今週のお題「日記の書き方」
2022年12月10日土曜日。今日は講演会で出張、昼前にはクリニックを出ました。
博多駅から新幹線で、
岡山、そして
相生駅で下車。
相生駅(あいおいえき)
兵庫県相生市本郷町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。事務管コードは▲610623[4]。
乗り入れ路線
山陽新幹線、在来線における当駅の所属線 である山陽本線、当駅を起点とする赤穂線の合計3路線が乗り入れている。2021年3月現在、赤穂線は山陽本線の姫路方面と運用が一体化されており、全列車が同方面へ直通している一方、日中の山陽本線上郡方面からの列車は当駅で折り返す。
相生に来たのは初めてです。
第44回赤穂糖尿病勉強会
一般講演
座長 高原 典子 先生(赤穂市民病院 診療部長 内科部長)
高原 典子 先生は日本糖尿病学会のサイトでも紹介されているほどご高名な先生です。
「糖尿病療養チームにおける薬剤師の役割とシックデイについて」
演者 青田 真奈 先生(赤穂市民病院 薬剤師)「isCGM(リブレ)導入に際しての実際のところ」
演者 小畑 利之 先生(おばた内科・糖尿病クリニック院長)
特別講演
座長 正木 善告 先生(正木医院 院長)
私は特別講演を担当させて頂きました。
「適材適食~サルコペニアを防ぐ栄養指導のコツ~ 」
講演内でご質問頂いたことについて補足も含めて要点を記載します。
問 タンパク質20gと食品20gは異なるのか?
肉や魚にはたくさんのタンパク質が含まれていますが、肉や魚を100g食べたからと言って、100gのタンパク質を得られる訳ではありません。肉や魚100gであればだいたい17g〜20g程度のタンパク質しか含まれていません。なので、タンパク質を100g摂るために肉や魚を食べるのであれば500g程度摂取する必要があります。実際には本日の講演でお話した通り男性60g、女性50gが推奨とされています。それらを1食で賄うのではなく、3食の中で満たしていくことが大切です。一方で朝食や昼食で肉や魚を食べている人が少ないというアンケート結果からも、肉や魚だけでなくいろいろな食材を組み合わせて食べることが大事だと思います。肉や魚以外にもダイズなどタンパク質を含む食材は他にもあるからです。そしてタンパク質以外の栄養素を摂るという視点からも様々な食材を摂ることは大変有効です。問 管理栄養士としてプロテインの利用はどのように対応している?
高齢者の場合、口腔環境が優れず咀嚼が難しくなり、つまり肉が食べにくくなりつい避けてしまうということから、タンパク質摂取が少なくなっているケースもあります。そのような場合は咀嚼しなくても比較的タンパク質が摂れるもの、例えば牛乳や豆乳などを勧めるようにしています。患者自身がプロテインを希望する場合には、まず製品を具体的に確認します。製品によっては糖質が多いタイプもあるのでチェックが必要です。また希望が叶えられるかの体調のチェックも行っています。
私に引き続き、二田哲博クリニック姪浜院長 下野大が講演をさせて頂きました。
「糖尿病治療最新の話題」
下野 大
パネルディスカッション
糖尿病療養指導における注意点~ 各職種の立場から~
司会 高原 典子 先生(赤穂市民病院 診療部長 内科部長)
講演後、高原 典子先生が司会、演者全員がパネラーとなってディスカッションが行われました。
パネルディスカッションの時に私が担当した回答について補足を含め、以下に記載します。
自炊が難しい患者さんへの栄養指導
問 独居で自炊が難しい高齢の患者さんへの食事内容が炭水化物(パンやおにぎり)に偏りがちです。どのように指導すべきでしょうか。
まずは生活環境を確認します。どんなに良いアドバイスをしたとしても、その患者さんに適さない、実行できない、続けられない内容であれば意味がありません。そのためにもどんな生活を送っているのかを確認することから始めます。具体的には、日常的に家族がサポートされているのか、自分ひとりの力だけで生活できているのか、調理はできないのできないという言葉は、難しい料理はできなくても簡単なものであれば可能なのか、やってみたいという意志はあるのか、などです。これらより具体的な生活環境を理解した上でできること、続けられることを探していきます。たとえば「宅配食、調理済みの保存が効くものを購入、レンジだけでできる簡単調理を紹介する」など患者ごとに合わせて対応しています。忙しい患者さんへの栄養指導について
問 忙しく、食事の内容・量が不規則な患者さんにはどのように指導されていますか。外食・軽食でも役立つ指導法などはありますか。
まず「忙しい」という言葉の意味について考えます。治療したくないから忙しいという表現を使っているのか、本当に忙しくてその暇さえない、できないのかを、患者本人と丁寧にゆっくり確認していきます。もちろん攻めたり無理強いはしません。あくまでも事実を聞き取り確認していく、そんなイメージです。
医療スタッフとしてはつい、よくしたい!と治療に目が行きがちですが、患者本人としては、まず生活があって、その中で食事や運動をしていくのだ、ということを忘れないようにいつも心がけています。今回のように外食が中心となるのであれば私だったら「外食時のメニューの選び方」を提案します。もし選び方が難しいというのであれば「食べる順番などの食べ方のコツ」をアドバイスします。この時大事なのは、その患者が生活の中で「違和感なく取り組めること」を提案できるかどうかではないかと私は考えます。
とにかくとても活発な意見が飛び交う熱量の高い講演会という印象でした。
★がぉー!ポイント★
最後になりましたが、
高原 典子 先生(赤穂市民病院 診療部長 内科部長)
青田 真奈 先生(赤穂市民病院 薬剤師)
小畑 利之 先生(おばた内科・糖尿病クリニック 院長)
正木 善告 先生(正木医院 院長)
そして
本日会場で、ネットワークの先で参加頂いた医療従事者のみなさま、
講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
講演会終了後、岡山駅まで戻ってきました。今日はここで一泊させて頂きます。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。