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2728食目「ビタミンとミネラルが不足している」糖尿病(=ダイアベティス)のある人

今週のお題「コーヒー」

今週のお題「感動するほどおいしかったもの」

「ビタミンとミネラルが不足している」糖尿病(=ダイアベティス)のある人【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

糖尿病の人はビタミンやミネラルが不足 「食の多様性」が糖尿病リスクを下げる 食事バランスを改善

「食の多様性」の高い人は糖尿病リスクが低い
さまざまな食品を食べており、食の多様性の高い人は、糖尿病リスクが低いことが、大規模な調査で確かめられた。研究は、シンガポール国立大学(NUS)などによるもの。全粒穀物・野菜・豆類・ナッツ類・果物など、加工度の低い植物性食品を食べており、加工肉や赤身肉を食べるのをひかえめにし、糖質が加えられた飲料やお菓子などもあまり食べていない人は、糖尿病リスクが低いことが分かった。研究グループは、シンガポールで実施されているコホート研究「シンガポール中国人健康調査」に参加した、45~74歳の中高年者4万5,511人を調査した。165種類の食品を5つの食品グループに分けて、参加者の食事スタイルと糖尿病の発症の関連について調べた。11年の追跡期間中に5,207人が糖尿病を発症した。その結果、さまざまな食品を食べており、食の多様性の高い人は、低い人に比べて、糖尿病リスクが16%から29%と大幅に低いことが分かった。白米を全粒穀物である玄米や全粒粉パンに置き換えると、糖尿病リスクは18%減少することや、逆に米を赤身肉や鶏肉に置き換えると、糖尿病リスクは最大で40%増加することなども示された。「さまざまな食品群から摂取することで、バランスのとれた健康的で質の高い食事を実現しやすくなります。食品の選択に対し注意を払うことが大切です」と、同大学公衆衛生学部のロブ ヴァン ダム教授は述べている。

食の多様性が高いとコレステロール値などが改善
日本人を対象とした調査でも、食の多様性が高いことはコレステロール値などの改善につながることが示された。研究グループは、徳島県で行われている就労者を対象とした食事と健康についての縦断研究に参加した、ベースラインで脂質異常症がなかった20~60歳の745人の男女を対象に調査した。その結果、食事の多様性の高い人は、穀類の摂取量が少なく、イモ類、緑黄色野菜、海藻、キノコ、豆類、魚、肉の摂取量が多いことや、とくに男性で身体活動量が多く、喫煙率が低い傾向があることが分かった。とくに食事の多様性の高い女性は、悪玉のLDLコレステロールや中性脂肪が低く、善玉のHDLコレステロールは高い傾向があることも分かった。「働いている人の食事の多様性が高いことは、とくに女性で良好な脂質プロファイルに関連することが示唆されました」と、研究者は述べている。

研究は、徳島大学医学部医科栄養学科の中本真理子氏らによるもの。研究成果は、「European Journal of Clinical Nutrition」に発表された。

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糖尿病(ダイアベティス)の食事カウンセリングと言えば「野菜を食べましょう」というイメージがあるかも知れません。特に「ベジ・ファースト」は有名ですね。

ベジ・ファースト=食事の一番最初に「野菜」を食べることで、その後の血糖値の急上昇を抑えることができる上、野菜に含まれる食物繊維が消化器官、特に腸内の環境を整えてくれることから、勧められることが多いのです。

しかし野菜に含まれているのは食物繊維だけではありません。各種ビタミンやミネラルも含んでいます。

ビタミンやミネラルという言葉は誰もが聞いたことがあるかも知れません。でも、ビタミンやミネラルって何でしょう?ここで確認してみましょう。

「ビタミンとミネラルが不足している」糖尿病(=ダイアベティス)のある人【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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ビタミン

ビタミン(ヴィタミン、ヸタミン; 英語: vitamin)

生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、その生物の体内で十分な量を合成できない炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称である(なお栄養素のうち無機物はミネラルである)。生物種によってビタミンとして働く物質は異なる。たとえばアスコルビン酸はヒトにはビタミン(ビタミンC)だが、多くの生物にはビタミンではない。ヒトのビタミンは13種が認められている。ビタミンは機能で分類され、物質名ではない。たとえばビタミンAはレチナール、レチノールなどからなる。ビタミンはほとんどの場合、生体内で十分量合成することができないので、主に食料から摂取される(一部は腸内細菌から供給される)。ビタミンが不足すると、疾病や成長障害が起こりうる(ビタミン欠乏症)。日本では厚生労働省が日本人の食事摂取基準によって各ビタミンの指標を定めており、摂取不足の回避を目的とする3種類の指標と、過剰摂取による健康障害の回避を目的とする指標、および生活習慣病の予防を目的とする指標から構成されている。

ビタミン - Wikipedia

ビタミンとは、生命を維持するために必要な栄養素で、体内でほとんど合成できないため、食品から摂取する必要があります。

ビタミンの特徴

  • 体内のさまざまな代謝に関わるため、不足すると欠乏症を引き起こす
  • 脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに大別される
  • 脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすいので、過剰症を起こす可能性がある
  • 水溶性ビタミンは熱に弱く、水に溶けやすいので、欠乏症になりやすい

ビタミンによる働き

  • 体内のさまざまな代謝に必要な酵素の働きを補う
  • 筋肉や神経、血行などからだの調子が悪い部分を修復したり、抵抗力をつけたりすることで、健康を保つ
  • 体内での三大栄養素の代謝を助ける

ビタミン摂取の注意点

  • 特定の食品ばかり食べたり、サプリメントなどの栄養補助食品を利用したりすると、その組み合わせによって、思いもよらずビタミンを過剰に摂ってしまうことがある
  • 摂取目安量や推奨量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によって、性別や年齢ごとに定められている

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ミネラル

ミネラル(mineral)

一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素である。無機質、灰分(かいぶん)などともいう。蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び五大栄養素の1つとして数えられる。日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められている。 しかし、技術の進歩によって、人体には亜鉛よりも多量のケイ素や銅よりも多量のルビジウムやストロンチウムが含まれていることが立証されていること、英語の「Mineral」は「鉱物」という意味で塩素やヨウ素などは含めにくいこと、必須微量元素であるかないかの立証は難しいこと、などの問題から厳密な定義はない。ヒトにとって13元素以外ですでに国際的に合意が形成されているイオウ(硫黄)・塩素・コバルトを除き、ニッケル・カドミウム・リチウム・ゲルマニウム・臭素・バナジウム・鉛・アルミニウム・フッ素・ホウ素・ヒ素など必須元素であるかの議論が行われている。
生物の種類や性別、成長段階によって必要な種類や量は異なる。すべての要素は適度な量を摂ることが良く、欠乏症だけでなく過剰摂取も病気の原因ともなる。 ミネラルは人の体内で作ることはできないため、毎日の食事から摂取する必要がある。

ミネラル - Wikipedia

ミネラルとは、生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外の元素の総称で、無機質とも呼ばれます。ビタミンとともに五大栄養素のひとつと数えられ、体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。

ミネラルの働き

  • 骨や歯などの身体の構成成分となる
  • 体液に溶けてpH・浸透圧を調整する
  • 神経・筋肉の興奮性の調整をする
  • 酵素の構成成分となる

ミネラルの種類

(多量ミネラル)

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン
  • など

(微量ミネラル)

  • 亜鉛
  • マンガン
  • ヨウ素
  • セレン
  • クロム
  • モリブデン
  • など

ミネラルの摂取

ミネラルは不足すると欠乏症やさまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります

ミネラルは互いに吸収や働きに影響をあたえ合うことがあるため、バランスよく摂ることが求められます

普段の食事で補うのが難しい場合には、サプリメントなどの栄養補助食品を活用するのも一つの方法です

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そしてこんな内容も↓

2型糖尿病の人の61%はビタミンDが不足 マグネシウムなども

調査の結果、ビタミンやミネラルのうち、ビタミンDが不足している患者が61%と多く、さらにマグネシウムが不足している患者が42%、鉄分が不足している患者が28%、ビタミンB12が不足している患者が22%に上ることが示された。
とくにメトホルミンを服用している患者では、27%でビタミンB12が不足していることも分かった。

対象となった研究の多くは横断的研究であり、微量栄養素の不足と血糖管理の不良の関連について、因果関係を立証するのは難しいものの、ビタミンとミネラルなどの微量栄養素は、グルコース代謝やインスリンシグナル伝達経路に影響を及ぼし、2型糖尿病の予防や改善で重要な役割を果たしている可能性があるという。

「2型糖尿病の方の食事療法では、食事全体のエネルギー摂取量と、炭水化物・タンパク質・糖質という3大栄養素の摂取が重視される傾向があります」と、同研究所の研究員であるシェーン マコーリフ氏は述べている。

「今回の研究では、いくつかの微量栄養素が不足していることは、糖尿病リスクが高いことと関連していることが示されました。食事では多様な食品を食べて、必要や栄養素を過不足なく摂取し、栄養バランスを良好にすることが大切です」としている。

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★にょろにょろポイント★

「ビタミンとミネラルが不足している」糖尿病(=ダイアベティス)のある人【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門二田哲博クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

食事療法というとつい「カロリー」に注目してしまいがちです。それは間違いではありません。が、ビタミンやミネラルも意識する必要があります。ビタミンやミネラルはどちらかというと、食事から得たエネルギーや身体をつくるタンパク質などの材料をより効率良く体内で利用する助けをする栄養素、なのです。つまり、ビタミンやミネラルは「身体の調子を整える栄養素」なのです。

ビタミンやミネラルは野菜だけでなく果物にも多く含まれています。

 

と、なかなか難しいなーという人も多いかも知れません。そんな時は管理栄養士や糖尿病専門医に相談してみてください。今のあなたの身体の様子や調子に合わせたアドバイスや提案を頂けるはずです。ぜひ!

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。