特別お題「今だから話せること」
今週のお題「あまい」
2023年3月4日土曜〜5日日曜。広島に行ってきました。宮島に着いた時に見つけた気になるお店↓
あなごめし うえの
とても気になっていたのですが、ちょっと前に自分で焼いた広島のお好み焼きで
私のお腹はかなりパンパン状態だったのです。そんな私をすでに見越していらっしゃったのがヒロシマスーパーナビゲーターの田村朋子先生。
なんと、夕食用にうえののあなご飯弁当をすでに手配頂いていたのです!(なんということでしょう!)
それがこちら↓
家に戻って美味しく頂きました。どんなに美味しいかについては最後にお話するとして、いいきっかけとなったのでアナゴについてお話したいと思います。
アナゴ
アナゴ(穴子、海鰻、海鰻鱺)
ウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称。ウナギによく似た細長い体型の海水魚で、食用や観賞用で利用される種類を多く含む。30以上の属と150以上の種類が知られる。好みの環境や水深は種類によって異なり、砂泥底、岩礁域、浅い海、深海と、様々な環境に多種多様な種類が生息する。
マアナゴ、ゴテンアナゴ、ギンアナゴ、クロアナゴ、キリアナゴ、チンアナゴなど多くの種類があるが、日本で「アナゴ」といえば浅い海の砂泥底に生息し、食用に多く漁獲されるマアナゴ Conger myriaster を指すことが多い。
まず「アナゴ」というのはグループ名のようなもので、私たち日本人がよく食べているのが「マアナゴ」なんだそうです。
マアナゴ (真穴子、Whitespotted conger、Conger myriaster)
ウナギ目アナゴ科に属する魚類。浅い海の砂泥底に生息する魚で、美味な食用魚でもある。
Wikipediaにも「美味な食用魚」と書かれています・・・。確かにマアナゴ、美味しいですよねー。そんなマアナゴの頁にこんな記述がありました↓
食材
日本料理において、マアナゴはウナギと同様に開き、天ぷら、蒲焼、煮穴子、寿司種、八幡巻(牛蒡をアナゴの身で巻いたもの)などで食べられている。蒲焼では、たれの状況次第では、より高価なウナギとアナゴは味が区別できない場合もあるという。一本丸ごと揚げた天麩羅は天丼や天ぷらそばなどに乗せると丼からはみ出す様が見栄えがし、価格も手ごろなため、名物としている店も多い。
江戸時代から東京湾の羽田沖で捕れたものが江戸前の本場物とされ、現在でも東京湾岸各地で漁場となっている。また、瀬戸内海で捕れたものなども地元や関西地方で珍重されている。
岡山県の郷土料理として生の幼魚(ノレソレ)をポン酢で食べる「ベタラ」がある。
広島県の廿日市市宮島・宮島口では穴子の蒲焼を飯に載せた「あなご飯」が名物である。山陽本線宮島口駅の駅弁として考案されたのが元祖で、宮島名物として定着した。千葉県富津市ではアナゴのことを「はかりめ」と呼ぶ。はかりめ丼も参照。穴子飯
広島県、兵庫県、山口県などの名物料理。蒲焼きにしたアナゴを短冊状に切ったものを飯の上にならべたもの。JR宮島口駅の名物駅弁として知られる他、JR西明石駅や新山口駅などでは穴子飯の「穴子弁当」が売られている。
と、アナゴとマアナゴ両方に記載されていました。なのでもう1度画像を貼っておきましょう↓
と、言うくらい超有名なものなのです。これだけ有名ということは、それだけ美味しい!ということ(でもまだ頂きません)。
アナゴについては環境省のサイトでも紹介されています↓
1.アナゴとは?
アナゴ類は、ウナギやハモ、ウツボなどと同じウナギ目という大きなグループに属し、その中でさらにアナゴ科というグループにまとめられています。アナゴ科にはマアナゴ、クロアナゴ、ハナアナゴなど15属27種(世界に32属、約150種)が含まれていますが、中でもマアナゴは瀬戸内海でも多く漁獲されており、水産上重要種に位置付けられています。
瀬戸内海に多く棲息しているようです。なので、広島→宮島→名物、となったのですね。
ウナギ
アナゴに似ている魚と言えばウナギ。
ウナギ(鰻[2]、泉海魚、うなぎ)
ウナギ科 (Anguillidae) ウナギ属 (Anguilla) に属する魚類の総称である。世界中の熱帯から温帯にかけて分布する。ニホンウナギ、オオウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギなど世界で19種類(うち食用となるのは4種類)が確認されている。
フウセンウナギやデンキウナギ、タウナギなど、外見は細長い体型をしていてウナギに似ている魚類には、分類学上では別のグループでもウナギの名を持つ種がある。また、ヤツメウナギ、ヌタウナギは硬骨魚類ですらなく、原始的な無顎魚類(円口類)に分類される。
種類や地域によっては食用にされる。日本では主にニホンウナギで蒲焼や鰻丼などの調理方法が考案されて、古くから食文化に深い関わりを持つ魚である。漁業・養殖共に日本では広く行われてきたが、近年は国外からの輸入が増えている。
本項目では主に、ウナギの文化的側面について解説する。生物学的側面についてはウナギ科を参照のこと。
と、パッと見そっくりなアナゴとウナギですが、違いってなんでしょうか?
アナゴとウナギの見た目の違い
さて、質問です。↓この画像はアナゴでしょうか、ウナギでしょうか?
正解は・・・ウナギです。というぐらい似ているアナゴとウナギの違いって何なのでしょうか。ルックスの違いについて書かれているサイトを見つけました↓
ウナギとアナゴの違い
部位 |ウナギ |アナゴ(マアナゴ) |
口の形状 |下あごが出ている|上あごが出ている |
眼の大きさ|小さい |大きい |
胸びれ後端と背びれ前端の位置
|離れている |近接している |
尾びれの |丸い |尖っている |体色 |模様はない |頭部と体側に白点が並ぶ|
鱗 |あり |なし |
なるほど!これなら見た目でわかりますね!特に
- 模様がなくてウロコがある・・・ウナギ
- 白い点がってウロコがない・・・アナゴ
と覚えておくと区別がつきますね!
アナゴとウナギの栄養価上の違い
ちなみに栄養価に違いはあるのでしょうか。
可食部100gあたり
|ウナギ(養殖生)|アナゴ(生)|
エネルギー| 228 | 146 |kcaL
タンパク質| 17.1| 17.3|g
脂質 | 19.3| 9.3|g
炭水化物 | 0.3| 0 |g
DHA | 1100 | 500 |mg
EPA | 580 | 560 |mg
アナゴはウナギに比べると
- カロリーが2/3
- 脂質が半分
- DHAが半分
ということのようです。見た目にとても似ているアナゴとウナギですが、栄養価でこれほど差があるとは思いませんでした。確かにアナゴに比べるとウナギは脂が多いという印象。それが違いになっているのかも知れませんね。
アナゴとウナギの生態の違い
決定的な違いがありました!それは↓
穴子は海水魚
穴子はウナギ目アナゴ科黒アナゴ属に分類される。おもに食べられているのは真穴子という種類。穴子は夜行性で、昼間は基本的に砂泥地の穴などに潜り込んでおり、夜にならないと動かない。穴子は海水魚であるのに対し、うなぎはほとんどの時期を川や湖など淡水の場所で過ごし、産卵や孵化のときだけ海で過ごす降河回遊魚である。うなぎは回遊魚
うなぎはウナギ目ウナギ科ウナギ属に分類される。淡水に生息していると思われているが、産卵と孵化を海で行う降河回遊魚である。世界には18種類のうなぎが生息しているとされ、日本にはニホンウナギとオオウナギが生息している。環境によって性転換を行うので、雄雌の見分けはかなり難しい。穴子とうなぎの生態の違いだけを見ても、これだけ大きな違いがあるとは驚きである。
- アナゴ・・・ずっと海中
- ウナギ・・・川や湖にいるが産卵の時だけ海
なんだそうです。
ーーー川からすいーーと下って海にでたところで産卵するのか
と思ったら大間違い!こちらのマップをみてください↓
西マリアナ海嶺ってとんでもなく遠くまで回遊しているようです。
一方アナゴは瀬戸内海がとても棲みやすいようです。
そして水揚げ量ですが、
アナゴの漁獲量を見てみると、日本の漁獲量は近年減少しています。そうかといってウナギのように大量に養殖されることもありません。アナゴはこれまでほとんど調査が行われてこなかったことから、ウナギ以上に生態が謎に包まれています。
ウナギとアナゴ、日本国内の供給量で比べると、アナゴはウナギの1/10にも満たない量です。1995年から2015年の20年間で アナゴの漁獲量は約13,000トンから約4,000トンと1/3あまりに減少してしまいます。
ウナギ・アナゴ、ともに資源回復を目指して、多くの地域で小さな個体の漁獲を規制するなどの資源管理の取り組みが進められています。
↑ウナギ養殖の様子
ウナギは幼魚を捕まえて養殖をしている?と聞いたことがあるのですが、アナゴってそもそもウナギ以上に謎に包まれているとは知りませんでした。
ウナギもアナゴも漁獲量が年々減ってきていることには変わりがありませんね・・・。
「アナゴ」と言えば?
穴子さんを思い浮かべる人も多いのでは?
穴子(あなご)
声 - 立壁和也(1971年2月7日 - 不明)→若本規夫(不明 - )
演 - 武蔵→小手伸也
マスオの同僚で親友兼悪友である。アニメ版とテレビドラマ版のみ登場(原作にも似た造形のキャラクターは登場する)。
マスオによると年齢は27歳だが、やや老け顔で個性的な顔付きをしている。
マスオは「穴子くん」と呼ぶ。磯野家・波野家・フグ田家とは血縁関係がないにもかかわらず、海産物関係の名前を冠する数少ないネーミングである。
マスオには亭主関白を装うが、実際は尻に敷かれており、いわゆる恐妻家である。抜け目無い点もあって、妻を騙すようなことをしては、結局ばれて叱られるようなことを懲りずに何度もしている。しかも、たいていマスオを巻き込む。妻の缶型500円玉用貯金箱から全額抜き取って、ゲームセンターのメダルにすり替えてマスオと一緒にパブで豪遊したが、結局足がついて叱られた。また、出店の千円単位の安物のバッグを一流デパートで手に入れた包み紙で包装して、あたかもそこで手に入れたかのように妻にプレゼントしてその見返りにいたわってもらえたが、ある日会社でデスクに保管した包み紙の山を後輩に露知らずで穴子宅に発送されて、結局妻に叱られた。妻同士も夫の行動を電話で報告し合う等交流がある。
あの独特の「声」と「話し方」。というか永遠の27歳って!!!@@;;;
★ぴょん!ポイント★
広島宮島名物 あなごめし うえの
パッケージを開けるとこんな感じでアナゴがびっしり隙間無くご飯の上に綺麗に並んでいます!
さて食べた感想。
まず見るからにアナゴが「ほわほわ」ってイメージしていたのですが、時間が経っていたせいか、アナゴの身がしっかり!って感じでした。アナゴです!って感じ。まずはそのままひとくち食べたのですが温めた方が美味しいはず!と思ってレンチンしたら、大正解!全体にまんべんなくかかっているタレの香りが一気に拡がりました!アナゴの身もやわらかくなっていて私は温めた方が好み!
何よりもまず「タレ」です。老舗の継ぎ足し継ぎ足しって感じの奥深い歴史を感じるような味がしました。これだけ有名なのも判る!
やはりウナギよりもさっぱりした感じで、食が進みあっというまに食べてしまいました!とっても美味しかったです★★★
「フグ田くぅーん、美味しかったかい?」って穴子さんの声が聞こえてきそうです。フグ田くんじゃなくて小園さんだけど。
アナゴさん、田村朋子先生、ゴチソウサマでした★
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。