先日、タマネギが高い!とお話しましたが、
何だか野菜全体的に高くなってきている気がします。
TNC(テレビ西日本)が福岡市内を取材した記事を以下に紹介します。
キャベツがコンパクトに…野菜が“高騰” 背景にウクライナ情勢 福岡の生産者も対応に苦慮
このところ価格が高騰している野菜について、いま新たに「ある問題」が起きているといいます。
福岡市中央区の青果店。
◆記者リポート
「こちらの青果店には新鮮な野菜がずらっと並んでいます。お手頃な価格のものも多いんですが、一部は高騰しているといいます。」ほうれん草128円に大根1本238円。
今、季節の変わり目でさまざまな野菜の値段が上がっています。
◆「かいぶつくん」薬院店 篠原加代子 店長
「今は結構高いですよね。露地栽培が終わってハウス栽培に変わる季節、そういうのでやっぱり上がります」価格について買い物客に聞いてみるとー
◆買い物客の男性
「値段が上がってきているなとは思いますね、やっぱり痛いのは痛いですね」◆買い物客の女性
「玉ねぎは結構高いです。まだまだ上がるんじゃないですかね、ちょっと怖いですね」そんな中、野菜の価格がさらに高騰しそうな新たな不安要素がー。
◆糸島市のキャベツ生産者 古川泰弘さん
「これは『初夏ごろも』という中早生系の品種になります」
Q.出来としては?
「いいですね」訪ねたのはキャベツ生産者の古川泰弘さんです。
糸島市で約7ヘクタールのキャベツ農園を営んでいます。
今抱えている不安がー。
◆糸島市のキャベツ生産者 古川泰弘さん
「肥料の価格が上がるというのを聞いて、それが一番の不安ですね」6月から化学肥料が高騰するといいます。
実際に肥料を保管している倉庫に案内してもらうとー。
◆糸島市のキャベツ生産者 古川泰弘さん
「こちらが追肥の肥料でNKという肥料になります。だいたい1袋で20キロ、今は1700円ですね。2割増しになって2000円くらいになると聞いています」化学肥料高騰の主な原因はロシアによるウクライナ侵攻。
化学肥料の原料をロシアなどから輸入していて、入手しにくい状況が続いているためです。
古川さんは肥料高騰により100万円から150万円ほど負担が増える見込みだといいます。
◆糸島市のキャベツ生産者 古川泰弘さん
「先行きが見えない、僕らもちょっと困惑しています」野菜の生産に欠かせない肥料。
価格高騰に備えて、いま「栽培方法の見直し」が行われています。
◆糸島市のキャベツ生産者 古川泰弘さん
「肥料を減らしてキャベツをコンパクトに作っている、今年はそういうことに取り組んでいる。これまでのサイズよりも、今年はひとまわり小さいサイズにしています」サイズを小さくすることで、使う肥料を1割ほど削減。
コロナ禍で家庭用向けの出荷が増えているため、コンパクトサイズのキャベツのニーズが高まっているということです。
私たちの生活に必要不可欠な野菜。
生産者にとっても消費者にとっても厳しい日々が続きそうです。
★がぉー!ポイント★
色々なモノの値段が上がっている、そのひとつが肥料の高騰。結果、野菜の値段が上がる。今、世界的にもとても不安定な状況であることは誰もが知っています。遠いところで起きていることではなく、私たちの日常生活にも大きな影響を感じます。
私たち消費者は、野菜だけでなく特に食べものに関しては深く感謝し、無駄にしないことが大事なのではないでしょうか。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。