うめしごと第二弾は梅ジャムです。
ーーー梅ジャム?と聞いて、
を思い浮かべた人、今はもう製造中止になっているって知っていますか?駄菓子の元祖梅ジャムは2017年に製造元が廃業となって今ではもう手に入れることはできなくなっているそうです。
梅の花本舗(うめのはなほんぽ)
東京都荒川区で昭和中期からジャムを製造・販売した企業。2017年12月20日に廃業。
元祖梅ジャムを製造したいたのは梅の花本舗。記事を見つけましたので紹介します。
去年の暮れ限りで生産を終了した「梅ジャム」を 考案し、70年間作り続けた男性のストーリー
戦後間もなく発売され、ミルクせんべいなどに塗って食べる「梅ジャム」。駄菓子の定番として長く愛されてきましたが、去年の暮れに生産を終了したことが伝わると、惜しむ声が殺到しました。この「梅ジャム」を考案し、終戦直後から70年間、東京・荒川区にある自宅兼工場でずっと生産を続けてきたのが、梅の花本舗社長・高林博文さん・87歳 です。「さすがにこの年になると、体が言うことを聞かなくなって…70年で一区切り付けました」14歳のときに終戦を迎えた高林さん。疎開先の富山から、生まれ育った荒川区に戻ってくると、空襲で家は焼け、バラックで作った家で、家族は細々と生活していました。高林さんのお父さんは薬を作る仕事をしていましたが、終戦直後は仕事がなく、高林さんは少しでも家計を助けようと、自転車で浦安まで魚を仕入れに行き、ヤミ市で売ったこともありました。「ぼうず、ショバ代払ったのか?」と額を蹴られ、血を流して家に帰ったことも。そんなある日、父親の友人が家に来て「リンゴの粉が手に入るんだが、これで商売をしないか?」と持ちかけてきました。その話を横で聞いていた高林さんは、いいアイデアを思い付きました。「それ、僕に売らせてくれませんか?」高林さんはリンゴの粉を紙で包み、麦わらのストローを付けて、当時街なかに増えてきた紙芝居屋さんに卸すと、これが大当たり。そのうち、仲良くなった紙芝居屋さんから、こんな相談を受けました。
「ミルクせんべいに、ソースを塗って売ってるんだけど、他に塗るものってないかな?」そこで高林さんが思い付いたのが、乾物屋さんで売られていた「梅肉」でした。見映えの悪い梅干の種を抜いた「くず梅」と呼ばれる梅肉を安く譲ってもらい、それでジャムを作ろうと考えたのです。そのままではしょっぱすぎるため、水を加え、甘味料や小麦粉を入れて、電気コンロで煮詰め、樽に入れて一晩かき回し、2、3日かけて冷ます……何度も材料の配分を変え、研究に研究を重ねて、昭和22年秋、ついに「梅ジャム」が完成。
「あの頃の子どもたちは、よく外で遊んでいたから、塩分が欲しくなるんです」 …「梅ジャム」は大ヒット。このとき、高林さんは16歳でした。その後、世の中に娯楽が増えてくると、紙芝居は衰退していきましたが、代わって増えてきたのが駄菓子屋さんでした。時代の波を読むのがうまい高林さんは「梅ジャム」を小さな袋に詰めて、駄菓子屋さんに卸し、1個5円で売り始めるとこれも大ヒット。パッケージのデザインも高林さんが考えました。昭和40年代に一度だけ5円から10円に値上げしましたが、以後ずっと値段は据え置き。それは「梅ジャム」の製造を、高林さんがたった一人でやっていたからこそできたことでした。仕入れた梅の状態や、季節によっても味が変わるため、必ず味見をして微調整。完成した梅ジャムを毎日、奥さんと一緒に袋詰めする日々を何十年も続けた高林さん。長年、充填機を踏み続けたため、ヒザと股関節を痛め、いまは人工関節が入っています。
「息子が二人いるんですが、一切、梅ジャムの仕事は手伝わせませんでした。私が自分で梅ジャムを生みだしたように『お前たちも自分の力で、道を切り拓け』と言ったんです」そのため後継者はおらず、同じ味を維持するのは高林さんでないと不可能なため、「梅ジャム」はいま出回っている分を最後に、もう二度と味わうことはできなくなりました。「『事業を譲ってほしい』という声をたくさんいただいたんですが、今のご時世では、とても採算が合わないと思います。70年間、精一杯やりましたし、悔いはありません」高林さんに。この70年間で、忘れられない出来事を伺うと、目を潤ませながらこう語ってくれました。
「めったに褒めてくれなかった父が、亡くなる間際に、『お前はよくやった』と褒めてくれたことですね。あの言葉が、私の梅ジャム人生を支えてくれたんです」
上記のサイトへ行くと様々な画像を見ることができます。
私はあまり食べた記憶はないのですが、「梅ジャム」で検索すると出てきたので気になって読んでしまいました。高木さんが紆余曲折の中産み出したのが梅ジャムだったんですね。
他にもたくさんのサイトで取り上げられているのを見かけました。
私の梅ジャムは甘酸っぱいですが、それ程のストーリーはありません。祖母や母が当たり前のようにやっていたうめしごとを小さい頃から眺めたり手伝っていたことからなんとなく私も毎年やるようになりました。
さて、梅ジャムを作っていきます。
前回の梅シロップ時使った青梅ではなく、もう少し熟した黄色いものを使います。
実だけを取ります。
梅の実果肉?と、砂糖。
一緒にして煮込みます。
出来ました。
瓶に詰めたら3つ分になりました。キレイですねー★美しい橙色です。
100 gあたり
梅ジャム
カロリー・・・・・・・162kcaL
ビタミンE
銅
前回の梅シロップより若干ですがカロリーが下がっていますが、それでもやっぱり高め、ですね。
そもそも食材としてのオリジナルの梅自体は100gあたり約29kcaLとエネルギー量が低いのですが、前回同様たくさんの砂糖を使いますので、高カロリーになります。ジャムは果物+砂糖なのです。美味しいからと言って食べ過ぎには注意したいです。
一応、一般的な梅ジャムの作り方はこちら↓
★モゥー!ポイント★
トーストやヨーグルトにのっけて食べると美味しいです。よく『ジャムとかはカロリーが高いから食べちゃダメですよね?』と聞かれます。確かにたくさんの砂糖を使うシロップやジャムは高カロリーです。でも、高カロリーだとちゃんと知っているのであれば、1回にどばどばっとたくさん使ったりはしないですよね?だから食べてもいいんです、ただし、ちゃんと量や回数に気をつければ、です。梅の季節です、梅を使ったものは旬です。愉しみましょう★
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。