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1055食目「コーラを毎日10缶1ヶ月飲み続けた男」10 Cokes a Day - YouTube

「コーラを毎日10缶1ヶ月飲み続けた男」10 Cokes a Day - YouTube【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

コカ・コーラ、飲みますか?

どれくらい飲みますか?年に1度?月に1本?週に1度?1日1本? 毎日1本は多いって感じますか?ところがとんでもない挑戦をした人の記録がYouTubeにアップされています。

 

アメリカのロサンジェルスの住むジョージ・プライアー氏(50歳)は、缶入りのコーラをなんと毎日10缶、それを1ヶ月間続けるという挑戦を行いました。

↑ジョージ・プライヤー氏本人

 

缶コーラ10本=約1,400kcaLに相当します。これを砂糖に換算するなら390 gになります。

ーーーさすがアメリカ人!!!

ーーーどれだけコーラが好きなんだっ!!!

いいえ、実はジョージさんはコーラがそれほど大好き!な訳ではなかったそうです。むしろ、食事、特に糖質の摂り過ぎに注意して、運動も欠かさずジムに通い適度にスポーツで身体を動かし、自分の身体を意識して健康には気をつけていたそうです。挑戦する前のジョージさんの身体は判っている数値で

  • 体重  78.9 kg
  • 体脂肪 9.4%
  • 血圧  129 - 77 mmHg

というどちらかというと筋肉質なイメージの数値でした。

f:id:kozonoayumi2018:20200917101046j:plain

↑ジョージさんが実際の飲んだコーラの空き缶

 

そんなジョージさんは普段の生活は変えずに、ただ毎日10缶のコーラ=1,400kcaLを30日間飲み続けることをプラスしたそうです。それまでの生活を変えずにコーラだけを足す。つまり、コーラがどのような影響を及ぼすのかを自身の身体で試そうというチャレンジです。

 

その結果がこちらの画像です↓

f:id:kozonoayumi2018:20200917101042j:plain

↑画面左:コーラチャレンジ前 画面右:30日後のジョージさん

 

一目瞭然。筋肉質な身体が一変してしまいました。数値も

  • 体重  78.9 kgーーーーー→89.3 kg(+10.4 kg)
  • 体脂肪 9.4%ーーーーーー→15.3% (+5.9%)
  • 血圧  129 - 77 mmHgー→145 - 96 mmHg

と明らかに変化したそうです。

 

注目すべきは観て判る身体の変化だけではない点です。実験終了後にジョージさんは『最初はイヤイヤ飲んでいたけど、終盤は身体がコーラを求めるようになるのを感じた』と話しています。

さらにジョージさんは『子供たちはコーラを飲むべきではありません。同時に “オーガニック” とか “ナチュラル” と言われるジュース類も飲むべきではないでしょう。あれも砂糖です。そればかりを飲ませてはいけません』とコメントを残しています。

 

実験の模様はYouTubeにアップされています↓

 

なお、ジョージさんの挑戦はこれだけで終わらず、なんとダイエットコークでも1日10缶×30日間チャレンジを行ったそうです!

気になる結果は、というとコカ・コーラとは違って数値に大きな乱れや変化は見当たらなかったそうです! 

 

ところでコカ・コーラの成分ってどんなものなのでしょう。調べてみると、

「コーラを毎日10缶1ヶ月飲み続けた男」10 Cokes a Day - YouTube【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

コカ・コーラ 

(分量 100 g = 100mL あたり)

カロリー    45 kcaL

脂質      0 g

コレステロール 0 mg

ナトリウム   2 mg

炭水化物    11 g

タンパク質   0.1 g

ビタミンC   0 mg

カルシウム   2 mg

鉄       0 mg

ビタミンD   0 µg

マグネシウム  1 mg

コーラ (飲料) - Wikipedia

でした。

ーーー45 kcaL???意外と少なくない?

45 kcaLなのは100mLの場合です。商品としてよく見かけるサイズで換算すると、

  • 上記の写真のようなプルタブタイプは250mLなので112.5 kcaL。
  • 自販機で買えるキャップ型のタイプは300mLなので135 kcaL。
  • コンビニで買えるペットボトルタイプは350mLなので157.5 kcaL。
  • (他のサイズはこちら

となります。日本コカ・コーラ社のサイトに以下のような頁があります。

「コカ・コーラ」のカロリーはどのくらいですか?

「コカ・コーラ」は100ml当り45kcal、コップ1杯を200mlと計算すると90kcalになります。このエネルギーをおやつと比べてみましょう。

【おやつのエネルギー】
100%オレンジジュース(200g)84kcal
ショートケーキ1個(100g)344kcal
チョコレート1/2枚(30g)180kcal
大福もち1個(70g)165kcal
みかん中1個(100g)45kcal
参考:「五訂食品成分表」

コカ・コーラのカロリー(kcal)|日本コカ・コーラ お客様相談室

とあります。

ーーー思っていたよりカロリー高くはないんじゃない?! 

そうかも知れません、が、それはカロリーだけを比較し観ている場合です。前出の通り、コカ・コーラには栄養素と呼べるものはおおよそ入っていません。たとえば、同じカロリー果汁100%の果物や野菜ジュースを飲んだ場合、ビタミンやミネラルを補給することができます。大事なのはカロリー単体で観るのではなく、栄養素全体で考えること、です。 

このチャレンジに対してコカ・コーラ社は『肥満は、食事と飲み物から摂取される総カロリーに起因します。健康的な体重を維持する唯一証明された方法は、運動などを交えてカロリーのバランスを取ることです。肥満は複雑な問題であり、1種類の食事や飲み物を取り上げて解決できるものではありません。』とコメントしているそうです。

まさに、飲食、つまり食事は偏りをなくして、色々な食材から様々な栄養を摂ることが望ましいのです。

 

最後にこちらの記事を紹介します↓

 糖類の多い甘い飲み物を1日1杯飲むだけで、糖尿病や心臓病のリスクが上昇


 ジュースやコーラ、加糖コーヒーなどの甘い高カロリー飲料は、たまに飲むのは良いが、毎日飲むのは避けた方が良さそうだ。
 米カリフォルニア州の研究によると、果糖やブドウ糖、ショ糖などの単糖類の入った甘い飲み物を毎日飲み続けると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなることがある。
 低カロリー甘味料であれば、肥満や糖尿病の検査値を悪化させないという研究も発表された。

 

 

★ちゅー!ポイント★

コカ・コーラを飲んではいけません!と言っているのではありません。コーラに限らず、偏った飲食=食事は健康的な身体の人をたった1ヶ月でこれだけ変化させてしまう、という事をお伝えしたかったのです。普通に生活していれば1日に10缶のコーラを飲むことはないと思います。でも、朝昼晩の3回で3缶飲んでいる人はいるかも知れません。口にしたものは必ず身体に影響を及ぼすということを意識して欲しくてジョージさんのチャレンジを紹介しました。なお、くれぐれもジョージさんの真似をしないように。。。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。