今週のお題「防水グッズ」

毎月季節の野菜を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役菜」。
私は健康なカラダづくりに役立つ野菜を【役菜やくさい】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える野菜たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。6月の役菜はウメです。

ウメ
ウメの旬は5月〜7月です。

ウメ(梅、学名: Prunus mume)
バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。果実を利用する品種は「実梅」として扱われ、未熟なものは有毒であるものの、梅干などに加工して食用とされる。樹木全体と花は鑑賞の対象にもなり(花梅)、日本には花見や梅まつりが開かれる梅林や梅園が各地にある(月ヶ瀬梅林、偕楽園、吉野梅郷など)。枝や樹皮は染色にも使われる。
日本では6月6日が「 梅の日 」とされている。天文14年4月17日(旧暦、1545年6月6日)、賀茂神社の例祭に梅が献上された故事に由来する。

うめしごと
私もうめしごと、やってたりします。
梅干しだったり、梅酒だったり、ウメジュースだったり、ウメをたくさん見かけるとついついやってしまいます。ついつい、とは言いましたが、ウメの実のヘタの部分をひとつひとつ取るのってものすごく大変なんです。でも、やっぱりついついやってしまうんですよねー。

農林水産省もオススメてる?!

梅の季節到来!さっぱり梅酒や梅ジュースで暑い夏を乗り切ろう!
梅干しや梅酒、梅シロップ等様々な料理に使用される梅ですが、梅の旬は5月~7月とまさに今が旬です。
梅には食欲増進効果や疲労回復効果があり、夏バテしやすい暑い季節にはぴったりですよ。また、梅酒・梅ジュースを作るにはなくてはならない氷砂糖ですが、梅だけでなく様々なフルーツとも相性バツグンです!梅が苦手な方は、旬のブルーベリーやさくらんぼなどを使って果実酒やフルーツビネガー、暑い夏にむけてカキ氷用の手作りフルーツシロップづくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ウメはお役所のお墨付き?

ウメの漢字に「母」が入っている理由
ウメは漢字で「梅」。文字の中に「母」が入っています。これには理由があるそうです。

日本を代表する花木で、万葉集のなかでも萩に次いで、多く詠まれています。 ウメには災難を払う力があるとされていて、家の鬼門にウメを植える習慣があったそうです。 梅の字は「母」の字を含みますが、中国ではつわりのときに梅の実を食べる習慣があるそうです。
ウメの持つ独特の酸味が何か関係しているのでしょうか。妊婦とウメ、あまりイメージがありませんね。

ウメの主要な栄養素
ウメにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。

ウメ100gあたり
- エネルギー・・・・・・・・・・33 kcaL
- たんぱく質・・・・・・・・・・0.7 g
- 脂質・・・・・・・・・・・・・0.5 g
- 炭水化物・・・・・・・・・・・7.9 g
- ビタミンA(βカロテン当量)・・240 μg
- ビタミンB1・・・・・・・・・0.03 mg
- ビタミンB2・・・・・・・・・0.05 mg
- ビタミンB6・・・・・・・・・0.06 mg
- カリウム・・・・・・・・・・・240 mg
- 鉄・・・・・・・・・・・・・・0.6 mg
- 食物繊維・・・・・・・・・・・2.5 g

ウメの注目したい栄養素

有機酸(クエン酸、リンゴ酸)
クエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、不足しがちなカルシウムや鉄などのミネラルの吸収を助ける働きがあります。この働きを「キレート作用」と言います。疲労回復に効果が期待できる他、カルシウムや鉄の吸収を高めて貧血や骨粗鬆症を予防する効果があると言われています。βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、活性酸素から身体を守って免疫力を高める効果が期待できます。カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。塩分の摂りすぎやむくみを解消し、血圧を下げる効果が期待できます。

ウメの中身にリンゴ?!
ウメの中にはリンゴ酸が入っています。ところで、リンゴ酸って何でしょう?ウメと言えば酸っぱいですよね。ウメを食べた時に感じる酸味は、クエン酸と「リンゴ酸」です。

リンゴ酸(林檎酸、リンゴさん、malic acid)
ヒドロキシ酸に分類される有機化合物の一種。オキシコハク酸ともいう。リンゴ酸の和名は、リンゴから見つかったことに由来する。IUPAC置換命名法では 2-ヒドロキシブタン二酸 (2-hydroxybutanedioic acid) と表される。2位に光学中心を持ち、リンゴに多く含まれる異性体は (S)-(-)-L体 である。0.1% 水溶液の pH は 2.82。 リンゴ酸は2つの光学活性形態とラセミ混合物として存在する。ヨーロッパとアメリカで商業的に生産されている合成材料はラセミ混合物であり、リンゴや多くの他の果物や植物で発見されている天然材料は左回りである。
クエン酸(クエンさん、枸櫞酸、英: citric acid)
柑橘類などに含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸のひとつである。爽やかな酸味を持つことから食品添加物として多用される。枸櫞(くえん)とは漢名でマルブシュカン(シトロン)を指す。レモンをはじめ柑橘類に多く含まれていることからこの名がついた。柑橘類の酸味はクエン酸の味に因るものが多い。また、梅干しにも多量に含まれている。
ちなみにリンゴ酸の効果は
リンゴ酸
野菜や果実、梅干し、酢などに含まれる有機酸の一種。クエン酸回路に関わる成分。活性酸素を抑制して、炎症を抑える、神経や筋肉の緊張を緩めるといった作用がある。激しいスポーツをしたわけでもないのに体のあちこちが痛い、疲れる、ところが検査を受けても異常がない――。リンゴ酸には、このような線維筋痛症の症状を抑える働きがあるといわれている。マグネシウムとの併用が効果的で、リンゴ酸を1日1200㎎、マグネシウムを同300㎎程度摂取するといい。なお1200㎎のリンゴ酸は、リンゴ1個分のリンゴ酸量に等しい。
ウメの中の「リンゴ」はカラダによさそうです。

飛び梅
福岡には全国でも有名な「ウメ」があります、太宰府天満宮にある「飛梅」です。

太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
福岡県太宰府市宰府(さいふ)にある神社。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は梅紋である。菅原道真(菅原道真公、菅公)を祭神として祀る天満宮の一つ(天神様のお膝元)。初詣の際には九州はもとより日本全国から毎年200万人以上、年間にすると850万人以上[2]の参詣者がある。現在、京都の北野天満宮とともに全国天満宮の総本社とされ、また菅公の霊廟として篤く信仰されている。
飛梅

飛梅(とびうめ)
福岡県太宰府市宰府(旧・筑前国御笠郡太宰府村)にある太宰府天満宮の神木として知られる梅の木の名称である。

飛梅伝説(とびうめでんせつ)
昌泰4 年(901)、時の右大臣であった菅原道真は、藤原氏の陰謀により大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷されることとなりました。いよいよ故郷である都を離れる日、幼い頃より親しんできた紅梅殿(こうばいでん)の梅に、東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ
と詠いかけました。主人(道真)を慕った梅は、道真が大宰府に着くと、一夜のうちに道真の元へ飛んで来たといわれています。これが有名な飛梅伝説ですが、もうひとつ別なお話があります。伊勢国度会(わたらい)の社人である、白太夫という人物が、道真を慕っ て大宰府に下る折、都の道真の邸宅に立ち寄り、夫人の便りとともに庭の梅を根分けして持ってきたそうです。道真は都から取り寄せたことをふせて、「梅が飛んできた」ということにした、ともいわれています。飛梅は、もともと道真の配所であった榎社(えのきしゃ)にありましたが、太宰府天満宮の造営後、本殿横の現在の場所に移されました。
もちろん、私も太宰府には何度も行った事があります。
そして京都の菅原道真氏ゆかりの地にも行きました。
菅原 道真(すがわら の みちざね、承和12年6月25日〈845年8月1日〉- 延喜3年2月25日〈903年3月26日〉)
日本の平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家。参議・菅原是善の三男。官位は従二位・右大臣。贈正一位・太政大臣。忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて、寛平の治を支えた一人であり、醍醐朝では右大臣にまで上り詰めたが、藤原時平の讒言(昌泰の変)により、大宰府へ大宰員外帥として左遷され現地で没した。死後は怨霊になり、清涼殿落雷事件などで日本三大怨霊の一人として知られる。後に天満天神として信仰の対象となり、現在は学問の神様として親しまれる。太宰府天満宮の御墓所の上に本殿が造営されている。小倉百人一首では、菅家。

2024年はウメが不作
なんと、2024年の今年はウメが全国的に不作なんだそうです。

日本一の梅の産地、和歌山で梅不作の危機 3月にはひょう被害も
全国シェアの6割超を占める和歌山県産の梅が、2024年は記録的な不作に見舞われそうだ。県やJAなどによる24年産の梅の生育調査で、地域によっては実の数が過去10年の平均と比べて3割以下にとどまっており、不作だった20年産も下回るなど危機的な状況に陥っている。日本一の梅の産地で何が起きているのか。
県では毎年4月と5月、地域ごとに梅の着果状況を調べている。県日高振興局やJA紀州などでつくる「日高果樹技術者協議会」は4月15~18日、市町村別で全国1位の収穫量を誇るみなべ町など1市3町の計118園で主力品種の南高梅の生育状況を調査。同町を含む主産地の1枝あたりの実の数は平均2・1個で、過去10年の平均と比較して29%にとどまった。不作により県の全国シェアが58%に落ち込んだ20年は4・7個で、24年はその半分以下だ。
不作の一因として考えられるのが暖冬だ。20年産の不作に危機感を覚えた県果樹試験場うめ研究所は19年度が暖冬だったことに着目。20年12月から21年2月にかけ、ビニールで覆って人工的な暖冬状態を作った梅の木と何もしなかった木について開花との関連を比較。暖冬状態では雌しべが短かったりなくなったりする「不完全花」が多くなった。
23年12月から24年2月の気温は20年産の時よりも高く、不完全花は例年の2倍程度だった。同研究所の綱木海成研究員は「花が不完全だと受粉できず、必然的に実もならない」と不作の理由を説明する。
田辺市の山崎昂幸(たかゆき)さん(30)の梅農園「農家のやまさき」でも不完全花が多く見られたといい、梅の開花は例年より1カ月ほど早い1月末だった。山崎さんは「地域では1月に咲くと不作、3月に咲くと豊作と言われてきた。覚悟はしていたが予想以上に実がならない」と嘆き、収穫量は例年の2割ほどと見込む。例年なら4月から青梅の予約販売を受け付けていたが、24年は出荷量や価格が見通せないことから6月に先送りせざるを得ないという。
「何十年に1度クラスの記録的な不作」とされた20年産からわずか4年後に更なる不作となりそうで、山崎さんは「梅一本で今後もやっていけるか不安になる。温暖化を見据えて他の作物の栽培も考えていかないといけない」と話している。
みなべ町の梅干し製造会社「うめひかり」の広報担当者も「温暖化が止まらなければこの状況が毎年続くことになる。和歌山の梅業界にとっては危機的です」と訴える。同研究所も暑さに強い台湾の品種と南高梅を掛け合わせるなど品種改良の研究を進めているが、商品化には時間がかかるという。
加えて、県内の梅産地では3月にひょうの被害を受け、県によると約21億円の被害が出ている。日高果樹技術者協議会の担当者は「不作とひょうの被害のダブルパンチで梅農家にとっては厳しい状況。残っている実が順調に育ってくれるよう願うしかない」と話している。日本一の梅の産地、和歌山で梅不作の危機 3月にはひょう被害も | 毎日新聞
「収穫量は3分の1 今年は全くダメだった」暖冬で梅が不作 取引価格も1.6倍に
伝統的な保存食「梅干し」。これからの季節、熱中症予防にもなります。その原料となる梅の実が今年、記録的な不作となっていて、価格が高騰しています。
暖かい冬 花が咲かず
佐賀県伊万里市の伊万里梅園です。シーズンには約6500本の梅の花が咲き誇る西日本最大級の農園です。梅は2月に花が咲き、実をつけながら、成長していきます。今年は5月から収穫が始まりました。こちらで栽培している梅は3種類。カリカリ梅になる小梅(こうめ)梅酒などに使われる古城(こじろ)そして、肉厚の梅干しになる南高(なんこう)です。
「小梅の収穫量は去年と比べて3分の1。今年はダメ全くダメだった。消毒する時に見てまわったら、実がなってないところは全くなってない」
不作の最大の原因は暖冬です。梅は冬に5度以下の気温に700~800時間さらされると、花を咲かせます。
しかし、今年は暖冬の影響でうまく成長することが出来ず、メシベが短かったりなくなったりするなど、花が思うように咲きませんでした。そのため、梅の実ができず不作になってしまったということです。「収穫量は3分の1 今年は全くダメだった」暖冬で梅が不作 取引価格も1.6倍に | 福岡・佐賀のニュース|RKBオンライン (1ページ)

★Grrrrrrrrrr!(グォーーー)ポイント★

春が終わり夏が来る前に降る長雨をうめのあめと書いて梅雨と言いますね。ウメの実がなる時期の雨。2024年はウメの実の数は少ないようですが、どこかで見かけたら、うめしごと、挑戦してみてはいかがでしょうか。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。


