今週のお題「自由研究」
最近は雨ばかりでそれ程猛暑って感じじゃない8月後半ですね。でも、今月に始まった頃、2021年8月4日には
- 新潟県新潟市秋葉区・・・39.2度
- 山梨県甲府市勝沼・・・・38.5度
- 島根県出雲市・・・・・・38.2度
を記録。これ、人間だったら大変な体温です!今すぐ病院へレベルです!
ちなみに歴代の最高気温はというと、
1位 静岡県浜松 41.1度(2020年8月17日)
1位 埼玉県熊谷 41.1度(2018年7月23日)
3位 岐阜県美濃 41.0度(2018年8月8日)
3位 岐阜県金山 41.0度(2018年8月6日)
3位 高知県江川崎 41.0度(2013年8月12日)
となっています。
最近では各種メディアでも頻繁に熱中症対策が叫ばれています。それもそのはずで、
総務省消防庁報告データによると、全国で6月から9月の期間に、熱中症で救急搬送された方は、暑い夏と な っ た 2 0 1 0 年 は 5 6 , 1 1 9 人 、2 0 1 3 年 は 5 8 , 7 2 9 人 で 、年 齢 層 別 で は 6 5 歳 以 上 の 高 齢 者 が 最 も 多 く 、2 0 1 3 ~ 2017年は全体の46 ~ 50%で推移しています
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-3.pdf
↑少し古いデータですが、熱中症で救急搬送された人は毎年5.5万人を超えています。ちなみに昨年2020年は6.5万人なんだそうです。
小まめな水分補給や適度な休憩、涼しいところにいる、十分な睡眠を取る、しっかり食べるなど、熱中症には注意が必要です。最近では、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止もあって、外出する機会は以前と比べてずいぶん減っているとは思いますが、全く外に出ないわけにもいきません。
外出時にはマスクと、帽子と、そして風通しのよい涼しい服。ですが、アナタは何色の服を着て暑い夏の日に出かけますか?
実は着ている服の色で体感温度も大きく変化するそうなんです。しかも9種類の色で実際に太陽の直射日光を受けて表面温度を測った実験をしたそうです!
熱中症予防に効果的な服の色は?
表面温度は20℃の差連日猛暑が続いています。外出時にはマスクの着用が求められるため、熱中症に気をつけなければなりません。もし、服の色を選ぶだけで熱中症の予防ができるとしたら、試したい人が多いのではないでしょうか。どんな服の色が熱中症予防に効果的なのか、その理由はなぜか、国立環境研究所・上席研究員の一ノ瀬俊明さんに伺いました。
なぜ服の色によって表面温度が変わるのか
まず、太陽の光と物の色との関係を、一ノ瀬さんはこう語ります。「太陽からはさまざまな放射エネルギーが地表に届きますが、目に見える可視光線と、目には見えませんが少しだけ波長の長い近赤外線の割合が高くなっています。植物の葉が緑に見えるのは、緑の光に対応した波長帯の放射エネルギーが多く反射されるためです。白い物体の表面ではほとんどすべての光に対応した波長帯が反射され、黒い物体では波長帯の多くが吸収されてしまいます」(一ノ瀬さん)物体は色によって、太陽から放射されたエネルギーを反射する率が異なる、というのです。反射されなかった放射エネルギーは、吸収されて熱にかわります。そのため、白や黄色など反射率が大きい色の物体ほど、熱を持ちにくいのです。「熱中症のリスクを減らすには、反射率が高く熱を持ちにくい服の色を選ばなければなりません」(一ノ瀬さん)猛暑を乗り切るための服の色選び
では、服の色によってどれくらい温度差が出るのでしょうか。一ノ瀬さんたちは夏の炎天下、色の異なる同素材のポロシャツ9枚を屋外に並べ、表面温度の経時変化を比較する実験を行っています。近年の実験結果を教えていただきました。「風がほとんどない気温30℃の屋外で実験したところ、5分間日光に当てただけでシャツの表面温度は大きく変わりました。白色のシャツが気温と同じ30℃なのに対し、黒色や深緑色のシャツは50℃を超え、その差が20℃以上になったのです。子どもや高齢者が真夏に外出するときは、着せてあげる服の色に注意する必要があります」(一ノ瀬さん)9色の温度差は、どのような順番になったのでしょうか。「白、黄色がいちばん低く、少し高いのがグレー、赤でした。紫、青が次に高くなり、緑、深緑、黒がいちばん高温のグループを形成しました」(一ノ瀬さん)熱中症対策にはこまめな水分の補給などさまざまな方法がありますが、外へ着ていく服の選び方でも熱中症対策になることがよくわかります。気温が上がることが確実な日は黒い服の色を避け、安全な白いシャツを着て出かけましょう。「白いシャツは汚れやすいから嫌だという人は、反射率が比較的高い黄色、グレー、赤色のシャツをお勧めします」(一ノ瀬さん)紫外線を避けるには黒い色の服がいいとされますが、熱中症を避けるには白い色の服がいいようです。
↑この実験結果を色で並べ直してみると↓
表面温度が低かった順で
白→黄→灰→赤→紫→青→緑→深緑→黒
となったそうです。
白は涼しい、黒は暑いのは何となく体験上知っている人も多いと思いますが、見るからに暑そうな「赤」が意外と涼しく?、草原のイメージの「緑」が意外と暑い?のにビックリしました。それ以上に、たった5分太陽の下にいるだけで15度も違うってスゴいですね。今回の実験はポロシャツだったので、他の生地だとどんな結果がでるのでしょう。サーモグラフィは持っていなくても、誰か「夏休みの自由研究」でやってくれないかなー(他力本願)。いずれにせよ、やはり「夏は白」最強ですね★
★モゥー!ポイント★
同じ白でもわんちゃんはあまり関係ないようです。そもそも炎天下で散歩しているわんちゃんはいないですもんね。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。