今週のお題「あまい」
特別お題「今だから話せること」
約束
あなたは何か今、約束をしていますか?
やく‐そく【約束】
[名](スル)
- 当事者の間で取り決めること。
- ある社会や組織で、守るように定めたきまり。
- その実現が確実視されていること。
- 前から決まっている運命。宿命。因縁。「前世の約束」
- お約束
約束を交わすとき、指切りげんまんをしますよね。お互いの小指通しを絡ませるアレです。その時、歌を歌いますよね。
♪ ゆびきりげんまん うそついたら はりせんぼん のーます ゆびきった ♪
その後の歌詞って知ってますか?
♪
指切りげんまん 嘘ついたら 針千本飲ます
お釜に いっぱい 血出せよ
富士山 かついで 山登れ
指切った
♪
え・・・?そんな歌詞???
そもそも指切りげんまんの「げんまん」とは「拳万」で1万回のパンチを意味するそうです。そして針千本。トゲトゲな魚=ハリセンボンも漢字でそのまま針千本と書くみたいです↓
ハリセンボン(針千本、魚虎)
フグ目・ハリセンボン科(Diodontidae)に分類される魚の総称。狭義にはその中の一種・学名 Diodon holocanthus を指す。体表に多数の棘があり、フグと同様体を膨らませてイガグリのような状態になることでよく知られている。
別名、トゲフグ、ハリフグ、バラフグ、イラフグ、カゼフグなど。沖縄方言ではアバサーという。
魚でも針でもどちらでも厳しいです・・・。
まるで考えられるだけの拷問を並べているのが指切りげんまんの歌詞のようです。それくらい「約束は大事」で「約束は守れ!」という教えなんだと痛感します。
指切りげんまんの語源・由来
指切りげんまんの「指切り」は、遊女が客に愛情の不変を誓う証として、小指を切断していたことに由来する。やがて、この「指切り」が一般にも広まり、約束を必ず守る意味へと変化した。
指切りげんまんの「げんまん」は、漢字で「拳万」と書く。約束を破った時は、握りこぶしで1万回殴る制裁の意味で、「指切り」だけでは物足りず、後から付け足されたものである。「げんまん」と同様に、「針千本飲ます」も後から付け足されたものである。「針千本」は魚の「ハリセンボン」とする説もあるが、魚の「ハリセンボン」であれば「食わせる」と表現されるべきで、全くの俗説である。これはそのまま、針を千本の意味と捉えればよい。
それこそ約束を破ろうものなら、飲まなくても結果、針のむしろです。
針のむしろ
(針を植えた敷き物の意から) 批判・非難にさらされていたたまれないさまのたとえ。いつも苦しめられている、つらい場所・環境にいること。
まるで視線が無数の針のようにちくちく刺さって、という状況・・・考えるだけでもイヤです。。。ところで「むしろ」って何でしょうか?
莚(むしろ、筵・席・蓆)
藁(わら)やイグサなどで編んだ簡素な敷物。
現代でいうところのラグマット?的なものでしょうか。それに無数の針が刺さっていてその針の筵に座らされているようだ、ということなのでしょう・・・。
と、ここまでダークな展開ですが、本題は「広島」に関するお話です。広島って針って結構深い関係って知ってましたか?
むしろ、針。
2023年3月4日〜5日に広島に行ってきました↓
広島土産ということであれこれ買って来たのですが、そのうちのひとつがコレです↓
↑わかりますか??? 針です。拡大すると↓
↑こんな感じ。この針はTulip社「マジック針 アソート」という商品です。
Tulip マジック針 アソート
このマジック針、その名の通り、スゴいんです!
針仕事をする時、かならず障害?になるのが「針に糸を通す」こと。
年齢を重ねれば重ねる程、遠視になるので余計小さいものが見えなくなったり、そもそも針の穴が小さくて糸を通すのが大変ですよね。糸の先がバラバラになったりして。
# ちなみに私は視力はよいです。
# ありがたいことに矯正なしの裸眼で過ごしています。
そんな経験、あると思います。しかし、このマジック針は簡単に糸が通せてしまうのです!どんな風にスゴいのか、画像や言葉では伝わらないと思うので動画で実演してみました↓(2回目は拡大しています)
ね!とっても簡単!スゴいですよね!まさに手品のように糸が通せる、それがマジック針なのです!
マジック針のスゴさをお伝えしたところで、今度は針と広島の関係についてみていきましょう。
針(はり)
先端の尖った道具。英語ではNeedleあるいはPinであり、日本語でもそのままピンと呼ぶ例もある。
というのが針ですが、針は針でも「広島針」というのがあるのです。
広島針(ひろしまはり)
広島県で生産されている針。広島県針工業協同組合が管理する地域団体商標。
特徴
一般には、手縫い針の生産量国内シェア9割と言われている。組合が公表する資料では、縫針が100%、待針が97%で国内トップ、家庭用ミシン針が49%で2位。1日あたりの生産量は75万本。様々な分野の針を生産しており、全生産量の73%が海外に輸出されている。現代
こうした盛況も1945年(昭和20年)広島市への原子爆弾投下によって壊滅してしまう。現在広島平和記念資料館には原爆の熱線で溶けて塊となった針の束が展示されている。焦土となった広島でその2、3年後は40社あまりが操業を再開し、高度経済成長と共に売上を伸ばし、国内有数の産地として復活した。
1970年代以降円高によって下り坂となり、中国からの安価な輸入品の競合で次第に停滞し、製造メーカーは減少していった。こうした中で新商品の開発や針製造技術を活かし新たな分野への開拓を進めた。
また、海外市場を意識し生産に取り組んでいる。2009年から広島商工会議所が差別化ブランド化事業「世界へ進出『NUIBALI』エルゴノミクスプロジェクト」を立ち上げ、中小企業庁JAPANブランド育成支援事業として国からサポートを受け海外市場開拓を行っている。
↑なんと広島で生産されている針って国内シェア90%を誇るそうです!
そしてここでも原爆の話が出てきました。
さらにこんな記事も↓
「みすや針」(京都産ブランド名)として包装され京都や大阪の関西方面の問屋に卸され全国に売られていき、富山・京都・兵庫などとともに国内有数の産地になったという。つまり広島ではなく他の有名な産地のブランド名として売られており、広島ブランドとしてはマイナーな存在だった。なお広島産は明治初年時点ですでに最も流通していた。
なんと、広島で作った針が他の土地の名産になっていた、という、あまりにもな話(現代ではどうなっているかはわかりませんが)。
なので、
広島はむしろ針!
と私は広島針を応援したいです!(マジック針のような便利なものまで発明しているし)ちなみにTulip社のサイトに広島針への情熱がたくさん書かれていました↓
とは言え、
針で縫い物をする機会はありません。
ミシン持っている人も少ないのではないでしょうか。
ボタンを付ける、とか、裾を上げる、とか、そんな針仕事もできる人が少ないようです。ソーイングセットを持っている人も少なかったり。実際にクリニックでも気づいたら私が率先してやっていたりします。私は針仕事がとても上手いわけではないですが、それなりにできます(と思っています)。そもそもイヤではないのです。クリニックで針と言えば
注射針ならみんな使っています。
# 縫い針だけでなく注射針のようなものもその高い技術を活かして作っているとか。
★ぴょん!ポイント★
結論、3つ。
1)約束は守りましょう
守らないと針千本飲まされます。
2)広島はむしろ針
新しいのを買うのもよいですが、直せるようなら広島針を使って繕いましょう。
3)検査は受けましょう
注射針はどんどん進化していて先が本当に細くなり痛みをほとんど感じない程になっています。血液検査をしっかり受けて身体の状態をちゃんとチェックしましょう。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。