2019年1月7日。
門松を片付ける今日は松の内も最後、正月もそろそろおしまいです。
この日は「七草がゆ」を食べます。
私も昨年2018年もちゃんと頂きました。
今年は七草がゆの「栄養」についてみていきたいと思います。
まずは「おかゆ」です。
おかゆには炊き方によって
- お米から・・・・・炊きがゆ
- ご飯から・・・・・入れがゆ
と呼びます。
基本は炊きがゆ=お米から炊きます。
ちなみに、
- 重湯おもゆ・・・・・五分粥以上を作った時の上澄みの汁
- 雑炊ぞうすい・・・・ご飯にだし汁等を入れて炊き込んだもの
です。
おかゆは水の分量で種類が分かれていて
- 米1:水5・・・・・全粥 ・・・ふつうのおかゆ
- 米1:水7・・・・・七分粥・・・さらっとしたおかゆ
- 米1:水10・・・・五分粥・・・水っぽいおかゆ
- 米1:水20・・・・三分粥・・・かなり水っぽいおかゆ
と呼びます。
■メリット
おかゆは消化がよいのですぐに吸収できる点です。
病気、特に胃腸が弱っている時にお粥を食べるのはそのためです。
また食べると身体が温まり、免疫力も高まります。
■カロリー
ご飯よりもずっと減ります。
100gあたりで比べると
- ごはん・・・・・・・・・・・168 kcal
- 全粥 (米1:水5)・・・・71 kcal
- 七分粥(米1:水7)・・・・50 kcal
- 五分粥(米1:水10)・・・36 kcal
となります、
水分が増えればその分エネルギー量は下がる、という事ですね。
■栄養
ほぼ炭水化物です。
ということで今度は主役「七草」についてみていきましょう。
主な栄養成分と期待できる効果をまとめてみます。
■芹 (せり)
ビタミンA、ビタミンB2、カルシウム、鉄
:食欲増進、解熱、神経痛緩和、鎮静効果など
■薺 (なずな)
タンパク質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄
:利尿・解毒作用、腎臓・肝臓の調子を整える、高血圧予防
■御形 (ごぎょう)
タンパク質、ミネラル
:咳の予防、喉の痛みを抑える、風邪の予防
■繁縷 (はこべら)
タンパク質、鉄
:胃炎の緩和、胃腸を守る、痛みの緩和、利尿作用、止血作用
■仏の座(ほとけのざ)
抗酸化物質
:筋肉痛、打撲、高血圧予防
■菘 (すずな)
ビタミンC、βーカロテン、カルシウム
:胃腸の調子を整える、解熱
■蘿蔔 (すずしろ)
ビタミンA、ビタミンC、鉄、食物繊維
:胃腸の調子を整える、解熱
となっています。
ざっと見ても
胃腸を労り守る成分が多く含まれている
のがわかると思います。
というワケで私も頂きます↓
★ぶー!ポイント★
年末年始。
みなさん楽しく、美味しく過ごすことができましたか?
1年前の2018年の日記にも書きましたが、
七草粥はお正月が終わる合図です。
明日から、
「いつもどおり」
に戻しましょう★
食べ過ぎ飲み過ぎって人は
少しずつ取り戻すようにしていきましょう★
今年1年元気に健康で過ごせますように。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。