年末年始を利用して温泉宿に泊まるという人も多いのではないでしょうか。
寒い時期のお風呂、身体の芯まで温まって1日の疲れを癒やしてくれます。お家のお風呂も気持ちがよいのですが、温泉ならさらに気持ちよさは何倍にもなります★ 私も温泉大好きです★2021年は鹿児島の温泉にちゃぽんっと浸かりました。
ところで温泉と言えば宿、旅館ですが、部屋に案内された時、必ずあるのがこちら↓
お茶とお菓子、です。よくその土地の銘菓などを用意して頂いているのでちょっとした楽しみ？だったりするのですが、実はこのお茶とお菓子には「大事な意味」があるってご存知でしょうか。最近twitterで話題になっていました↓
温泉で最初に出てくるお菓子とお茶は「血糖値低下したまま温泉に入って倒れる」「水分不足で温泉に入って倒れる」人が古来からいたのでそれを防止するための措置だから「宿についたらお風呂の前にお菓子食べてお茶飲んでね！」と元ホテルマンに言われた朝でした！みんなお菓子食べてお茶飲んでね！
— bubudog＠コミケ1日目西い 01b (@bu_budog) 2021年12月7日
bubudog＠コミケ1日目西い 01b
@bu_budog
温泉で最初に出てくるお菓子とお茶は「血糖値低下したまま温泉に入って倒れる」「水分不足で温泉に入って倒れる」人が古来からいたのでそれを防止するための措置だから「宿についたらお風呂の前にお菓子食べてお茶飲んでね！」と元ホテルマンに言われた朝でした！みんなお菓子食べてお茶飲んでね！
「血糖値低下したまま温泉に入って倒れる」「水分不足で温泉に入って倒れる」のを防止するという大切な意味が含まれていたのです。
温泉に行く時、長時間移動することが多いと思います。
クルマで行く場合でも、
電車で行く場合でも、長時間椅子に座っています。移動って何もしていないのに疲れるってこと誰もが経験しているのではないでしょうか。ドライバーならなおさらです。
で、ようやく目的地周辺に到着。するとできる限り観光したくなりますよね。
そして宿に戻って、お待ちかねの温泉。疲れていればいる程、温泉が染みます。
誰もが経験したことのある温泉旅行のパターンですよね。でも、こうしてよく考えてみると、身体は疲れていて、食事や水分補給も不規則、いつもとは全然違った行動をしていることに気づくはずです。「旅行」という非日常のウキウキな気分が大きくて、身体の様子に鈍感になってしまうのです。
特に糖尿病のある人にはこちら↓をぜひ読んで頂きたいです！
お風呂に潜むリスク
脱衣室
裸になると皮膚温が下がり、末梢血管が収縮して血圧が上がります。
浴槽
浴槽に入ると温熱効果で血管が拡張し、血圧が下がります。水中では水深1cmにつき1g/cm2 の水圧がかかります。この圧力で静脈やリンパ管から心臓に戻る血液が増え、心臓や肺に負担がかかります。長時間、高温のお風呂に入ると、発汗により脱水や熱中症になります。
出浴時
お風呂から上がると血管が拡張していたのに加え、水圧がなくなることで起立性低血圧を起こしやすく、転倒・失神の原因になります。
その他
入浴では10分間に30～40キロカロリーのエネルギーが消費されると言われています。血糖値を下げる薬を使っている人は低血糖を起こすことがあります。また、アルコールによる血圧低下で眠くなり、事故に繋がることもあります。
ヒートショックはかなり危険です！
と、ここまでは何だか怖い話ばかりしてきましたが、もちろんそれだけではありません。温泉が身体によいという研究もあります↓
湯船に浸かることにより心血管リスク因子を改善できる可能性があるという研究発表もあります↓
性別、年齢、BMI、インスリンや経口血糖降下薬の使用状況を考慮した重回帰分析の結果、入浴頻度は2型糖尿病患者におけるHbA1cの重要な決定因子であった。さらに、入浴頻度はBMIや拡張期血圧の決定因子でもあった。
本研究の結果より、湯船に浸かり温まる習慣によって、2型糖尿病患者の心血管リスク因子を改善できる可能性が示された。勝山氏は、横断研究の性質上、本研究は入浴と2型糖尿病との因果関係を示すものではなく、今後さらなる前向き研究が必要としつつ「入浴は2型糖尿病の療養指導の選択肢の1つになり得るのではないか」と結論した。
★モゥー！ポイント★
身体によいと注目の温泉。せっかくよい温泉を気持ちが高ぶって台無しにしないように、気をつけましょう。
地元銘菓のお茶菓子はまるで「試食」。美味しかったら間違いなく「お土産」メンバー入りです★
ーーー「低血糖怖いから」と言ってたくさん温泉まんじゅうなどを食べ過ぎないように！
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
