6月15日はショウガの日。
語呂合わせではないようです。では何故6月15日=ショウガなのか調べてみると、あのお茶漬けのもとで有名な永谷園のウェブサイトに詳細が掲載されていました。
6月15日は「生姜の日」
生姜は古来より、体に良い食材として生活に取り入れられてきました。奈良時代からは神様への供え物とし生姜が献じられ、6月15日には生姜の古名である「薑(はじかみ)」を名乗る石川県金沢市の「波自加弥(はじかみ)神社」(718年創建)で、生姜を祀る「はじかみ大祭」が行われています。
昔からすぐれた調味料として知られる「生姜」に着目し、研究・商品開発を行ってまいりました。生姜の魅力を知る人が増え、生姜への関心が高まる中、さらに多くの人に生姜の魅力を知っていただくためのきっかけの日として、6月15日を「生姜の日」として2009年日本記念日協会に登録・制定しました。永谷園は、オフィスで働く女性をターゲットに開発した「冷え知らず」さんシリーズ(2007年6月~)のヒットをきっかけに、組織や職位にとらわれずに生姜について本気で取り組む部活動「生姜部」を2007年12月に立ち上げ、生姜の試験栽培、生姜の研究、生姜のレシピ提案を中心に、生姜部ウェブサイトにて、生姜の魅力を発信しております。(2019年 同サイトは閉鎖しました)6月15日に「はじかみ大祭」が行われるようになった由来
奈良時代に、加賀国で数ヶ月間降雨がなく、草木はことごとく枯れ、人にいたっても多くが渇死するという事態が起こりました。国造(くにのみやつこ)が雨乞いをするため、「波自加弥(はじかみ)神社」に社参し、身を清め断食して祈願すること37日目の満願の日、近くの谷よりこんこんと霊水が湧き出ていました。人々はその神恩に報いるために供え物を求めましたが、めぼしいものがなく困っていたところ、たまたま旱天下にも自生する生姜があったので、これを献じて感謝の祭りを行いました。
この日が6月15日であったことに由来しています。
はじかみ大祭とは
金沢市にある日本で唯一「香辛料」の神、生姜の古名「薑(はじかみ)」を名乗る「波自加弥(はじかみ)神社」(718年創建)で毎年6月15日に行われています。県内外から生姜を扱う生産者・業者が自社製品を献納の上、参詣に集まり、社業の発展などを祈願します。
ショウガ(生姜)は古くは薑(はじかみ)と呼ばれていてその薑を祀った神社「はじかみ神社」が金沢市にあり、そこでお祭りが行われる日、それが6月15日、ということのようです。
ショウガ
ショウガ(生姜、生薑、薑。学名は Zingiber officinale)
ショウガ科ショウガ属の多年草であり、根茎部分は香辛料として食材に、また生薬として利用される。熱帯アジア原産。各地で栽培されている。
名称
和名ショウガの由来は、大陸からミョウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガに転訛したとする説がある。
別名はハジカミ。古くはサンショウと同じく「はじかみ」と呼ばれ、区別のために「ふさはじかみ」「くれのはじかみ」とも呼ばれた。
英名はコモン・ジンジャー (Common ginger) といい、日本でもジンジャーの別称で呼ばれている。仏名はジャンジャンブル (Gingember) 、伊名はゼンゼロ (Zenzero) 、中国植物名(漢名)は、姜(きょう)という。
ショウガと言えば
ーーーあまり食べない
と思っていたら大間違いかも知れません。例えば、
▲豚肉の生姜焼き
これは定食の中でも定番ですね。
▲冷や奴
冷たい冷や奴にぴりっといい感じの刺激です。
▲魚料理の添えもの
焼き魚や煮魚なんかに柑橘系と一緒に添えられていたりします。
▲そのまま
お味噌を付けてがぶり。
▲紅ショウガ
丼モノ、特に牛丼にとってベストフレンドです。
▲ガリ
お寿司と言えば、ガリ。これまた定番、というか常識です。一瞬で口の中をリセットしてくれます。
▲生姜湯
生姜湯(しょうがゆ)
生姜を用いた飲料の総称。また、生姜の成分を用いた風呂。
飲用
生姜をお湯や煎茶などに溶き(醤油などで味を調えることもある)飲用に供する。加える調味料の比率や数は、製造会社または、個々の家庭において違いがあり、企業の味から家庭の味まで様々である。片栗粉等でとろみを付け保温性を高めることもある。冬季における必要摂取カロリーの確保に一役買っている。生姜湯の派生飲料も多々あり、生姜に加え夏蜜柑、レモン等の柑橘類を使用した飲料も発売されている。
ショウガを使った飲みものは他にもあります↓
ジンジャーエール
ショウガは英語でジンジャー。ところでジンジャーエールって本当にショウガを使っているのでしょうか。
ジンジャーエール(英語: ginger ale)
ショウガ風味の炭酸清涼飲料。そのまま飲まれる他に、ウイスキーの割り水やカクテルにも用いられる。主に2種類あり、ゴールデン・スタイルは、アイルランドの医師トーマス・ジョセフ・カントレルが考案したと言われている。ドライ・スタイル(ペール・スタイルとも呼ばれる)は、ジンジャーの風味をよりマイルドにした淡い色の飲み物で、カナダのジョン・マクラフリンによって生み出された。
ん?ショウガ風味?何だか微妙。調べてみました。
ジンジャーエールの『カナダドライ』を販売している日本コカコーラ社のサイトには、
「カナダドライ ジンジャーエール」にはジンジャー(生姜)が入っているのですか?
「カナダドライ ジンジャーエール」には、ジンジャーエキスが含まれています。
またもやエキスです。ところでエキスって?
果汁とエキスの違いはなんですか?
果汁は果実の搾汁のことです。エキスは、動物、植物などから水やアルコールで特定の成分を抽出して得られたものです。
ということは、ジンジャーエールにはエキス=ショウガから抽出した成分が入っている。つまりショウガが入っている、ということのようです。
ちなみにジンジャーエールは自分でも作ることができます。レシピの一例を紹介すると↓
と、このようにしっかり材料に「生姜」と書かれています。
ショウガの成分
香り成分はシネオール
シネオールには食欲増進の働きを持つが含まれており、疲労回復・夏バテ解消に役立ち、健胃・解毒・消炎作用もあると言われています。
生姜の辛み成分はジンゲロール・ショウガオール
強い殺菌作用があります。鮨に欠かせないガリはこの殺菌作用を活かしたものでしょう。また、ガン細胞の増殖を抑制する作用や発ガン物質が引き起こす遺伝子の突然変異を抑制する作用などもあると言われ、ガンの予防に大きな効果がありそうです。そのほかにも、
身体を温め、新陳代謝を活発にするショウガオール生姜に含まれるショウガオールには血行を促進する作用や、体を温める働きがあるほか、新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める働きがあります。また生のまま摂取するよりも乾燥させたものか、加熱調理することでより身体を温める効果が大きくなるとされています。これは生姜に含まれるジンゲロールという成分が加熱する事でショウガオールに変化するからなんです。なので、温め効果を求めるのであれば生姜湯や味噌汁など加熱する料理などに使うと良いでしょう。
料理においては、臭い消しや、脂の酸化防止効果などもあります。
ショウガには強い殺菌作用があり、また新陳代謝も活発にしてくれる効果も期待できます。
★がぉー!ポイント★
私はアルコールが苦手なので、お酒のある席ではよくお世話に?なっています。今度、自家製ジンジャーエール、作ってみようかなー。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。