●と■。
あなたがいつも食べているお餅のカタチはどちらですか?
そんな話を「農林水産省」がウェブサイトで情報提供しています。
それがこちら↓
あなたのふるさとは●■どちらですか?
私の地元佐賀は●=丸餅です。
2019年、今年の正月に頂いたお雑煮はこんな感じ↓
わかりにくいですが丸餅、福岡もだいたい丸餅です。
●は主に西日本。
どうも京都発祥らしく物事が「角が取れて丸く」との意味を込めてだそうです。
■は主に東日本。
こちらは江戸発祥らしく武士が「相手を熨のす」こと、
そして一度にたくさん用意できることから
待たずに食べられるという点で江戸っ子に向いた、とか。
お餅の食べ方には色色バリエーションがあります。
先程の全国地図でも高松だけが「あんもち」と言って
あんこの入ったお餅をお雑煮にするそうです↓
お雑煮にしたり、あんこやきなこを使ったり、海苔を巻いたりと
色色な食べ方があるのもお餅の魅力です。
ところで、なぜお餅は焼くのでしょう。
カチカチになったお餅も焼くと柔らかくなるのでなぜでしょう。
お餅の原料は「もち米」です。
米の仲間です。
ちなみにご飯は「うるち米」という種類です。
どちらの米も主成分は「デンプン」です。
デンプンは炭水化物、つまり「ブドウ糖」です。
このブドウ糖がたくさんの鎖状や枝状に繋がってデンプンを形成しています。
ご飯などの
うるち米は
- 鎖状・・・20%
- 枝状・・・80%
で、一方お餅に使う
もち米は
- 鎖状・・・ほぼ0%
- 枝状・・・ほぼ100%
という違いがあります。
枝状の正体はアミロペクチンと言って粘り気の元になっています。
この枝状の構造の中に水分を蓄えているので
一見固くなってしまったお餅でも
焼く=温度を高めることで残った水分が出てくる
という仕組みなんだそうです。
参考:https://blogs.yahoo.co.jp/kagaku43/10320786.html
お餅はご飯に比べてカロリーが高い食材です。
先日の日記でお話しましたが以下に貼り付けておきます。
おもち、何個ぐらい食べますか?
1個?2個?3個?え???5個?
ではおもちのエネルギーを見てみましょう。
餅 (100g)・・・235kcal
ご飯 (100g)・・・168kcal
同じ量だとおもちの方がエネルギー量は高いです。
「もち米」を蒸して、杵でついているので「消化も良い」のがおもちなのです。
参考までに
一般的な大きさで
- 四角い切り餅1個が50gなので「2個分」
- 小さめの丸餅1個が34gなので「3個分」
が、だいたい100gになります。
ご飯100gは「子ども用もご飯茶碗1杯分」の量です。
普通のご飯茶碗は150g程度=252kcalですので
お餅で言えば
- 四角い切り餅(50g)なら「2個分」
- 小さめの丸餅(34g)なら「3個分」
と同じぐらいと言えます。
が、おもちを何もつけずそのまま食べる場合です。
↑これ、ほぼ同じ「エネルギー量」です。
お餅の方がペロッと食べられちゃいますよね。
食べやすいので
ついつい食べ過ぎてしまうので
お餅は太る、のです。
おモチだけに腹モチがいい、
と言われますが、
腹モチがいいのはそれだけ消化に時間がかかっている
とも言えます。
胃腸の調子がよくなかったりする時は
「大根おろし」
を一緒に食べるとよいです。
大根に含まれている消化酵素「アミラーゼ」は
デンプンを分解してくれるのでお餅の消化を助けてくれます。
「大根おろし餅」は理にかなった食べ方です。
引用元:からみ餅のレシピ・つくり方 | キッコーマン | ホームクッキング
★ぶー!ポイント★
お餅、美味しいですよね。
でもお餅は炭水化物、
お餅だけだと栄養が偏ってしまいます。
なので
野菜をたっぷり入れたお雑煮がオススメ。
温かなお雑煮で
心も身体も暖まりましょう★
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。