2月10日はフキノトウの日。
ふ(=2)きのとう(=10)のゴロ合わせで、平成5年に宮城県古川市の特産品を販売する「ふるさとプラザ」が提唱したのがはじまりです。今のところ、あまり世間に認知されている記念日とは言いがたく、またふきのとうを単体でPRするにも限度があります。しかし、物は考えようで、春の食材を売り込むのには非常に使い勝手の良い記念日になることでしょう。ふきのとうは山菜の中でも一番早くに芽吹くトップバッター的存在です。まだ寒さ厳しい時期ですが、春がそこまできているというイメージ作りに2月10日は絶好のポジションです。また日を追うごとに、他の山菜類も徐々に出回りだします。春をイメージさせる野菜の記念日はこの近くにはありませんので、この日をキッカケに青果物売り場を春物にシフトにするとともに、山菜全般のPRに役立てるのが効果的であるとおすすめ致します。
確かにフキノトウの日とはなかなか思わないですし、知っている人も少ないのではないでしょうか。そもそもフキノトウを見ることも殆どないですしね。
フキノトウ
フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗、学名:Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim.)
キク科フキ属の多年草、雌雄異株。早春の花茎をフキノトウ(蕗の薹)という。山野に生える春の山菜としてよく知られ、地下茎から多くの葉柄を立てて、一部が切れた円い大型の葉をつける。
フキノトウはフキの花茎かけいのことです。また漢字で書くと「蕗の薹」となります。ちなみに成長したフキはこんな感じです↓
で、私たちが食卓で見かけるのはこの茎の部分です↓
フキノトウの薹って何?
この「薹」という言葉は
アブラナやフキなどの花軸や花茎。
という意味があるそうです。専用の言葉なんですね。それにしても難しい字です、小さくて見えない人はこちら↓
「薹」を使う慣用句として「薹がたつ」という言葉があります、
とうが立った
読み方:とうがたった
別表記:薹が立った、トウが立った主に女性の、年季が入って瑞々しさの失われたさま、年頃を過ぎてしまった様子を形容する表現。「とうが立つ」とは、茎が食べられる野菜が成長してしまって不味くなること、食べるによい頃合いを過ぎることを意味する語。
薹が立つ=成長してしまうと、美味しくなくなるから、旬のうちに食べようという意味、まさにフキノトウを食べた人の感想から生まれた言葉ですね。
真っ白な雪で覆われた大地から一生懸命顔を覗かせるフキノトウって頑張ってるなって思っちゃいますよね。
見つけた!食べた!
フキノトウを見つけました。
おひたしにしてみました。ほんのり春の味がしました。
★がぉー!ポイント★
まだまだ2月で寒い日が続きますが、それも1ヶ月経てば徐々に春の兆しを感じるようになります。フキノトウは今が旬。ぜひ見つけたら味わってみてください。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。