新型コロナウイルス感染症のため、現在開催を見送っています。これまでは月1回の頻度でその月に旬を迎える野菜をテーマとしてやってきました。1回の教室の参加人数はスペースの関係上先着8名で行っていました。

ーーー野菜教室や料理教室の参加費は?
どちらも集団栄養として行っていますのでそちらの指導料として頂戴しています。

ーーー患者の行動変容は?
野菜教室についてお話すると、まずはその時の旬の野菜について詳しく、例えば歴史や産地、栄養価と言った話をした上で、その野菜を使った料理を紹介しています。その一環として必ず「実食」を取り入れています。食べて頂くのは必ず「簡単で・栄養をしっかり取れて・美味しい」オリジナルレシピを考えて提供しています。時には授業の間に調理することもあります。そうして提供した野菜を使った料理を患者さんが食べます。これはとても参考になります。どのような感じで食べているか、実際に目の前で確認することができるから、です。

また、調理の工夫や自宅での味付けとの違いなどを食べるという行為で体感してもらうことはとても大事なことだと考えています。量や味付けなど言葉だけではなかなか正確に伝えることができないことも、教室の中で体感してもらうことができることは大変有効です。

一例として「自分では塩分を控えめにしているつもりだたったけど、さらに控えてもちょっとした工夫でこんなに美味しくできるんだ!と気が付いた」という感想をよく頂きます。また、患者同士が互いにどのようなことを頑張っているのか、気を付けているのかなど話す場となっていて参加者の誰もがとても刺激を受けているといつも感じています。

 

野菜のとりかたの工夫について

ーーー 一人暮らし:高齢者、若年者への野菜を摂ってもらうことについて

「一人暮らしだから」できないのではありません。患者本人が「できない」と考えていうることが大きな原因であることが大きいと感じています。ですから、患者ができないと思っているその「理由」を尋ね、それがクリアできる方法を提案するようにしています。

例えば、

  • 調理ができないのであれば、コンビニやスーパーなので具体的にどのようなものを購入すれば良いのかを伝えるようにしています。
  • 調理はできるが一人分作るのは面倒ということであれば、手軽にできる調理法を紹介したり、材料が余るのであれば保存方法を紹介したり、作り置きの工夫などを紹介しています。

 

ーーー朝食、昼食の工夫について

その患者の生活背景や家族構成なども含めて提案することがとても大事です。

主婦であれば、家族のために毎朝弁当を作っているのであれば、その時おかずを少しだけ多く作り、朝食時に食べるなど。

調理をするのが妻の場合の男性であれば、実際に調理を行っている妻に相談をしてもらうようにお願いしなければなりません。

昼食時は自宅外での食事をすることのであれば、昼食時の環境がどうであるか、例えば近くにスーパーがあるか、どんな飲食店があるのか、どんなランチメニューがあるのか、選んでいるのか、など、です。

ここまで話してきた通り、すべてが同じ環境や状況にいる人はいません。だからこそ、個別に話を丁寧に聞いて、一緒に解決策を探していく方法しかありませんし、その人のために考えた、その人ができる方法になるような食事カウンセリングを行っています。


ーーー 効率的な野菜摂取の工夫について

どんなことであっても患者が継続できることが結果的に効率が良いと言えるのかもしれません。血糖コントロールを目的とした時、食物繊維の多いものや栄養価の高いものを積極的に摂ることがオススメだが、糖尿病の食事療法として最も大事なことは「続けること」だと考えています。ですから嫌いなもの、これまでその患者が日常的に取り入れてこなかったものを突然治療のために取り入れるのはとても難しいことではないでしょうか。その患者の食習慣や嗜好の中であくまでも自然に、できれば自らの意思で取り入れられるようなものを提案できるように私は食事カウンセリングを行っています。

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★モゥー!ポイント★

最後になりましたが、

日比  徹  先生  秀和総合病院 薬剤部 部長
上野  美樹 先生  秀和総合病院 栄養科
小松  百合 先生  藤通り大和田内科クリニック 管理栄養士
赤座  至  先生  秀和総合病院 内分泌・糖尿病内科 医長
石井 知佳子 先生  秀和総合病院 看護師
中沢  修司 先生  秀和総合病院 薬剤部 主任

そして
本日参加頂いた医療従事者のみなさま、
講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

毎日更新!たべものブログ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)糖尿病・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。